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診察で順番が飛ばされる!? 医療現場における“トリアージ”とは

  • 2014.12.9
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【ママからのご相談】

病院で子どもの診察を待っていました。でも、その後に来た子の方が先に診察をされてしまい……。私たちだけでなく、他にも待っている患者さんがたくさんいるのに! これっておかしくないですか? なんでこんなことが起こるのでしょうか。それとも何か理由があるのでしょうか?

●A. 病院の“順番飛ばし”には理由がある。

こんにちは、フードライターの大塚朝香です。

体調が悪い中で待っていたのに順番が飛ばされたというのは、とても腹立たしいことですよね。特に、小さなお子さんがいればなおさらです。しかし、これには実は明確な理由があるのです。医療現場で活躍する看護師を母に持つ私が、それを解説します。

●順番飛ばしの裏には“トリアージ”という考え方がある

病院での順番飛ばしを引き起こしているのは、“トリアージ”という考え方です。

これは、簡単に言うと、“医療の現場における優先順位”ということです。ナポレオンの時代にドミニク・ジャン・ラレィという軍医によって提唱され始めた概念であり、第一次世界大戦を機に、医療界における“常識”として広まっていきました。

一般的には、災害時などのように、大勢の人が、さまざまな容体でけがをしているという状態のときに適用されます。緊急性が高い人から搬出し、救助して手当をする、というものです。

ただし、この考え方は、現在は一般的な外来においても広まっています。たとえば、呼吸困難に陥っておりすぐに気道を確保しないと危険な患者さんが運ばれてきた場合、微熱で来院している風邪の患者さんは後回しにされる、という理屈です。

●トリアージの優先順位

トリアージの優先順位としては、

・1……今すぐに処置を行うことによって、命が救える患者

・2……処置や治療は必要ではあるものの、緊急性は少なく、処置が遅れても命に別状はない患者

・3……専門医にかからなくても平気な軽傷(もしくは軽い風邪など)な患者

・4……既に生命活動を停止していて、ご遺体となられている方

の順番です。

このように、トリアージの概念が確立されているおかげで、より多くの人の命を、より正しい手順や望ましい形で救うことができるのです。あなたの順番が飛ばされたことで、もっと重症の誰かの命が救えた、ということも言えます。

「順番が飛ばされた!」という憤りも、このようなトリアージの概念を知っていれば軽減されるのではないでしょうか。

【参考リンク】

・災害時医療救護活用マニュアル | 横須賀市医師会(http://www.yokosukashi-med.or.jp/topics/saigaimanual/3.htm)

(ライタープロフィール)

大塚朝香(フードアナリスト)/家でできるダイエットで、1年で17kg減量したアラサーライター。ファミレス勤務→葬儀会社勤務→デパート勤務を経てライターに。デパート勤務時代やダイエット時代に学んだ、「おいしくてヘルシーで安く、満腹感があってお洒落なメニュー」を編み出すのが得意。3000以上の美容記事を執筆し、100以上のオリジナルレシピを発表し、糖尿病や高血圧、メンタルヘルスにも携わってきました。母が看護師、兄が社会福祉士、姉が介護福祉士のため、医療や健康面の質問にもお答えできます。

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