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私が炊飯器を使わない理由。メリットとデメリットを公開!

  • 2017.4.1
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© ykokamoto - Fotolia.com

「ウチには炊飯器がないの」と、先日働くママ友から話題の中で、こんなことを言われました。ご飯は炊飯器で炊くのがあたり前だと思っていた私はビックリ。しかし、一緒にいたほかのママ友まで「わが家も、炊飯器はあまり使わないな~」と…。

まさか自分のすぐまわりの人間でふたりも炊飯器を使っていない人間がいたなんて! そこで、ほかの人にもいろいろ話を聞いてみました。そうして判明したのは、炊飯器以外の方法でご飯を炊いている人が意外と多いという事実。

そこで今回は、炊飯器以外の炊き方のメリット&デメリットをまとめてみました。

■時短がメリットなのは…

© Daniel Krasoń - Fotolia.com

「ウチには炊飯器がないの」と言ったママ友が炊飯に使っているのは「圧力鍋」。以前は、そのママ友も炊飯器を使っていたそうです。でも、保温時間が長くなってしまうことが気にかかり、炊飯器が壊れたタイミングで思い切って圧力鍋に切り替えたとのこと。

圧力鍋で多めにご飯を炊き、そのとき食べる分以外は小分けにして冷凍庫へ。食べるときに電子レンジで温める方法を選んだそうです。

圧力鍋のメリットは何と言ってもその速さ! 圧力鍋の種類にもよりますが、早いものなら圧力がかかってからほんの3分程度で炊飯が完了。10分程度の蒸らし時間が必要だとしても、火にかけてから炊き上がるまで30分もあれば十分です。

しかも、圧力鍋で炊く場合は浸水時間が不要とのこと(浸水不要かどうかは、圧力鍋の種類によっても異なります)。このスピードでおいしいご飯が炊けるのは、たしかに魅力的ですね。

さらに健康志向のママには、玄米ご飯がふっくらと炊きあがることもうれしいことのひとつ。

デメリットとしては、コンロが圧力鍋によって、ひとつふさがってしまうところ。料理の時短も狙いたいなら、料理する時間とは別のタイミングで多めに炊いて冷凍しておくなど、ちょっと工夫が必要かもしれません。

■「おこげ」といううれしいオマケ付き!

© ykokamoto - Fotolia.com

圧力鍋と同じように、短時間でおいしいご飯が炊けるという意味では、「土鍋」もなかなか魅力的。そして土鍋にはまる理由は、やっぱり「おこげ」といううれしいオマケがついてくるから…。土鍋で炊いたご飯には、なぜか「日本人で良かった~」と言ってしまいそうになる「おいしさ」が土鍋のメリットです。

浸水時間は必要ですが、ご飯の炊き方自体は意外と簡単。沸騰するまでは中火で、沸騰後は弱火にして15分ほど加熱、その後フタを開けて中の様子を確認しながら炊き上げ、あとは火から下して10分程度蒸らして完成です。

頻繁に土鍋でご飯を炊いているという働くママのFさんに話を聞いてみると、「土鍋でおいしいご飯を炊くポイントは密閉度」とのこと。Fさんは炊飯専用の土鍋を持っているそうです。

一般的な土鍋の中にはフタの密閉度が低いものもあるため、「炊飯」を目的として土鍋を購入するなら、密閉度も忘れずにチェックしましょう。

土鍋のデメリットとしては、圧力鍋同様コンロがひとつふさがってしまうこと。また炊き方によってはムラができてしまうこと。そして意外に忘れがちなこととして、収納問題。もし冬に鍋料理を楽しむ場合には、土鍋が2つ必要。場所を取る土鍋の収納する場所に悩む場合もあります。

■キッチンをスッキリみせたい人には

「わが家も、炊飯器はあまり使わないな~」と言っていた友人が炊飯器の代わりに使っているのは「普通の鍋」。フタつきの鍋があれば、こちらも短時間でおいしいご飯が炊けるそうです。

ただし、鍋での炊飯の一番の問題点が、火加減には注意が必要ということ。沸騰までは中火、沸騰したらそのまま2分、少し火を弱めて3分、最後に弱火で6分程度が基本の炊き方となります。またできるだけ鍋のフタは、途中で開けないようにします。沸騰のサインは、音やあふれてくる泡によって確認してみましょう。

また、吹きこぼれにも注意が必要です。炊飯には、文化鍋と呼ばれるような縁の部分が少し広がっている鍋が適しているそうです。

友人いわく、普通の鍋でご飯を炊くことの最大のメリットは、「炊飯のために特別な器具を準備しなくて良いこと」だそうです。キッチンをできるだけスッキリさせたい人には、この方法が向いているかもしれません。

■ちょっとだけ食べたいときには

わが家では基本的に炊飯器を使ってご飯を炊きますが、じつはときどき「電子レンジ」を使うこともあるんです。

深さのある耐熱容器にラップをして炊くこともできると聞いたことがあるのですが、私はこれだと吹きこぼれが少し心配。そこで私が私用しているのは、市販されている電子レンジでご飯を炊くための専用容器。

この方法ならコンロがふさがってしまうこともありませんし、「ちょっとだけ炊きたい」というときに便利。専用容器は土鍋風の本格的なものから安価なものまでさまざま。まずは安い容器から、お試し感覚で導入してみてはいかがでしょうか?

■【番外編】アウトドアでご飯が食べたくなったときは

最後は番外編として、BBQのときなどに役立つ、「空き缶」でご飯を炊く方法を紹介します。

まず、飲み終えたビール・お茶などの空き缶をキレイに洗ってから、上部をキレイにくり抜きます。缶切りなどを使用すると良いでしょう。

そしてお米を入れて、その中でお米を水洗い。そこへお米と同じ容量の水を入れたら、アルミホイルできっちりフタをします。

あとはBBQの網やカセットコンロなどで火にかけ、そのまま加熱。時間は火力によって異なりますが、20~30分程度が目安。加熱し終えたら火から缶を下し、さかさまに立てて放置して蒸らしたら完成です。

作業中は缶の切り口で手を切らないように注意しましょう。また、加熱後の缶は大変熱くなりますのでやけどにも注意。作業は大人が担当するようにしましょう。

スイッチひとつでご飯が炊けて、おいしく保温してくれる炊飯器はとても便利。しかし、もしかしたら自分の生活スタイルに合ったご飯の炊き方が、ほかにもあるかも? 別の炊飯方法も検討してみると、よりおいしいご飯に出あえるかもしれません。
(森川ほしの)

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