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独身で介護はツラい! 女性がSNEPに陥らないための心構え3つ

  • 2014.12.17
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【女性からのご相談】

最近よく、女性SNEPという言葉を耳にするようになりました。現在、独身のOLで、両親共に健在です。ただ、一人っ子のため、私自身、いつそういう状況に陥ってしまうかと不安です。今のうちに心がけておくべきことなどありましたら教えてください。

●A. 怖れないで! SNEPを理解し、周りを巻き込むことで負のスパイラルから脱却しましょう。

ご相談ありがとうございます。ライターのうぇぶりんです。

SNEPは、東京大学社会科学研究所の玄田有史教授により提唱された言葉で、『Solitary Non-Employed Persons』、つまり、“社会で孤立し、就業していない者”という意味です。簡単に言うと、年齢は20~59歳。普段仕事をしておらず、2日以上ずっと一人、もしくは家族としか交流のなかった非婚者のことです。

女性がSNEPに陥るきっかけは離婚や親の介護などが多いと言われています。女性一人で子育てや介護をしなくてはならず、結果、退職を余儀なくされたり、思うような仕事に就けなかったりということが原因となっているようです。つまり、誰でもふとしたきっかけでSNEPになる可能性はあると言えます。

しかし、逆に言えば、「子育てや介護を一人でしなくてはならなくなった原因は何か」などと、きっかけについて考えることで対策が見えてきます。一人で抱え込まず、周りを巻き込むことが解決の糸口と言えそうです。

●女性がSNEPに陥らないために心がけておくべきこと3つ

●(1)周りを巻き込む子育てで、事前にSNEPを回避する

女性がSNEPに陥るきっかけの一つに挙げられるのが離婚です。

離婚による精神的ショックから、近所の目が気になったり、生活のために仕事を探そうとしても子どもの預け先に困り、結局就職できなかったり、といったような原因で引き込もってしまうのです。保育園や幼稚園に預けられたとしても、急な発熱でお迎えを余儀なくされることも。これも就職をためらう原因の一つでしょう。

一度そのような状況に陥ってしまうと、そこから抜け出すのは至難の業です。そうなる前に、自分の両親、友達、ご近所など第2の預け先を確保しておくことが大切です。

それが難しいならば、お住まいの市町村での子育てサポーターなどの支援制度を利用しましょう。文部科学省の『子育て支援ネットワークの充実』事業の一環として始まったサポート制度で、相談に乗ってくれるだけでなく、子どもの送迎、託児などのサポートもあります。

子育ては母親が一人でするものではありません。周りを巻き込み、上手に助けを求めることが、離婚によるSNEPを回避する第一歩でと言えます。

●(2)介護こそ『アウトリーチ』を上手に利用

SNEPに陥るもう一つの大きなきっかけが介護であると言われています。

親の介護で仕事を辞めてしまう人は多いと言います。SNEPの年齢層である20~59歳は、まさに親の介護に直面する年齢です。そういうことに直面した場合、すぐに仕事を辞めるということを選択しがちです。

しかし、それこそがSNEPへの負のスパイラルの始まりです。一度退職してしまった場合、その後の就職活動はたやすくありません。そうならないためにも『アウトリーチ』を上手に利用することが大事です。

『アウトリーチ』とは公共機関や公共施設が行う支援サービスのことです。厚生労働省の『求職者支援制度』などがそうです。このようなサービスを利用して、介護退職後に備えて職業訓練を受けたり、実務知識を身につけたりし、介護をしながらでもできる仕事を探しておくこともSNEP対策に大いに役立ちます。

●(3)「仕事を辞めない」がSNEP回避のキーワード

以上述べてきたように、SNEPに陥らないようにするためには、「仕事を辞めない」ということがキーワードになります。

たとえ辞めなければならなくなっても、次の就労の手段をきちんと考えて行動する。これが大事です。万が一陥ってしまった場合、他人に相談する勇気を持つことも大切です。ハローワーク、地域の市町村、そして友人など、力を貸してくれる人はきっと近くにいるはずです。

(ライタープロフィール)

うぇぶりん(児童英語講師)/旅行代理店にて、10年間、渡航手続き業務や国内及び海外旅行カウンターでの業務に従事。出産を機に退職した後は、司会の勉強をし、50組の結婚式や披露宴を担当しました。現在は自宅で児童英語教室を開いています。上の子も20歳になり、子育てもひと段落。子育てや仕事など、自分の経験を生かした記事をどんどん書いていきたいと思っています。

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