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本年の目標はLEDライト。 瀬戸晴加コラム#3

  • 2017.5.18
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「働く女子の現場」から#3

『2016年』という言葉も言い慣れないうちに2017年になってしまいましたが(平成何年かなんてもう全然覚えられない!)、まだずっと先だと思っていた東京オリンピックが普通に3年後だと知り、若干フリーズしながら新年を迎えた瀬戸です。あけましておめでとうございます。

1年の区切りでもある年末年始、みなさんはどう過ごされましたか〜? 私はというと、少しまとまった休みが取れたので、クリスマスから年越しまでの約1週間、ベトナム旅行に行ってきました! 仕事柄、海外に行く機会は多いのですが、クリスマス&年越しを海外で過ごすのは今回が初めて。どんな風に盛り上がっているんだろう? と期待しつつ実際に行ってみると、ベトナムは真夏&旧正月ということもあって、想像以上にクリスマス感も年末感もゼロ! あまりの普通さというか、変わらなすぎる平凡さに拍子抜けしたんです。『アレ? 今日って本当にクリスマスだよね?もうすぐ今年終わるんだよね?』って(笑)。 

最初は少し物足りなさを感じたものの、それくらいの何もなさが逆にすごく新鮮でストレスフリーで心地よく、純粋にいいなって思えてきたんです。でもそれと同時に、『イベントのときは何か特別なことをしなきゃいけない』と思い込んでいた自分がいることにも気がついて。したいと思っているなら全然いいのですが、私の場合それよりも『しなきゃ!』という義務感のような感覚が強いことにハッとさせられました。

前回の連載『イイネの呪縛。』でも書いた、SNS上での承認欲求。でもその根底の部分には『常にリア充を演じていないといけない問題』が存在していると思うんです。(リア充ってワード、死語ですが笑)

SNSから伝わってくる溢れんばかりの充実感・・・・・・。意識したくなくても無意識に気にしちゃいませんか?

毎日毎日友だちのSNSから伝わってくる、溢れんばかりの充実感。別に自分がそうなりたい訳ではなくても、何かしら周りのリア充要素に匹敵するようなオリジナリティ溢れる内容を投稿しないと、自分の存在感を認めてもらえないんじゃないか、スルーされるんじゃないか、そんな思いが無意識のうちに頭の中を支配するようになっていて。日常生活を送る上で常にSNSセンサーがONになっているというか。

それに、KYという言葉も流行ったように(これも死語!笑)、“空気を読まないといけない”みたいな暗黙のルールがあるゆとり世代だからこそ、『みんなやっているから、私もそうしなくちゃ』と、誰に強制されるでもなく、自らこの問題に陥ってしまう子も多いんじゃないかなって……。イベントを楽しむ、大切な人と過ごす、っていう本来の趣旨よりも、皆がしているからそれっぽいことをアップしなきゃ、みたいな義務感でやっていた行動に、一体どれだけの価値があったのだろう……と、考えてしまったんです、このベトナム旅行で(笑)。

なによりも、今回ベトナムで過ごした、何も気にせずのんびり過ごすクリスマスがあまりに心地よすぎて、これからはこういうモチベーションで毎日を過ごしていけたらいいな、と思った次第です。

イベントだからって、何もしなくても良くないですか?(笑)

だから今年は、『LEDライトのように、日々淡々と生きる』。これを、1年の目標に設定しました(笑)。

誰のためにもならない義務感にかられて行動するのではなくて、自分の意志で、本当に必要な最低限のモノ、コトだけにギュッと絞って省エネモードでいきたいと思います! 以上、働く女子の束の間の休暇レポートでした。(ベトナム行ってよかった〜)

 

 

せと・はるか 1990年生まれ、26歳。東京都出身。大学3年生でフリーマガジン『TiaraGirl』の編集長に就任。現在はWebメディア「#Femme byTIARAGIRL」編集長。また、東京ガールズキックボクシングクラブの代表として、女性向けキックボクシングジムのプロデュースを手掛ける。

 

Illustration/foxco212

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