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保活ママ必見! 横浜の一般家庭をモデルにした保育料の試算&比較

  • 2017.3.7
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保活をはじめるとき、ほとんどのママたちは最初に認可保育園をあたってみますよね。

園舎の大きさや園庭の有無、十分な職員配置などもさることながら、保育料が安そうだというのもその理由のひとつでしょう。

では、実際に認可園とそれ以外の施設では、保育料にどれくらいの差があるのでしょうか。

今回は神奈川県・横浜市に住んでいるとある家庭をモデルにして、それぞれの保育料を試算してみました。

リベンジ保活中のママ、そしてこれから保活を戦うママたちの参考になれば幸いです。

【モデルケース:神奈川県横浜市在住のAさん】
・世帯年収750万円(夫400万円/妻350万円)
・妻、夫、0歳児の3人家族
・通勤、就業時間の関係で、保育時間は11時間(保育標準時間)を希望

●(1)認可保育園の場合

認可保育園の保育料は、複数の要素をもとに算出されています。

【世帯の住民税額】
もっと正確にいえば、“市町村民税(東京23区の場合は区民税)の所得割分”の額です。夫と妻の両方に課税されているなら、その合計額をもとに計算します。

【子どもの年齢】
入園する子どもが、満3歳に達しているか否かも関係します。3歳以上児は「2号認定」、3歳未満児は「3号認定」と呼ばれており、3歳未満児のほうが高額に設定されています。

【きょうだい区分】
自治体によっては、第2子以降は保育料を割り引いてくれることがあります。条件については各自治体で細かく規則があるので、窓口で必ず確認しましょう。

さて、Aさんの家庭をみてみましょう。入園する0歳のお子さんは、「3号認定・第1子」となりますね。

およその市民税額から割り出される保育料は、【44,500円】 となります。

●(2)認可外保育施設

認可外保育施設の保育料は、各施設が独自に設定しています。このため、かかる費用は園によってピンからキリまで。

横浜市内のとある認可外保育園に0歳児を通わせているママから、料金や内訳を教えてもらいました。

『まず、基本料金が66,000円。さらに2歳児クラスまでは乳児加算として月20,000円かかります。ミルクを園で出してもらうと、それがひと月あたり13,000円。

合計で、だいたい毎月10万円くらいかかっています。ちなみに入園料と寄付金も、結構取られました』(30代女性/会社員)

保育料を公開している認可外保育施設をいくつか調べてみましたが、毎月7万円〜10万円 程度かかることが多いようでした。

モデルケースとなっているAさんの家庭も、その程度の出費は覚悟しておいたほうがよさそうです。

●(3)横浜保育室

さて、横浜市にはそれ以外にも保育施設の選択肢があります。 “横浜保育室”もそのひとつ。

これは、市が独自に設けた基準を満たした少規模保育施設です。通うことができるのは、0歳から3歳未満の低年齢児のみ。

保育料は各保育所が自由に設定できますが、上限額は58,100円と認可保育園と同レベル。これを越えて徴収されることはありません。

というわけでAさんがこちらに入園した場合、保育料は最大で【58,100円】 となります。

横浜保育室では、兄弟割引や低所得世帯への軽減制度もあります。 全施設で施設内調理の給食が実施されており、開所時間は原則7:30~18:30。さらには延長保育もあるという認可さながらの手厚さです。

ただし預けられるのは2歳児クラスまで。その後、ふたたび保活をする必要がある点には注意しましょう。

横浜市では認可外保育施設に通わせるときの補助金を設けていませんが、そのかわりにこの制度を取っているようです。

各自治体で、認可園に入園できなかった場合の補助制度が設定されていることがありますので、必ずチェックしておきましょうね。

●(4)家庭保育福祉員

「保育ママ」と呼ばれることもあるこの制度。保育士、看護師及び幼稚園教諭の資格や家庭的保育事業の経験があり、認定を受けた人が、基本的に自宅で3名程度の子を預かるというシステムです。

保育時間は原則 8:30~16:30で、受入れ年齢は産休明けから3歳未満までの低年齢が対象。

保育料は認可保育所に準じて世帯の所得税額に応じて決められています。そのため、Aさんの場合は認可園と同額の【44,500円】が保育料になりますね。

ただし、希望しているよりも保育時間は短め。足りない分をファミサポやシッターに依頼するとしたら、+αの出費が必要 です。

また、給食はなく、食事は各家庭からの持ち込みがメイン。ミルクやおやつなどの出費も考えなければなりません。

●(5)まとめ

さいごに、もういちどそれぞれの保育施設ごとに保育料を並べておきましょう。

・認可保育園:44,500円
・認可外保育施設:70,000円〜100,000円程度
・横浜保育室:58,100円(最高額)
・家庭保育福祉員:44,500円+ファミサポ・シッター代、食事代

比べてみるとやはり、最も安いのは認可保育園。ただ、群を抜いて安い、という印象でもないことがわかります。

他の選択肢もおさえつつ、幅広い視点で選んでいくことが重要なのではないでしょうか。

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いかがでしたか?

今回は料金の比較のみだったので、認可園に軍配が上がった結果となりました。

でも、認可外保育施設では英会話や音楽などの独自カリキュラムを行なっていたり、家庭保育福祉員は少人数で手厚いケアをしてくれたりなど、それぞれに魅力的な点もあるものです。

保育園選びは料金の比較も大切ですが、保育内容や環境も大事。多角的な側面からみて、じっくり比較検討してくださいね。

【参考リンク】
・平成28年度利用料(保育料)についてのお知らせ | 横浜市(PDF)(http://www.city.yokohama.lg.jp/kodomo/shien-new/data/h27nyusho/riyouryou1.pdf)
・横浜保育室のご案内 | 横浜市(PDF)(http://www.city.yokohama.lg.jp/kodomo/unei/hoikuseido/file/ysitufutankeigen.pdf)
・家庭的保育事業とは | 横浜市こども青少年局(横浜市)(http://www.city.yokohama.lg.jp/kodomo/unei/hoikuseido/kateihoiku-fukushiin.html)

●文/パピマミ編集部
●モデル/杉村智子(まさとくん)

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