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横澤夏子「やってることは小学生と同じ」“共感力”に納得!

  • 2017.2.15
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横澤夏子「やってることは小学生と同じ」“共感力”に納得!

なぜ、人は今、“共感”という言葉に惹かれるのでしょう?
写真・中島慶子

「共感する」「共感される」という言葉が、以前にも増してポジティブな感情を表すものとして定着しています。それは、同じ目線で、相手の気持ちに寄り添うこと。どうして今「共感」が、そういった意味で使われるようになっているのか。様々な業界の最前線で時代を見つめる7人の方々に、そのヒントを教えていただきました。

映画プロデューサー 山内章弘さん

みんな、自分を知りたいし、人を知りたいんじゃないでしょうか。自分はこう思っているんだけど、あなたはどう思っていますか、というのが共感の基本だと思うのですが、情報の洪水の中で、だんだんとその自分が見えなくなっている。だから、あなたはどう思いますか、というのをより意識するのかもしれません。

CMプランナー 澤本嘉光さん

根っこで人は共感してもらうのが好き、というのは昔から変わらなくて、今これだけ言われているのは、共感が数値化されるようになったからだと思うんです。自分が発信したものや、人が発信したものに対する共感の数値が見えることで、共感が大きく広がっていくシステムが作られているんじゃないでしょうか。

コラムニスト 辛酸なめ子さん

出る杭が打たれたり、マニアックなものを知っている人が揶揄されたりという中で、みんなが同じレベルでいたいという空気になっている気がします。共感したりされたりすることで、安心感を得ているのかもしれません。

医師 加藤俊徳さん

本来、共感は右脳でするものですが、現代人は左脳化の傾向が強く、すべてを言葉でわかろうとする。感じたままをとらえるのではなく、左脳で「いいね!」という言葉に置き換えて、
しないかを自分で共感するか選択しているんです。そうすることで、不特定多数の相手の座標を決めて、自分と他人との距離を縮めようとしているんだと思います。

ジャーナリスト 白河桃子さん

人が場所と時間から自由になったからだと思います。ITの進化で、すごく色々な人と繋がれるようになった世の中で、離れた場所にいて、一緒に過ごした時間すらない人と繋がる手段って、結局、共感しかないんじゃないかという気がします。

お笑いタレント 横澤夏子さん

友達を増やしたいからだと思います。人にわかってもらえて、「そう思うよね、だよね」というのが嬉しくて。ネットを通じて全部が繋がって、クラスで3人でやってた話を、今は何百万人とやっている感じ。規模は大きいけど、やってることは小学生の頃と一緒の気がします。

作家・ブロガー はあちゅうさん

これだけ繋がりやすい世の中になっても、みんな一定の孤独感を抱えていて、その孤独を癒してくれるお薬みたいなものが共感力なんだと思います。孤独で、いろいろ傷ついて生きている中で、でも、人間として共感で繋がってますよね、ということを確かめたいんじゃないでしょうか。
やまうち・あきひろ 東宝・映画企画部部長。『TRICK』シリーズをはじめ、『アイアムアヒーロー』『シン・ゴジラ』など、人々の心を掴む大ヒット映画を多数プロデュース。
さわもと・よしみつ 電通のクリエーティブディレクターとして、ソフトバンク「白戸家」シリーズや東京ガス「ガスパッチョ」など、幅広い世代に愛される広告を手がける。
しんさん・なめこ 恋愛からアイドル、スピリチュアルまで様々なテーマで執筆。毒とユーモアが絶妙なバランスで効いたコラムが人気を博し、新聞や雑誌で数多くの連載を持つ。
かとう・としのり ミネソタ大学などで人間の脳機能研究に従事し、現在は医師として個性をMRI脳画像で診断。脳科学研究と脳情報提供をする会社「脳の学校」の代表も務める。
しらかわ・とうこ 女性のライフデザインや少子化をテーマに取材を重ね、現代女性のリアルな姿を発信。共著『「婚活」時代』(ディスカヴァー21)が婚活ブームの火付け役に。
よこさわ・なつこ 身の回りの女性の「イラッとくる」瞬間をものまねした芸風が女性を中心に多くの共感と笑いを呼び、バラエティ番組やドラマなどでマルチに活躍。
はあちゅう 同世代から支持を集め、その言動が常に注目される人気ブロガー。コピーライターを経て作家デビュー。最近では文芸誌で純文学を発表し、活動の幅を広げている。
※『anan』2017年2月22日号より。
(by anan編集部)

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