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ビューティーのスペシャリスト、野島裕子がこだわったメイクの収納棚。【仕舞う美学】

  • 2017.2.26
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建築家とともにアイデアを出し合い作ったオリジナルのメイク机。ライトは朝のメイク時は光量を大きく、夜のスキンケア時は少なくと調光可能。
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化粧品ブランドの広報を経て、フリーランスのPRスペシャリストやヨガやルーシーダットンのインストラクターとしても活躍する野島裕子さん。10年前に建てた自邸には、野島さんこだわりのドレッシングルームがある。

ドレッシングルームがあるのは2階建ての建物の1階だ。バスルームからクローゼット、ベッドルームへと続く動線上に設けられている。「週末はホームパーティーを行うことも多いので、2階にキッチン&ダイニングとリビングを設け、1階をプライベートな空間にしました。シャワーを浴びて着替えをする前にボディクリームをつけたり化粧をするために、ドレッシングルームはバスルームとクローゼットの間に造っています。家の設計は古い友人でもある男女の建築家ユニットに頼み、ドレッシングルームは女性の建築家に担当してもらいました」

3.2m²ほどのドレッシングルームには、額縁に飾られた大きな鏡とオリジナルで作ったメイク机が置かれている。「最初はアンティークの鏡台を探したんですが、収納スペースが豊富なものは見つかりませんでした。コスト面でも作ってしまったほうがいいということになり、建築家の人と一緒に作ることにしたんです」

鏡の下には毎日使うスキンケアアイテムと香水を並べるためのガラス棚を取り付けた。数の多いメーキャップ用品は机下の引き出しに、アイテム別に分けて収納している。メイク道具の収納棚は野島さんが最もこだわった部分だ。棚の中には自分で調節できる仕切りが設けられ、1cm、3cm、5cmと高さの異なる3パターンの木製の仕切りが作られた。「取り出しやすいように、メイク道具はちょっと立たせて収納したかったんです。マニキュアは1cm、ペンシルは3cmとアイテムごとに異なる高さの仕切りを使っています。

また、色も見やすいように、例えば練り物以外のパウダー系のアイシャドウは蓋を開けたままにして収納しています」収納棚の参考にしたのは百貨店の化粧品コーナーだという。建築家と一緒に何度も足を運び、ディスプレイ方法を研究した。「百貨店では色が全部見えるように置かれています。やはりそのほうがいろいろな色を使ってみようという気持ちになるんですよね。色を見やすいように並べたことで、その日の服や気分に合わせて色を選びやすくなりました」

メイク道具は半年に1回のペースで入れ替える。衛生的な意味もあるが、道具のメンテナンスは収納を美しく、そしてメイクを快適に行う秘訣でもある。「ペンシルは常に削っておいたほうが使いやすいし、色物も定期的に入れ替えたほうが新しい色に挑戦してみようという気になります」

ドレッシングルームは野島さんにとって、家の中の自分だけの空間ともなっている。「自分専用の部屋はないので、ここは一人になれる空間なんです。パソコン作業をしたり本を読んだり、アイロンをかけたりもしますよ。スキンケアをする時間は女性にとって最もリラックスする時でもあるから、好きなものに囲まれて行いたい。ここは広すぎず狭すぎず、ちょうどいい空間なんです」

女性にとって最も親密な空間の収納は、使い勝手のよさと美しさ、そして心地よさを備えている。

Key Point
1. パウダーなどの色物は中身が見えるよう、開けておいていいものは開けたまま収納。
2. ペンシルは使いやすさを考え、立てた状態で収納。すぐ使えるよう削っておく。
3. 百貨店の化粧品コーナーにはメイク道具の収納アイデアも。参考にしてみよう。

野島裕子 / Yuko Nojima
ヨガ&ルーシーダットンインストラクター、フリーランスPRスペシャリスト。美と健康をテーマに、化粧品や飲食などを扱うフリーランスのPRと、ヨガとルーシーダットンのインストラクターとして活動中。趣味はサーフィン。http://korat-japan.com

Photos: Jimmy Cohrssen  Text: Jun Ishida  Editors: Maki Hashida, Airi Nakano

参照元:VOGUE JAPAN

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