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医師が解説!ブラをつけたまま寝て起こるリスク

  • 2017.4.6
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マリリン・モンローは生前、胸が垂れ下がらないように、夜寝るときも毎晩ブラジャーをしたまま寝ていたんだとか。ブラジャーをしたまま寝るとバストが垂れるのを防げるって本当なの? それとも、ブラジャーは外して寝た方が体にいいの?という女子の疑問に答えるべく、コスモポリタン イギリス版が、ロンドン家庭医師会を創設したセス・ランキン医師に解説してもらいました。

「女性の乳房は、加齢と共に垂れてしまうものです」。ランキン医師の口から最初に飛び出したのは、思わず耳を塞ぎたくなる事実宣告…。胸が垂れる理由は、「乳房の結合組織が徐々に弾力性を失うから」なんだそう。

けれど、妊娠、授乳、遺伝、喫煙、極端な体重の増減や激しい運動など、他にも数多くの要素が考えられるため、ブラをつけて寝ることの影響がどれほどなのかを測るのはかなり難しい、とランキン医師。だからと言って、ブラをつけて寝ても絶対に胸に影響が出ないかというと、そうとも言い切れないよう。

「乳房の質量に応じて、下向きの重力がかかる、というのが科学的な説明です。そのため、乳房が大きければ大きいほど組織内の脂肪に対して重量がかかり、より垂れ下がりやすい、ということになります。これが仰向けに寝ている状態だと、乳房にかかる重力は足方向ではなく、胸の奥方向に変わります。そもそも、ブラジャーは胸を下から上に持ち上げるのが目的ですが、仰向けの状態では、自然と乳房の重量が胸の奥方向に向かうため、原則的にブラジャーは不要ということになります」


ランキン医師によると、ブラをつけて寝るか否かに関わらず、この重力の原理により「長期的目線で言えば、長時間寝ることには胸が垂れ下がるのを防ぐ効果があるかもしれない」とのこと。ただし、効果を得るにはいわゆる平均的な7~8時間睡眠よりも、さらに長時間の睡眠を要するのだとか。高齢になってもツンと上向きの胸をキープするために、毎日20時間も寝る人はいないはず…。

いずれにしても、寝るときにブラをつけるかどうかで、実質的に"胸の形"に影響がでるわけではなさそう。そこで今度は、ブラの着けっぱなしが及ぼす"健康への影響"についても聞いてみました。

「ブラジャーを外したときに肌に跡が残るような、きついブラジャーを四六時中着用していると、肌が自然な状態に戻ることができず、乳房の組織がくぼんでしまうこともあります」とランキン医師。さらには、「乳房だけでなく、筋肉や血管、リンパ節や神経など、胸の周辺にある他の組織への影響もあるでしょう。ブラジャーがきつすぎると、乳房やその周辺の部位への血液供給を制限してしまう可能性もあります」と指摘。

「これはリンパ系への懸念にも繋がります。胸や脇の下のリンパ液の流れを邪魔し、体から有毒な老廃物を排泄するという、健康に不可欠なリンパの排泄機能を妨害することにもなりかねません

ランキン医師の見解では、ブラの着けっぱなしは胸が垂れ下がるのを防ぐ効果はなさそうだし、健康上の理由だけでなく、質の高い睡眠をとるためにも、特にワイヤー入りのブラを着けたまま寝るのはやめていおいたほうがよさそう。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: シャー順子

COSMOPOLITAN UK

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