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永遠のベストセラー! 20年以上売れ続ける名作絵本【親子で楽しむ絵本の時間】 第3回

  • 2017.4.29
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© kim - Fotolia.com

何世代にもわたって語り継がれる絵本、というものが存在します。両親が小さいころに読んでいた絵本に自分も親しみ、今度はわが子のお気に入りに…。そんな名作はそう多くありません。今回は20年以上愛され続けるロングセラー絵本を厳選して紹介します。

しょうぼうじどうしゃじぷた

作:渡辺 茂男/絵:山本 忠敬/出版社:福音館書店
「しょうぼうじどうしゃじぷた」(絵本ナビ紹介ページ)

はしご車ののっぽくん、高圧車のばんぷくん、救急車のいちもくさん。そして古いジープを改良した、ちびっこ消防車のじぷた。小さいじぷたをみんなはバカにします。けれどあるとき、隣村の山小屋が火事になって…。誰でも自分にないものを嘆き、誰かをうらやましくなることがあります。でも自分だけができることが、きっとある。そのままの自分で大丈夫、とささやいてくれる名作乗り物絵本です。

三びきのやぎのがらがらどん(大型絵本)

絵:マーシャ・ブラウン/訳:せた ていじ/出版社:福音館書店
「三びきのやぎのがらがらどん(大型絵本)」(絵本ナビ紹介ページ)

体の大きさが違う3匹のヤギが草を食べて太るため、山へ出かけることに。でも途中の橋の下には不気味なトロルが…。はたして3匹のヤギは無事に橋をわたることができるのでしょうか。北欧の民話をもとにつくられたこちらの絵本は、あらあらしさとユーモラスといった相反する要素がこれでもかとつまっています。ハラハラ・ドキドキの展開はいつの時代も子どもたちを虜にしてしまうようです。

かいじゅうたちのいるところ

作:モーリス・センダック/訳:じんぐう てるお/出版社:冨山房
「かいじゅうたちのいるところ」(絵本ナビ紹介ページ)

マックスはおおかみのぬいぐるみを着てイタズラし放題。お母さんはそんなマックスを寝室に放り込みます。するとそこはいつの間にか違う世界。かいじゅうたちの王さまになったマックスは、個性的なかいじゅうたちと一緒に楽しく過ごしていましたが…。少ない文章だからこそ活きる月の光やかいじゅうたちの表情がとても印象的。親に怒られてくやしい、さみしい、悲しい…。そんなときほんの少しの間だけ、違う世界へつれていってくれる子どものための絵本です。

スイミー 小さなかしこいさかなのはなし

作:レオ・レオニ/訳:谷川 俊太郎/出版社:好学社
「スイミー 小さなかしこいさかなのはなし」(絵本ナビ紹介ページ)

兄弟たちはみんな赤いのに自分だけ真っ黒のスイミー。ある日兄弟の魚たちはみな大きなマグロに飲み込まれてしまいます。逃げたスイミーは海の中にいるいろんな生き物と出会いながら、自分とそっくりな赤い魚を見つけて…。学校の教科書で読んだことのあるこちらは「1人ではできなくても、みんなとならできる」と力強く勇気づけてくれる名作。「虹色のゼリーのような」「ドロップみたいな岩から」といった表現も想像力をかきたててくれますね。

おおきな木

作・絵:シェル・シルヴァスタイン/訳:村上 春樹/出版社:あすなろ書房
「おおきな木」(絵本ナビ紹介ページ)

少年のそばにはいつでも木があった。木は見返りを求めない、惜しみない愛情を少年に与え続ける…。シンプルな言葉、シンプルなストーリーは読み手によってさまざまな感情を呼び起こします。リンゴの木に自分を重ね、わが子に無償の愛を与え続ける幸せを感じるのか。少年に自分を重ね、甘えてばかりだった親にしてやれたことはあるのかと自問自答するのか。「与える」ことの意味を、静かにやさしく語りかける名作絵本。

誰しも読んだことのある一冊があるはず。読み返し、あのころとは違った感じ方をする人も多いようです。ぜひ、親子で不朽の名作を楽しんでみてくださいね。
(すだ あゆみ)

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