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ペットにも介護が必要? “老犬ホーム”が増えている理由3つ

  • 2014.12.19
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【女性からのご相談】

40代の主婦です。子どもはいませんが、犬を3匹飼っています。旦那も子どものように犬をかわいがっています。そのうち、1匹は14歳でお年寄りのワンちゃんです。少しボケできたようで、夜中に大きな声を出して吠えたり、排せつ物を垂れ流したりするので、世話するのが大変です。仕事をしていたのですが、ワンちゃんのために辞めて、いわゆる介護に専念することにしました。とはいうものの、最近、私が疲れてきて、どうしたらいいのか悩んでいます。何か良い介護の方法があれば教えてください。

●A. 飼い主・飼い犬の高齢化などを受けて『老犬ホーム』が増加しています。介護疲れを理由に預ける人も。

こんにちは。ママライターのKOUです。

ご相談者さんは、ワンちゃんの介護のためにお仕事を辞めてまで頑張っていらっしゃるんですね。心身ともにお疲れだと、お察しします。たしかに、飼い主として最期までお世話をすることは責務ではありますが、ワンちゃんは、大好きな飼い主さんが疲弊するまで介護してもらうことを望んでいるのでしょうか?

ここでは、“良い介護の方法”ではなく、“介護を委ねる方法”の一手をご紹介します。それは、飼い主の代わりに終生にわたって世話をしてくれる『老犬ホーム』という施設です。

報道によると、環境省の調べで、『譲受飼養(飼い主から動物を譲り受けて、その飼養を行うこと)』の登録業者は、昨年4月時点で全国20業者。これらが老犬(猫)ホームに当たると言います。

このような老犬ホームが、近年、全国各地で増えている理由などを探りながら、お年寄りのワンちゃんのお世話を施設に委ねることについて、愛犬家の方々から集めてきたご意見もご紹介します。

●老犬ホームが増えている理由3つ

●(1)動物愛護管理法の改正

新聞やテレビなどの報道によると、家庭などで飼えなくなり、保健所で処分された犬や猫は全国で年間17万匹に及んでいると言います。

かつては、世話が大変だからと、飼い主が老犬を保健所に引き渡すケースもありましたが、2013年9月、「飼い主が最期までペットの面倒を見る責任がある」ことを明記した『改正動物愛護管理法』が施行され、自治体は飼い主から犬や猫を引き取ってほしいと依頼された場合も拒否できるようになりました。

こうした動きが、老犬ホームが各地に広がるきっかけになったようです。

●(2)飼い犬の高齢化

ペットフード協会の調査(2013年)によると、国内の飼い犬の平均寿命は、2010年に13.9歳だったのが、2013年には、14.2歳に延びていると言います。

家族の一員としてかわいがられている犬たちは、医療技術の進歩や、ペットフードの改良などによって確実に寿命を延ばしているようです。

こうした高齢化に伴い、犬も人間の認知症に似た症状が表れるなど、夜鳴きをしたり、排せつ機能が低下したりと、介護が必要となってくることで飼い主の負担が増えているのが現状です。ひどい場合には、付きっきりで排せつ処理を行うといった状況も出てくることもあり、その重い負担を施設にお願いする人も少なくないそうです。

●(3)飼い主の高齢化

飼い主自身が高齢化し、介護施設などの入居で、飼い犬の世話ができなくなって、手離さざるを得ないケースもあると言います。

さらに、核家族化が進み、高齢で独り暮らしの飼い主が亡くなり、犬を引き継ぐ子や孫が身近にいないことも背景にあるようです。

●老犬ホームってどんなところ?

老犬ホームは、首都圏をはじめ長崎、大阪など全国各地に開設されています。広い高原や都会の住宅地などに作られ、動物病院やドッグランを併設しているところもあるそうです。

栃木県内にある施設では、犬たちが1匹につき約2畳の“個室”を与えられ、体調に合わせた餌が出ます。また、獣医師による診察も定期的にあり、1日に3回程度の散歩が日課だと言います。

料金をみると、1か月数万円から、終生世話をする契約を結んで、一括して100万円以上を支払う施設もあるようです。

施設や管理方法については、清潔に保つことや運動時間を取るといった、環境省が定めた基準をクリアしなければならないそうです。

●「老犬ホームを利用してみたい?」愛犬家の意見は

では、実際に愛犬家の方にもご意見を伺ってきました。

『お金をかけてまで、施設に入れようとは思わない。(介護が必要になったら)自分で面倒みる。仕事など外出するときだけ、動物病院で預かってもらう』(30代独身女性)

『ペットは家族と一緒。預けざるを得ないときには利用するかもしれない』(40代主婦)

『最近、飼えなくなった犬などを引き取って、別の業者や家庭に売る個人業者が、輸送中に死んでしまった小犬を遺棄して逮捕された事件があった。悪質な引き取り業者に頼むよりは施設にお願いする方がいいかも』(20代既婚男性)

『老犬ホームが広がれば、安易に(老犬を)預けてしまう人も増えるのでは? 預かる施設側のルールを決めるのも必要だと思う』(50代独身男性)

どうしても預けざるを得ない状況になったとき、老犬ホームに頼ることも選択肢の1つとして考えてみてはいかがでしょうか?

【参考リンク】

・飼い主の方やこれからペットを飼う方へ | 動物の愛護と適切な管理(環境省自然環境局)(http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/pickup/owner.html)

(ライタープロフィール)

KOU(ママライター)/大学卒業後、新聞社に入社。地方支局や芸能部などで、10年間にわたり記者生活を送った。あっとういう間に30半ば目前に。「このままでは結婚できない」と思い立ち、婚活に専念(?)しようと、退職。数か月後には結婚相手を見つけた。36歳で1人目を出産。育児中には通信講座で保育士の資格を取得、少しは役に立っているのか、息子もすくすく育っている。現在は、のらりくらりと在宅でライター業を営む。

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