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本の街、京都に新しく誕生した個性派本屋さんへ。

  • 2017.3.8
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ホホホ座三条大橋店

浄土寺の人気書店「ホホホ座」の姉妹店として2016年11月1日にオープン。町家を改装したどこか懐かしい雰囲気の店内に並ぶのは、京都関連の本や印象的なカバーデザインなど、気軽に手に取れるものが多い。寺町通で古本と中古レコードを扱う「100000tアーロントコ」の店主・加地猛さんのセレクトによるものや、京都一の名物書店員・堀部篤史さんの本屋「誠光社」から仕入れたものなど、ここだけのツウなラインナップが魅力だ。併設された喫茶席の看板メニューがバターチキンカレー。トマトの酸味とバターのコク、ほろほろのチキンが絶妙にマッチしたおいしさで、カレー目当てに訪れる人も多いのだそう。

場所は三条大橋から歩いてすぐの路地の一角。たこ焼き屋だった民家を改装。

以前は住居スペースだった2階の床を抜いた開放的な空間に、新刊書や古書、ジン、中古レコード、雑貨などが並ぶ。本の品揃えが刻々と変わったり、喫茶席が増えたりと日々進化している。

観光客や通りがかりに覗く人が多いという場所柄、本は手に取りやすいものが多い。

喫茶店や「恵文社一乗寺店」などを経て、こちらの店長となった四宮真澄さん。リトルプレスやジン、雑貨のセレクトを担当するほか、喫茶の料理やお菓子、ドリンクを手がけている。

すり鉢で潰した数種のスパイスと飴色になるまで炒めた玉ねぎをトマトの水分だけで煮込んだ「バターチキンカレー」¥700。奥深くマイルドな味わいで、クセになりそうなおいしさだ。

マフィンやパウンドケーキなど、季節で変わる優しい味わいのお菓子も四宮さんの手づくり。

浄土寺の「ホホホ座」と同じビルに入っていたmiepumpcoffeeのオリジナルコーヒーをはじめ、喫茶メニューはすべてテイクアウト可能。歩いてすぐの鴨川でピクニック、というのもよさそう。

ホホホ座三条大橋店
Hohohoza Sanjo-Ohashi
京都市中京区木屋町通三条下ル石屋町126-1
tel:075-253-6696
営)11時30分~19時(喫茶18時L.O.)
休)月
カード不可
www.hohohoza-sanjo.com

レボリューションブックス

2016年4月にオープンし、たちまち本好き、お酒好きの心を同時に掴んだのが「呑める本屋」をコンセプトにしたこちら。食の専門書店であり、カウンターではコーヒーやお酒がいただけるという独自のスタイル。食に特化した理由は「食なら釣りや落語などいろいろなチャンネルにつなげることができるから」と店主の西谷将嗣さん。棚には約800〜1000冊の食にまつわる本がずらり。小説、食文化、芸術関連、エッセイ、児童書など、多彩な品揃えに目移り必至だ。食欲を刺激されたらカウンターへ。壁にずらりと貼られたメニューはユニークかつ手頃なものばかり。ひとりでも友達とでもふらりと立ち寄れる気軽さが嬉しい。

河原町と木屋町の間にある細い路地にあるビルの2階。隠れ家的な静かな空間がいい。

平置きされている本が多いため、見やすく、手に取りやすい。現代小説、江戸の食文化、食肉関係、ヨーロッパと日本、カレー、ラーメンなど、わかりやすくジャンルわけされている。

児童書からスタートした取次店とのお付き合いから、絵本や児童書が充実。親子連れも訪れる。

西谷さんは元ミュージシャン。過去には一アジアンカンンフージェネレーションの後藤正文さんなどの選書コーナーも設けられた。今後は作家メインのリレー形式で選書コーナーを展開する予定。

壁には手書きのメニューがずらり。昼飲みも可能だけど、本格的な酒場始動は17時から。コーヒーは北白川の人気焙煎所「WEEKENDERS COFFEE」の豆で、深煎り、中煎り、浅煎りが選べる。

カウンターのガラスケースにもアテが並ぶ。料理はいずれも¥200〜¥500という手頃な価格。

一乗寺の人気ラーメン店「夢を語れ」のジューシーなチャーシューに、もやしとニンニクを合わせた「豚皿」、果実酢にパクチーを漬けたシロップを使った「パクチーサワー」などパンチのあるメニューも。「豚皿」、「鯖きずし」各¥450、「パクチーサワー」¥450

レボリューションブックス
Revolutionbooks
京都市下京区西木屋町通船頭町235 集まりC号
tel:075-341-7331
営)13時〜23時
休)月、月一回火
カード不可
http://revolutionbooks.jp

BOOK AND BED TOKYO KYOTO

「泊まれる本屋」をコンセプトにした人気ホステルの2号店が、2016年12月、京都に誕生。雑居ビルの9階、ドアを開けて奥へ進むと、フロアの中央に巨大な本棚が。約3200冊の本のセレクトを手がけたのは、地元の人気書店「恵文社一乗寺店」。小説、エッセイ、写真集、雑誌、漫画など、幅広いジャンルをカバー。実際に本を購入することはできないけれど、本棚の中に設けたベッドスペースや周りに配したソファ席で、思う存分読書に耽ることができるのだ。三方の窓から、南座、鴨川、京都タワー、大文字まで望める見晴らしのよさも魅力。デイタイム利用があるから、旅行客だけでなく、地元からも注目を集めている。

南座の目の前にあるビルの9階。90㎡のフロア中央の巨大な本棚を回遊するようなレイアウト。

3種類の部屋のなかでいちばん人気が「KAMOGAWA VIEW」。鴨川を見下ろしながら眠りにつけるなんて贅沢! 1室だけだから早い者勝ち。ほかは「STANDARD」18室、「COMPACT」1室。

部屋には照明とコンセントを完備。存在感を消すようにグレーの壁の中に収めた共同のシャワーとトイレ、トースターやブランケットの貸し出しなど、ゆったり過ごせるためのサービスが嬉しい。

京都関連の本を集めたコーナーも。旅行者はデイタイムにカフェ代わりに利用するのもオススメ。

BOOK、BEDに続く3つ目のBとして京都店ではBEERをプラス。京都産を中心に地ビール10種を揃える。ピンクの照明が雰囲気たっぷりのバースペース。どこにあるかは泊まってからのお楽しみ。

ドリンクをオーダーすると、ベッドやソファで倒れないように木のトレイに入れて運んでくれる。地ビールのほか、水、コーヒー、カフェラテがある。地ビール¥600〜、スナック¥200〜

パジャマブランド「ノウハウ」がデザインしたオリジナルパジャマの貸し出し¥1,080、バスタオル貸し出し、アメニティセット各¥540。友達の家に遊びに来たような感覚で泊まることができる。

ブック・アンド・ベッド・トウキョウ 京都店
BOOK AND BED TOKYO KYOTO
京都市東山区中之町西入ル200 カモガワビル9階
tel:なし
KAMOGAWA VIEW、STANDARD各¥5,300〜、COMPACT¥4,800〜
チェックイン:16時 チェックアウト:11時
デイタイム利用:13時〜17時(1時間¥500)
カード:V、M(現金不可)
http://bookandbedtokyo.com/kyoto/

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