1. トップ
  2. 恋愛
  3. かんしゃくを回避! イヤイヤ期を乗り切る言葉がけ6つ

かんしゃくを回避! イヤイヤ期を乗り切る言葉がけ6つ

  • 2014.12.11
  • 997 views

【ママからのご相談】

2歳半を過ぎ、娘がイヤイヤ期に突入しました。毎日が戦いで、家にいても出かけても、すごく疲れてしまいます。うまく乗り切る方法はあるのでしょうか?

●A. “イヤイヤ期”は子どもにとって、大事な時期です。うまく付き合いましょう。

ご相談ありがとうございます。イヤイヤ期、思い出すだけで大変だったなぁと思う、ライターの川中利恵です。

わが家でも、子どもたちの“イヤイヤ期”は、やはり苦労した記憶があります。これまではうまくごまかせたことがごまかせなくなり、大声を出したり、足をバタバタさせたり……。周囲の目も冷たく、外出がおっくうになることもありました。おそらくこの時期は、どのご家庭でも苦労されているのではないでしょうか。

●反抗期は子どもにとって自我を伸ばす大切なプロセス

大人から見れば聞き分けなく反抗されているように感じる“反抗期”ですが、子どもからしてみれば、この反抗期はいわば自我伸長期。“自分”というものを形成する、とても重要な時期です。

自分の考えと欲求の表現を、癇癪を起こすなどの自己主張でできるようになったという“成長の証”であることは、ご相談者さんもご存じのことと思います。

しかし、いくら成長の証でも、この時期に自由にさせてしまい、ダメなものはダメという癖をつけなければ、子ども自身が大きくなってから苦労することになるのは火を見るより明らかです。だからこそ、親も子どもと戦わなければならないつらい時期なのです。

●“ダメ”が子どもの葛藤をこじらせる

調査によると、子どもの“イヤイヤ”が強くなるのは、やりたいことを続けられないなどの葛藤があるときです。

つまり親が、「ダメ!」と過干渉気味に規制をする場合や、いわゆる“癇の強い子”、怒りを頻繁にかつ強烈に表すタイプの子は、特に“イヤイヤ”が強くなる傾向があるといいます。この場合、親が子どもの自己主張を反抗と思い、つらさが増すため、親子間の葛藤がなおさら大きくなるのだとか……。耳が痛いですね。

●イヤイヤ期をうまく乗り切る言葉がけ6つ

心理学的に、子どもの“イヤイヤ”をうまく回避するためのアプローチがあります。もちろん即効性があるものではないかもしれません。しかし、繰り返すことで、“イヤイヤ”のぐずりや癇癪を回避する一助になるようです。

●(1)図星を言う

癇癪を起こしている子どもの気持ちを言葉にすると、子どもは自分の気持ちがちゃんと伝わっていること、それから自らの葛藤の内容に気付き、怒りの衝動が落ち着きやすくなります。

●(2)2つ先の予定を先に示す

「これをやったら次はこれをするからね」と、次にやることをあらかじめ伝えることも心を落ち着かせるために有効です。日常的に続けておくと、予測が立てやすくなるので、落ち着いて対応しやすくなります。

●(3)「ダメ」という言葉を使わず、「~しよう」と声をかける

たとえば、「走ってはダメ」と言うよりも、「ゆっくり歩こう」と声をかけたほうが、子どもたちは理解しやすいようです。また、今癇癪を起していることよりも魅力的な提案をすることも効果的です。

●(4)カウントダウンする

すぐにやめさせて取り上げるのではなく、「あと5回だけね」など、条件を設定してやめさせることも、癇癪の予防となります。気持ちの切り替えが難しい子どもに対しても効果的です。

●(5)まずは肯定の声かけから

いつもできていることでも、「今日はできたね」と褒め、「またやろうね」と声がけをすることも大切です。大人が褒め上手になることで、子どもも理解されていると感じ、心が落ち着きやすくなります。

●(6)実況中継してみる

今やっていることを言葉にして実況中継してあげてみましょう。行動を言語化することで、行動で感情を表現するのではなく、言葉にして表現する方法を学べるため、癇癪を起さずにすむようになっていきます。

とはいえ、親も心に余裕がなければ、ゆったり対応は難しいものです。一人でできることはどうしても限度がありますから、親子で煮詰まってしまう前に、できる限り周囲の人の力も借りて、乗り切ってください。

また、今回ご紹介した子どもに対する6つの対応は、今後もきっと役に立ちます。ぜひ試してみてくださいね。

【参考リンク】

・反抗期の子どもの心の理解と対応 | 社会福祉法人楡の会(PDF)(http://www.nire.or.jp/data/h0801-2.pdf)

(ライタープロフィール)

川中利恵(在宅ワーカー)/IT系からインタビュー、コラムなど雑多なジャンルの執筆を手がける在宅ワーカー。21歳のときにデキ婚し、2児に恵まれるも26歳で離婚。以降、女手一つで子どもたちを育てつつ、現在に至る。都内開催の一人親家庭支援や在宅ワーク系セミナーで壇上に立つことも。子どもたちとは少し遠くから見守るスタンスで、それが結構面白い。ポリシーは、「やりたいことがあるなら時間を作ればいいじゃない!」

の記事をもっとみる