1. トップ
  2. おでかけ
  3. 夏休みがバラバラに!? 新たにできる連休“キッズウィーク”への賛否

夏休みがバラバラに!? 新たにできる連休“キッズウィーク”への賛否

  • 2017.5.23
  • 731 views

「キッズウィーク」という言葉が先日取り上げられ、一部で話題になったのをご存知ですか?

これは、全国の学校で夏休みなどの長期休暇を地域ごとに分散し、それに合わせる形で大人も休めるようにしていくという政府の方針です。

例えば、夏休みの最後の平日5日間を短縮します。そしてその5日間は、別の月に休みとして振り替えるのです。

すると、その月では前後の土日と合わせて最大9連休ができるというわけですね。ゴールデンウィークやシルバーウィークに匹敵する長い連休です。

政府はこの休暇の期間、大人も休むことができるように企業に強く働きかけるつもりでいるようですが……この方針、すでに賛否両論が巻き起こっています。

今回はキッズウィークの賛否について、それぞれの意見を聞いてきました。

●賛成派の意見

『長期休暇ってどこに行っても混んでるし、旅行も高いですよね。お金を使って人混みにもまれ、帰ってきたらヘトヘトなのってイヤじゃないですか? キッズウィークですいてるときに行ったほうが絶対いいですよ。ぜひ実現させてほしいですね』(30代女性/パート)

キッズウィークでは、地域ごとに休みの日程を定めることになっています。つまり、自分たちは休暇でも、世の中は平日 。

だから、テーマパークはすいているし、旅行も平日料金で行くことができます。飛行機や新幹線の座席も休日より断然取りやすいでしょう。

これはキッズウィークの最大のメリットといえます。

小学生のお子さんがいる家庭からは、こんな声がありました。

『子どもを見てると分かるんですが、夏休みって長くてダレるんですよね。宿題もやらなくなるし、生活習慣もグダグダになるんです。途中で5日間登校することになれば、中ダレが防止できる とおもいます。その際に、学校で宿題の中間報告とかもしてくれば、子どもたちもピリッとするんじゃないかな』(30代女性/主婦)

暑くて長い夏休み。子どもたちが規則正しく生活しつづけるのは、確かに難しいものです。

キッズウィークで発生する5日間の登校日は、使い方しだいで夏休みのいいスパイスとなるのかもしれません。

●反対派の意見

さて、反対派の意見はどうでしょうか。

『プレミアムフライデーもスルーされているのに、平日5連休とか叶うわけない でしょ。どうしてこういう発想ができるのか、偉い人の考えることは全く理解できません』(30代男性/会社員)

皆さん覚えていますか? 2017年2月に施行されたプレミアムフライデーを……。

開始当初は話題になったものの、ほんの数か月ですっかり耳にしなくなったプレミアムフライデー。周りを見回しても、その恩恵にあずかっている人はほとんどいないのではないでしょうか。

月末の1日、ほんの数時間だけの早帰りさえできていない現状です。平日5日間もの休みが本当に取れるのか、疑いたくなるのも無理はありませんよね。

また、共働き家庭のワーママたちは頭を抱えていました。

『仕事を休めるかどうかわからないのに、制度だけ先に作られても困ります。最悪、両親とも休みが取れないのに、子どもだけ学校が休みになっちゃうってことありえますよね。そしたらウチはずっと学童 ですよ。そんなのむしろかわいそうです』(40代女性/会社員)

おっしゃるとおりです。

企業に浸透する前に、学校がキッズウィークを導入してしまったら……行き場を失うのは子どもたちです。

もちろん、保育園や学童で働く職員たちの負担にも目を向けなければいけませんよね。

キッズウィークを導入するにしても、ひと筋縄ではいかないことが予想されます。

最後に紹介するのは、中学生からのこんな声。

『夏休みって、連続してずーっと休めるのが楽しいんだよ。それなのに、何で分解しちゃうの? そんなの私たちだって普通にイヤだよ。それに、地域によって登校日がバラバラになったら、運動部の大会とかどうなるんだろう。日程が調整できなくなって、成立しなくなるんじゃない?』(中学3年生女子)

学校の長期休暇を誰よりも楽しみにしているのは、当の学生たち本人です。

キッズウィークを始めるなら、子どもたちがそれを望んでいるのかどうかもよく考えてほしいですよね。

----------

いかがでしたか?

政府が国を上げ、働き方や休暇の取り方を改革しようとしているのはよく分かります。でも、それが私たちの現状にあっていないものだったら意味がありません。

方針では、2018年4月から始まるとされているキッズウィーク。果たして本当に私たちの生活にいい影響を与えてくれるのでしょうか。

これからの動向に注目したいですね。

●文/パピマミ編集部
●モデル/前田彩(桃花ちゃん)

の記事をもっとみる