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まるでおとぎの国のよう。麗しの絶景が広がるヨーロッパの小国・スロベニアを知っていますか?

  • 2017.4.24
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イタリア、クロアチア、ハンガリー、オーストリアの4つの国に隣接し、国土面積は四国ほど。その60%が森林に包まれているという、中央ヨーロッパの自然豊かな国スロベニア。まだ日本ではあまり知られていないスロベニアが誇る、すばらしい景色を紹介します。

スロベニアで一番の景勝地「ブレッド湖」

スロベニアの中でも一番と言える人気スポットが「ブレッド湖」です。青い湖に小島が浮かぶその姿は「アルプスの瞳」と称され、連日多くの観光客で賑わいます。
ブレッド城の高台から望む景色がとくに有名で、湖に浮かぶ小島には「プレトナ」という小舟で渡ることができ、島に建つ教会を訪れることができます。

教会には「願い事をしながら鳴らすと願いがかなう」と言われている鐘があり、たくさんの女性たちが訪れます。地元の人には結婚式を挙げるところとしても人気の高いリゾート地です。

澄んだ水をたたえる静かな「ボーヒン湖」

ブレッド湖から約30kmのところにもうひとつ、「ボーヒン湖」と呼ばれる大きな湖があります。観光船が行き交い、ほとりでは水遊びをする子供たちの姿がたくさん。おいしいマスが採れることでも有名で、湖の恵みを存分に感じることができます。
観光客が多いブレッド湖よりも、地元の人が多く集まる、静かな湖です。

世界最大級の規模を誇る「ポストイナ鍾乳洞」

スロベニアは国土の半分が石灰石で覆われているという特殊な地形。地中には8000以上もの鍾乳洞が眠っていると言われています。
その中でも観光地として世界中から多くの旅行者を集めるのが「ポストイナ鍾乳洞」。洞窟の入口からトロッコに乗りこみ、最奥へと向かいます。

鍾乳洞内はかなり高低差があり、橋がかかっているところやホールのようになっているところも。乳白色や赤味がかった茶、灰色など、色もフォルムも無数にある奇岩の数々は、飽きることがありません。
鍾乳石や石筍(せきじゅん)は1cm作られるのに約100年かかるとも言われていますが、ここにあるのは1mを軽く超えるような巨大な石筍や石柱。日本では見ることのできない、壮大かつ神秘的な世界を体感することができます。

ポストイナの近くには「洞窟城」と呼ばれる、岩壁に建てられたお城もあります。洞窟につながる城内には入ることもでき、その構造はまさに天然の力を借りた要塞。
その姿もまた、不思議な光景のひとつです。

空を映す「セチョヴリエ塩田」

スロベニアのことをよく知っている人なら「塩」を思い浮かべる人が多いはず。アドリア海に面しているスロベニアの南西部では、良質な塩が採れます。
「セチョヴリエ塩田」は、東京ドーム15個分という広大な面積を持った塩田で、機械に頼らず、700年以上前から変わらない伝統的な手法で製塩しています。

夏の強い日差しが降り注ぐなか、人力で塩を集めるという重労働。自然の力と人の力が合わさって、純度の高い塩が作られます。
海水をたたえた真夏の塩田は真っ青な空を写し、「塩は空にいかなかった海」と例えられる光景が広がります。

セチョヴリエ塩田で採れた塩は、車で15分ほどのところにある「ピラン」という街の名称をつけた「ピランソルト」として流通しています。
ピランは中世にヴェネツィア共和国の支配下に置かれた影響が色濃く残る街で、今でもヴェネツィアを彷彿とさせる建物や雰囲気が残ります。
2時間程度でひとまわりできる、こじんまりとしたかわいい港町を散策するのも楽しいですよ。

クリスタルブルーに輝く清流「ソチャ川」

「ユリアン・アルプス」という山脈を擁するスロベニア北西部は、アルプスの雪解け水の多大なる恩恵を受けています。
石灰石の川底に、山の澄んだ水が入り込んで、まるでおとぎの世界のような景色になっているのが「ソチャ川」です。その水の透明度と色は息をのむ美しさ。
カヤックを楽しむ人、家族で川遊びする人など、地元の人々の憩いの場になっています。

趣きある古い街並みが残る首都「リュブリャナ」

最後は首都リュブリャナにある街のシンボル「リュブリャナ城」からの眺めを。高台にそびえたつ古城の最上階は展望台になっており、街全体を見渡せます。
日中の景色もきれいですが、夕暮れ時はとくにおすすめ。山の彼方がだんだんと赤色から青色、濃紺への変わっていく様子は、ただひたすらに、静かに眺めていたくなる光景です。スロベニアという国を知らなかった人も、この数々の美しい景色があることを知れば、きっと興味が湧くはず。穏やかな空気に包まれた、麗しい国です。

スロベニアへのアクセスは、日本からの直行便はないため、ウィーンやイスタンブールを経由。所要時間は、乗り継ぎ時間を含めて11~14時間ほどです。

今度の海外旅行は、スロベニアを訪れてみてはいかがですか?

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