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妊活中のママ必見! “双子・多胎児”の妊娠から子育てまでの心構え

  • 2017.3.23
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こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。

授かる命が2つなら幸せは2倍。でも同時に、心配や不安、負担も2倍になります。

双子や多胎妊娠・出産、そしてその子どもたちが成長していく中で、親として知っておくべきこと、持っておくべき心構えについて、双子を育てた大先輩のママたちに教えてもらいました。

●双子多胎の妊娠について

『「ビックリ」っていうのが最初』と話してくれたのは、16歳になる男女の双子のママTさん。

彼女の場合は自然な双子妊娠だったので、もちろん心構えはなく、医師に「双子ですね」と告げられた一瞬、『頭が真っ白になった』そうです。

『子どもができるのを楽しみにしていたし、妊娠も予期していたことだけど、双子はまったく想定していなかったの。だから、うれしいより先に驚きとショックでいっぱいだった 』と言います。

最初のショックから立ち直って、必死で情報を集めて勉強したというTさんですが、『今思うと、妊娠期を「双子だから」って緊張したり頑張ったりしすぎて、楽しみきれなかったような気もする』そうです。

母体と胎児のために食事や体調を整えること、出産前後の準備をすることなど、基本的な過ごし方は一人を妊娠している場合と同じだったのに、それを十分に楽しみきれなかったのが心残りだというのがTさんの感想。

それを踏まえ『双子だからってあまり考え過ぎないほうがいい と思う。経過さえ安定しているなら、普通に妊婦ライフを楽しまないと損よ』と教えてくれました。

●双子多胎の出産について

出産は個人差があるとはいえ、母体にとって一大事。もちろん胎児にとっても、一生で最初の大イベントです。

三つ子のママYさんは、身長155cmの小柄でスリムな体型。とても10年前に三つ子を生んだ経験があるとは思えません。

だからこそ、『3人を臨月までお腹に抱えているのは無理だったみたい』と話してくれました。

Yさんは妊娠中、自宅のベッドで安静状態、入院安静を経て帝王切開で出産したそうです。

『食っちゃ寝生活で楽かと思ったけど、トイレさえ一人で行けないし、寝返りをうつこともできなくて本当に病人みたいだった 』とうんざり顔。

その間の家事はすべて義母が担当し、『そのプレッシャーも痛かったけど、すべては子どものためと、感謝と我慢の毎日だった』そうです。

『私の場合は出産前の安静のおかげか、義母のおかげか、出産を無事乗り越え産後の肥立ちも悪くなかったと思う。だから、産後の三つ子の世話は大変だったけど、家族と協力して乗り切れた』とのこと。

双子多胎だと、産後の子どもの世話に必要な時間や体力も倍増です。出産時の体と心の負担を減らす工夫の重要さが伝わってきます。

●双子多胎の育児について

産後の経過によっては、母子そろって1週間弱で退院することになります。

退院すれば、食事を作って運んでくれる人も、洗濯や掃除をしてくれる人も、ママが寝ている間に見守ってくれる看護師も存在しません。

母乳だけで双子までは育てることができる場合もあります。

でも、ほとんどの場合は母乳とミルクの混合乳で育てるため、ミルク作りが必要となり、おむつ交換は人数分、沐浴も洗濯も人数分です。

いくらママの産後の経過が良くても、過労やストレスでおかしくなりかねません 。当然手伝ってくれる人が必要になります。

『出産前から市のサポートに問い合わせてヘルパーさんを紹介してもらっていた』というのは、大学生の双子のママEさん。

『当時はまだ自治体のサポートもそれほど整っていなかったので、手探り状態。でも、誰かの助けがなければ母子で共倒れになると思ったから、市役所のあちこちの窓口でずいぶんとやりあったものよ』と笑って話してくれました。

シルバー人材から、子育て経験のある人を安く雇えることが分かり、『妊娠中から週に1回掃除に来てもらって親しくなっていたので、産後も安心して育児を手伝ってもらえて、本当に助かった』そうです。

産後のことは産後にならなければ分からない。それも確かですが、特に双子や多胎出産の場合、その大変さはある程度想像できるもの。

余裕のある妊娠中から準備しておくことの大切さ をEさんは強調してくれました。

●双子多胎の教育について

子どもの成長はあっという間。幼稚園、小学校、中学校、高校、大学と、20年ほどの間に過ぎていきます。

公立と私立とで費用差はありますが、人数分の負担がかかるのは同じ。常に×2、×3の費用がかかる ことを考えて、準備して選択していく必要があります。

公的な補助を受けられる場合も少なくないので、自治体に相談してみることも大切でしょう。

また、一人は公立へ、一人は私立へ、一人は就職し一人は大学へと進路が変わってくると、微妙な家庭内格差が生まれてギクシャクすることもあります。

成人している双子の息子のパパTさんによると、『一人は私立大学に行き、もう一人は就職した。本人たちが決めたことで、双子同士がそれに文句を言ったわけではなかったが、かかる費用の差額を結婚費用や遺産の形で相殺すべきかどうか 迷ってしまう』と成人した今も悩みは尽きないと打ち明けてくれました。

なるほど、そんな悩みも出てくるのかと驚かされました。

実際に、金銭的な理由から双子間、親子間の関係が悪化することもあるようなので、入学や就職といった区切りでは、きっちりと話し合いを持つことが大切だと思われます。

●まとめとして

双子や多胎妊娠は、他人事だと言い切れない身近なところにありながら、一般的には自分がそれを経験することになると思っている人は非常に少ないです。

だからこそ、妊娠が発覚したときには喜び以上の驚きを感じて慌ててしまうこともあるようです。

妊活中のママさんは、双子や多胎妊娠の可能性とともに、いざというときの心構えもチェックしておくと安心ですね。

●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)
●モデル/椎葉咲子(苺乃ちゃん、胡桃ちゃん)

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