1. トップ
  2. 恋愛
  3. ゆういちろうお兄さんと共に新スタート! だいすけお兄さんの第一歩『魔女の宅急便』【後編】

ゆういちろうお兄さんと共に新スタート! だいすけお兄さんの第一歩『魔女の宅急便』【後編】

  • 2017.5.31
  • 13584 views

ミュージカル『魔女の宅急便』で主人公・キキの父親オキノ役を演じる横山だいすけさんにインタビュー! 後編では“歌”のお話を中心に、ゆういちろうお兄さん・あつこお姉さんへの想い、そして気になる今後の活動について聞きました。

写真撮影の際、「変顔もお願いできますか?」というリクエストに「わかりました!」と躊躇なく披露してくれた全力すぎる変顔に、スタッフたちは大爆笑。空気を和ませるのがとっても上手な横山さん、その人柄が伝わるインタビューをじっくりとお楽しみください!

※撮影した変顔は本編後半でご紹介しています!

■「その時代にうたのお兄さんは1人しかいない」…悩みを振り切った決意と覚悟

――今回ミュージカルということで、歌もガラッと変わりますよね。

そうなんですよ…“歌の色”が変わるので勉強にもなりますし、すごく素敵なメロディ、しかもオケ(オーケストラ)なので、歌っていると『(胸に手を当てて)あぁ、あったかいなぁ~』って自分の中にも温かさが入ってくる感じがします。

――小学3年生から合唱団に入られていたということで、とにかく歌い続けている人生ですね。

本当に。小さな頃は地域の合唱団で、ただ“大きな声で歌いましょう!”みたいな感じでしたが、歌が好きという感情は3歳ぐらいから自分の中にありました。

――今まで歌について悩んだことはありますか?

うたのお兄さんになりたいと思うようになったのは高校生の頃でしたが、大学に入って歌を専門的にやっていくと決めてからは、色々と考えることもありましたね。

うたのお兄さんになってからは責任もあるし、好きという気持ちだけではいけなくて…NHKに入って音楽の先生に「あなたの歌はつまらない」と言われたこともあるし、長年童謡や『おかあさんといっしょ』の歌に関わってきた方々には、本当にいろんなアドバイスやご指導をいただきました。

僕はそれまで合唱がメインだったので、みんなと一緒に音色を合わせていくことが良しとされていたんですよね。けれども、うたのお兄さんというのは“横山だいすけが持つ音楽性”と“うたのお姉さんが持つ音楽性”を合わせてひとつの曲にしていくっていうところで、アーティストとして自主的に音楽を表現しなきゃいけない。

最初の2年間は、悩みの方が多かったです。子どもの歌って、歌詞がわかりやすくてメロディもそんなに難しくないからこそ、ちゃんと届けるのが難しいなって思うんです。

――悩みから抜け出したきっかけは何だったのでしょう?

東日本大震災の時に、うたのお兄さんとしてのあり方、横山だいすけとしてのあり方っていうのがガラッと変わりました。番組を見てくれている子どもや親御さん達に、うたのお兄さんとして何ができるだろうと悩む中で、今の自分にできるのは、自分自身が楽しんで、歌に勇気や希望を乗せて届けることなのかなと思うようになって。

「その時代にうたのお兄さんは1人しかいないんだ」と決意して歌うようになってから、それを受けてくれるお客さんとの一体感っていうのはすごく大きなものでした。その経験が軸になって、視野がグッと広がった気がします。

■あつこお姉さんの成長を見てきた1年間…ゆういちろうお兄さんと2人で新しい『おかあさんといっしょ』を作ってほしい

――『おかあさんといっしょ』を卒業された今、歌に対する考え方は変わりましたか?

自分の核にあるものは変わらないです。横山だいすけの生き方として、子どもを中心に、勇気や希望の歌を届けたいっていうところがありますね。その場が舞台になるのか、テレビになるのかわかりませんが、歌を届けるというのは自分の中ですごく大きなこと。そこにプラスして、横山だいすけとしてできることを色々やってみたいなと思っています。

――これからもだいすけお兄さんの歌声が聴けるとわかり、安心しました!

いやいや~、ありがとうございます(笑)。『おかあさんといっしょ』を卒業する時も、うたのお兄さんが嫌になって辞めるわけではなくて、本当に新しい世代にバトンタッチするという気持ちだったので。

――ゆういちろうお兄さんは、プレッシャーがすごいのでは?

僕もそう思います(笑)。それは僕がどうこうというより、9年という長い期間務めた後を引き継いでいくっていうのはやっぱりプレッシャーですよね。

去年あつこお姉さんに変わった時、彼女が悩みながらも殻を破って、素敵なお姉さんになっていく姿を一番近くで見せてもらった。あつこちゃんもそれを経験したからこそ、花田(ゆういちろう)くんに教えてあげられることもあると思うし、僕も9年続けてきた中での経験や、歴代のスタッフ達から受け継いできたものを先輩としてできるだけたくさん話してあげたいと思います。

これから彼の良さがどんどん引き出されていって、ゆういちろうお兄さんとあつこお姉さんが、次の『おかあさんといっしょ』を作っていってくれるのかなと思っています。

■ブログ読者数10万人突破にビックリ!機械に弱く、更新は毎回冷や冷やもの!?

