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煮物にはドレ? 料理の味を決める醤油の種類と使い分け5つ

  • 2017.3.31
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日本の食卓になくてはならない調味料の“醤油”。ひとくちに醤油と言っても、実はさまざまな種類があるのをご存知でしょうか。

醤油を料理によって使い分けることで、よりいっそうおいしさを引き出すことができるのです。

今回は、醤油の種類とその使い分けについてご紹介します。

●醤油の種類と使い分け

●(1)濃口醤油

全生産量の8割以上を占めていると言われており、多くの人になじみのあるのがこの濃口醤油です。

透明感がある赤みがかった色が特徴で、塩分は16〜17%と醤油の中では比較的低い値となっています。

醤油本来の味わいを持った醤油で、料理にしっかりと醤油の味を付けたいときにうってつけです。

味のバランスが良い醤油 なので、何を使うか迷ったときにはまず濃口醤油を使うようにすると、大きな失敗をすることはないはずです。

●(2)うすくち(淡口)醤油

濃口醤油に対してやや薄めの色をしていますが、塩分は19%程度と醤油の中では一番高くなっています。全体の醤油に対する生産量は1割程度。

香りも控えめですが、ダシと組み合わせて使うことでうまみが増す のが特徴です。

主に関西で使われることが多く、食材の色を変えずに調理できるため、煮物などの色合いをキレイにしたい場合に使うといいでしょう。

濃口醬油にくらべて発酵・熟成をおさえてあるため色が薄く、苦みなどもマイルドになっています。

●(3)たまり醤油

作られているのは主に中部地方で、原材料が大豆中心であることが特徴です。

大豆のタンパク質成分が豊富に含まれているので、とろみのある醤油 になっています。

熱を加えることでキレイな色味となるため、照り焼きなどにおすすめの醤油で、せんべいを加工する際にもよく使われます。

●(4)再仕込み醤油

国内の生産量はわずか1%。塩分は14〜16%程度で、名前の通り2度の醸造を経て作られるのが特徴です。

通常の醤油を作るときに行われる加熱処理がされず 、「甘露醤油」「さしみ醤油」と呼ばれることもあります。

とろみが強く味も濃厚ですが、価格が高いために普段の料理に使うには向かないかもしれません。多くは卓上用の醤油として使われます。

●(5)しろ醤油

愛知県の碧南市で生まれたしろ醤油は、一見醤油とは思えないような琥珀色 をしており、国内の生産量は1%に満たないほど。

たまり醤油が主に大豆を使って作られるのに対し、しろ醤油は蒸した小麦を主原料として作られます。

発酵を極力おさえて作られる醤油で、歴史の浅い醤油でもあります。糖分量が多く、12〜16%ほど含まれているのも特徴です。

色が薄く香りが良いため、料理の隠し味として使われることが多いでしょう。お吸い物やうどん、茶碗蒸しなどに適していると言えます。

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いかがでしたか?

普段は気にしない醤油の種類も、詳しく見てみると違った特徴を持ったものが多くあります。

上で紹介した5つの醤油はもちろん、これ以外にも、ダシと合わせた“ダシ入り醤油”、みりんや砂糖などを加えた“めんつゆ”など、他の調味料と組み合わせることで豊かな味の変化を見せてくれる のも醤油の魅力。

人の感じるうま味、塩味、甘味、酸味、苦味という5つの味覚すべてを含んでいると言われる醤油は、料理の味付けを左右する大事な調味料です。

うまく使い分けて、料理上手を目指しましょう!

●文/パピマミ編集部
●モデル/KUMI(陸人くん、花音ちゃん)

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