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結婚後は仕事をやめたい、はワガママ? 彼と意見が合わないときの対処法【心屋仁之助 塾】

  • 2017.3.21
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メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「結婚後の仕事について、彼と意見が合わない」という、くりくりさん(36歳・接客業)に、心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。

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■くりくりさんのお悩み
結婚したら仕事をやめて家庭を第一にしたいです。

落ち着いてきたら仕事をするなど考えようと思っていますが、彼は働いてほしいみたいです。

仕事と家事の両立はきついのですが、これを貫き通すのはワガママですか?

私が折れた方がよいのでしょうか?

※質問内容を、一部読みやすいように編集させていただきました。

■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんより
こんにちは。彼と将来を見据えた話し合いをされているとのこと。素敵ですね、なんだか嬉しい気持ちで読ませていただきました。

結婚後、女性がお仕事を続けるのか、辞めるのか、特に今回のように相手との考え方がすれ違っている場合は悩ましいですよね。いま彼と話し合って答えを出すことも大切、と思いますが、それ以上に夫婦の会話から絆を深めるきっかけになれば、という気持ちでお伝えいたしますね。

さて、今のくりくりさんの頭の中は“どちらが折れなければいけない”という二択の「勝ち負けベース」になっていないでしょうか。また、この問題についてくりくりさんがひとりで抱えてしまっているようにお見受けしました。答えが見つからず困っているときにこうなると、ちょっと苦しいですよね。

ところでくりくりさんは彼に、結婚したらまず生活を優先したい、という気持ちをどのように伝えましたか? 最初から家事も仕事もだと、ご自身の体がツライとのことですが、それよりももっと彼に伝わってほしいことがあるような気がしました。それは「あなたが結婚生活で一番大切にしたいこと」です。

たとえば、結婚したらまず彼の帰ってくるふたりの家を整えられる自分でいたい。そのために余裕ある自分でいたいから、結婚と同時に仕事はしたくないと思っているのかもしれません。もしくは単純に彼との新婚生活や専業主婦というものを味わってみたい気持ちがあるのかもしれません。些細なことかもしれませんが、そこを素直に彼に伝えてみてはいかがでしょうか。

それと同時に、彼もあなたとの結婚生活で大切にしたいことがあるはずだと思います。たとえば、あなたには笑顔でいてほしいとか、充実した日々を送ってほしいとか。奥さんに働いてほしいのは、経済的な理由だけではないかもしれません。専業主婦は退屈だと思い込んでいる男性は意外に多いようです。彼の真意を聞いてみると、知らなかった面が見えてくるかもしれません。

たとえ経済的な理由だったとしても、あなたの気持ちを丁寧に伝えることによって、彼の考えや選択肢もどんどん広げていくことができると思います。

結婚生活を送る上で大事なのは、それぞれが大切にしていることを、お互いに「知る」ことです。

ふだんアニメを見ない人は、“アニメは子どもだけが見るもの”と思っている人が多いかもしれません。しかし、ほかの誰かにとっては、仕事で忙しい日々から頭をリセットするための大切な時間、である場合もあります。

知ると知らないとでは大違い。ここをすり合わせることによって相手の意味不明な言動が、ある日突然理解できるようになったりします。またさまざまな方法で、お互いが大切なものを、大切にしていける道が見つかっていきます。

すると、ふたりがハッピーでいるためには、あなたが仕事をするかしないかは、重要な問題ではなくなっていくかもしれません。あなた自身が続けたかったら続ければいいし、1度専業主婦になって、働きたくなった時にまた考えたらいいね、と選択肢がゆるくなったらラクですよね。

夫婦の会話時間は時とともに減少していき、なんと1日に原稿用紙1枚分程度しか言葉を交わさなくなってしまうというデータも出ています。少なすぎるとショックを受けると同時に、今年結婚10年目の私も、やがてはそうなりそうな気配を否定できなかったりします。それでも少し時間ができたときには、いま相手が大切にしていることは何だろう? と探りながら話に耳を傾けています。

結婚前後は、相手との考え方の違いにモヤモヤしたり腹が立つこともたくさんあるでしょう。でも今から、お互いの頭の中のすり合わせを、会話の中に取り入れてみてください。白か黒かの二択の世界から、どれを選んでもOKの世界へ。どうぞお幸せに。

(志緒村亜希子)

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