――卒業後も横山さんはものすごい人気ですが、それをプレッシャーに感じることはないですか?

プレッシャーっていうのはないですね。いただいたのは、「初めて子どもを持って、支えてもらいました」とか「違う世界に行っても頑張ってください」とか、本当に胸が熱くなるメッセージばかり。自分が核に置いてきたものをこれだけ多くの人に共有してもらって、“一緒に子育てをさせてもらえた、育児の一部分にしていただけたんだ”という喜びのほうが大きいので、僕にとってはエネルギーです!

――ブログも読者が10万人を突破したみたいで…。

ねっ!僕もビックリしました!「な、な、なんだこれは!じゅ、じゅ、10万人だってぇ!?」って。10万人も見てるんだと思いながら一生懸命作ったブログに誤字脱字があったり、写真が載ってなかったり(笑)。

今日も『おかあさんといっしょ』と打ったつもりが『おかあといっしょ』になっていたらしく、「番組関係者のみなさんは、ふだんから“おかあといっしょ”って言ってるのかな?」とか言われたんですけど、全然そんなことはなくて、単純に打ち間違い(笑)。

すごく恥ずかしいですよね。写真もちゃんと載せたしバッチリだと思ったのに…。機械に弱いから冷や冷やものですよ、ほんとに。

――でもママたちからは、それもまた「かわいい」って思われているはずですよ(笑)。ちなみに番組を卒業された今、“新しい横山だいすけ”を一言で表現すると?

自分の中では“『おかあさんといっしょ』のうたのお兄さん”っていう肩書きは外れたけれど、“うたのお兄さん”の肩書きが外れたという感覚はないんです。子ども達を中心に歌を届けていく存在がうたのお兄さんだと思っていて、それは自分の真ん中に置いておきたいことなので。歌手でもないし俳優でもないし、うたのお兄さんっていうのが一番しっくりくるんですよね。

新しい横山だいすけは…一言で言うとワクワクですかね、“ワクワクうたのお兄さん”! なんかの番組名みたけですけど(笑)。

――“ワクワクうたのお兄さん”、こちらも楽しみにしています! それでは最後に、読者のパパ・ママへメッセージをお願いします。

まずは、今まで応援していただきありがとうございました。これからも子ども達に歌を届けるという活動を大切にしていきたいですし、他にも楽しさやワクワク、元気をみなさんに届けられるように頑張っていきたいと思っているので、ぜひ楽しみにしていてください!

番外編として、筆者が息子から頼まれた「趣味はなんですか?」という質問について尋ねると、「それはちゃんと答えなくてはいけませんね!」と姿勢を正し、「洋服が好きです。着るだけでなく、見ることも好きですよ。あとはお散歩ですね、おじいちゃんみたいなんですけど(笑)。ただボーっとしてるのが好きなんですよ。現役の時は、よく NHK の横にある公園にお散歩に行ったりしてました」と、驚きの秘話をさらりと話してくれました。

子ども達への愛で満ち溢れた横山さんの活動、今後もワクワクしながら応援し続けたいと思います!

■編集部おまけカット
取材中、終始笑顔で対応してくれただいすけお兄さん。今回お見せしきれない撮影カットもたくさんありました。そのカットの中でも、やっぱり外せないのがだいすけお兄さんの変顔。編集部のリクエストにも快く応えてくれました。爽やかな笑顔からのユーモアたっぷりの変顔カットをその変身ぶりと共にお届けします!

(1)
(編集部)「撮影開始しまーす! キャー!すてきー!」
(だいすけお兄さん) キラキラな笑顔

(2)
(編集部)「変顔もお願いできますかー!!!(すでに大興奮)」
(だいすけお兄さん)「え、変顔も!(もうですか)」

(3)
(だいすけお兄さん)「じゃあ、こんな感じでどうでしょう!」

(編集部)「きゃーーー! ありがとうございますーー!」

(4)
(だいすけお兄さん)「こんな感じも!」

(編集部)「ありがとうございますーーー涙(感動)」

ミュージカル 魔女の宅急便

原作「魔女の宅急便」は、児童文学作家・角野栄子氏が1982年から2009年までの27年間に渡り執筆した全6巻の児童書。1989年にスタジオジブリが宮崎駿監督でアニメーション映画化し大ヒットし、日本のみならず世界的に有名な作品となる。今なお色あせない「魔女の宅急便」が、若手新進気鋭の制作チームにより、新脚本・新演出のミュージカルとして上演決定。

東京公演 2017年6月1日(木)~4日(日)
大阪公演 2017年8月31日(木)~9月3日(日)
ミュージカル 魔女の宅急便 公式ホームページ

(nakamura omame)

の記事をもっとみる