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【うるおい女子の映画鑑賞】SATCの4人に学ぶ“どうしようもない自分”を受け入れる愉しみ

  • 2017.2.22
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「女性」の視点で映画をみることは、たとえ生物学的に女性じゃなくても日常では出会わない感情が起動して、肌ツヤも心の健康状態もよくなるというもの! そんな視点からオススメ映画を紹介する【うるおい女子の映画鑑賞】。第33回は、既に観たことのある方が多いとは思いますが、今あえて観直したいという思いを込めて映画『セックス・アンド・ザ・シティ・ザ・ムービー』(米・2008年)を紹介します。

昔観た映画を観返してみると、当時とは異なる感想を抱く自分に驚くことがよくありますが、これもまた映画鑑賞の醍醐味。私もテレビシリーズ、2作の映画とSATCはそれこそ何度も観てきましたが、自分のリアクションが以前とは違うものになっていたのです。

NYで広がる4人の人生

キャリー、シャーロット、サマンサ、ミランダの親友4人は、NYで恋に仕事にいろんな局面を互いに励ましあいながら生きぬいてきた”戦友”のような絆で結ばれています。結婚して幸せな家庭をそれぞれ築いているシャーロットとミランダ、LAで恋人とのステディな関係を築いているサマンサ、そして彼女にとって特別な男性ビッグ(特別振り回されてきた)との穏やかな愛をついに手に入れたキャリー、4人は変わらずNYという街とともに生きています。ついに、ビッグとの結婚が決まったキャリーでしたが、結婚式に対するふたりの温度差が表面化します。キャリーの猪突猛進型のエネルギーが悪い方に加速し、やがて大変な悲劇が起こり・・・・・・。

増長するアクの強さ・・・最高!

以前この映画を観たときは、若いときから恋愛に対して変わらない、相変わらずのキャリーのイタさや盲目さに「もうだいぶいい大人なのに何やってるんだ!」とイラっとしたものですが、8年ぶりに観返してみると、すんなり彼女のことを受け入れられたからびっくり。むしろ不器用で、それでも全身全霊で恋愛している彼女を愛おしいとすら思えてしまったのです。

また、そんなキャリーに呆れながらも(ちょいちょい嫌味を言いつつ)寄り添い続ける3人の親友たちも、それぞれに強烈なアクの強さが年齢とともに増長していて、ゆえに、唯一無二の人生を謳歌している気持ち良さがあります。「結局、自分は自分でしかない」ということを底辺でしっかりと受け入れていて、その上で自分らしい人生を力強く生きている4人です。彼女たちは、他人と自分を比べてどうか?一般常識から外れてないか?という視点を人生に介入させずに突き進んでいて、その姿はもうあっぱれ!元気をもらえます。

東京で働いて、遊んで、恋をしている女子にとっては、NYに生きるSATCの4人は心強い先輩のような存在。誰かの価値観に振り回され、小さくまとまる人生を送るのではなく、“どうしようもない自分”をとことん受け入れて突き進んでいく面白さを教えてくれます。転んで泣いて笑って走って、いくつになってもあざだらけの4人に乾杯しましょう♪

text:kanacasper(カナキャスパ) top image:vipflash / Shutterstock, Inc.

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