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アナ・スイ、初の回顧展をロンドンで開催中。ファッションからビューティーまで100点以上が集結!

  • 2017.6.1
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Photo: (C)Anna Sui
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アナ・スイ(ANNA SUI)が、ロンドンのファッション&テキスタイル博物館で自身初となる回顧展を開催中。1991年のデビューから現在に至るまでのコレクション約100点以上を一挙に展示。彼女にとってロンドンとはどんな場所なのか? 一足早く訪れたプレビューで『VOGUE』が本人を直撃!

ロンドンのファッション&テキスタイル博物館(FTM)で、アナ・スイ初の回顧展「The World of Anna Sui(アナスイの世界)」が幕を開けた。アナは現在52歳。ファッション界で成功し、第一線で活躍し続けるひとりだ。彼女のロマンチックでボヘミアンな作品は、パーソンズ大学の同級生でフォトグラファーのスティーブン·マイゼルや、彼女のショーでランウェイデビューしたスーパーモデルのナオミ・キャンベルとクリスティー・ターリントン(彼女たちは親しみを込めて“スーパー・スイ”と呼ばれている)との親密な関係によって90年代初期に脚光を浴びた。

現在アナ・スイ(ANNA SUI)はプレタポルテ、シューズ、コスメやフレグランス、ライフスタイルアイテムまで、数百万ドルのファッションビジネスを展開。それらは世界35カ国、300店舗以上で販売されているという。2009年、彼女は米ファッション・デザイナー評議会(CFDA)からジェフリー・ビーン・ライフタイム・アチーブメント賞を受賞している。

彼女は、私たちVOGUEが展覧会のプレビューに訪れたとき、マネキンが身につけたピクシーカットのウィッグの調整をするなど準備に追われていた。ロマンティックなフラワー柄のブラックドレスを纏い、マネキンたちに溶け込むように。「こんなに多くのコレクションピースを見たのは、ショーのデビュー以来初めてのことよ!」モンゴル風のニットウェアと、ジュエルカラーのバイカーブーツのディスプレイの間で忙しく動きながら、興奮した様子で語った。

NYのミッドタウンに位置するガーメント地区とは対照的に、ロンドンはまさに彼女の歴史をたたえるための場所なのかもしれない。彼女がデザインを始めて以来、イギリスのカルチャーは彼女のデザインにとって大きな役割を果たしてきた。「私が初めてロンドンについて、特にビートルズとローリングストーンズのことを知ったとき、本当に遠い場所のように思えたわ。当時の印象がずっと私の中に留まり、作品の中に反映されているの」と振り返る。

90年代のスタイルがトレンドになっている今を考えると、彼女のファッション界への貢献を再考するにはこれほど良いタイミングはないはずだ。「アナ・スイの作品は今、特に重要なものですが、それは20世紀後期のファッションへ関心が復活していて、ショーをタイムリーなものにしているのが理由」と、キュレターのデニス ・ノスドラフトは言う。

ビブ・モハパトラ(Bibhu Mohapatra)やスーノ(SUNO)といったNYブランドが倒産の危機に直面している現在、アナの持続力は本当に顕著だ。本展は、1991年の初コレクションをはじめとする100種類以上にも及ぶアイテムの数々、そしてムードボードやスケッチまで、アナ・スイならではの世界観が広がっている。彼女が仕掛けたロマンティックなアプローチに酔いしれてみてほしい。

「The World of Anna Sui」展
会期/2017年5月26日〜10月1日
場所/ロンドン ファッション&テキスタイル博物館
83 Bermondsey Street, London SE1 3XF
https://www.ftmlondon.org/ftm-exhibitions/the-world-of-anna-sui/

参照元:VOGUE JAPAN

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