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スナック菓子やチョコは何歳から? 子どもが○○を食べても良いタイミング

  • 2017.2.4
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離乳食が始まり、いよいよ本格的に子どもの食生活がスタート。そこで気になるのが、どの時期にどんな食べ物を食べさせれば良いんだろう…ということ。たとえば“1歳から食べられる”というお菓子があるけれど、それを一般的なお菓子に切り替えてもよいタイミングまでは意外とわからないですよね。

そんな疑問を解決すべく、管理栄養士・幼児食アドバイザーで、「管理栄養士ママが教える!子どものからだとこころが育つ! 6歳までの食事のホント」の著者でもある山口真弓さんにインタビュー。私たちがふだん口にする機会の多い食材について、食べてもOKの正しい時期を教えてもらいました!

■そもそもなぜ、子どもは大人と同じものを食べてはいけないの!?
咀嚼、アレルギーなどの問題もありますが、基本的に子どもは消化機能が未熟なため、適切な時期に与えなければお腹をこわすなど体にかかる負担が大きくなります。さらに、初めから味の濃いものばかりを食べてしまうと、脳がそれを覚えてしまい、さらに味の濃いものを欲するようになってしまうのです。味覚が正しく発達しないと、大人になってからも塩分の摂り過ぎなど栄養バランスが乱れやすく、さまざまな病気のきっかけにも。子どもの将来のためにも、親として正しい食事を心がけましょう。

■食べ物別に調査 ◯◯は何歳から食べていいの?
刺身は2歳から
生魚は食中毒の恐れがあり、アレルギーを引き起こしやすい食材。腸の機能が整う2歳頃からにしましょう。食べさせる際には、なるべく新鮮な刺身を選ぶのもポイントです。家族で回転寿司などに出かけた場合には、ツナやたまごなど加熱調理されたものなら1歳くらいからOKです。

生卵は3歳から
「たまごかけごはん」として手軽に食べられる便利な食材ですが、3歳まではNG。実は、生卵はたんぱく質の中でもっとも消化の悪い食材なんです! 3歳までは加熱した卵料理を食べさせるようにしましょう。

牛乳(飲料)は1歳から
牛乳を飲料として飲ませるなら、必ず1歳を過ぎてから。「カルシウムを摂らせたい」と、たくさん飲ませたくなりますが、牛乳には糖分・脂質も含まれており体に良いことばかりではありません。お水やお茶の代わりに牛乳を飲ませるという習慣はやめましょう。

ハンバーガー・フライドポテトは1歳から
子どもは大好きなファーストフードですが、食べさせる目安は早くて1歳頃から。塩分やカロリーが高く、栄養バランスが偏った食事になってしまうので、食べる量と頻度には注意しましょう。ポテトは「塩をかけないで」とお願いしたり、ペーパーナプキンで油を拭いてから食べさせたりするなどの工夫も大切です。

チョコレートは3歳から
油分や糖分が非常に多く含まれ、虫歯にもなりやすいので3歳以降に。チョコレートといっても種類は様々なので、できるだけ添加物の少ないシンプルなものを選ぶようにしましょう。食べる量には注意し、板チョコであれば3カケくらいを目安にしてください。

スナック菓子は3歳から
大人でもやみつきになるスナック菓子は、当然子どもも大好き。油分はもちろん、糖分も含むので3歳までは避けましょう。それまでは「1歳からOK」などと表記されたノンフライのものを選ぶように。3歳を過ぎても食べ過ぎは禁物で、ポテトチップスなら20g、15枚程度が目安です。

あめ・グミは2歳から
誤飲や虫歯の恐れがあるため、食べさせるのは2歳以降に。あめは、すぐに噛んでしまうことや、誤飲予防のためにも棒が付いているタイプを選ぶようにしましょう。グミは、食事において大切な「噛む」という行為が必要と考えれば、悪い面ばかりではありません。ただし、量の取り過ぎはNG。合成甘味料や着色料などの添加物にも注意しましょう。

アイスクリームは1歳から
食べやすく栄養価も高いので、食欲のない体調不良時などに限って1歳からOKですが、おやつとして食べるのは2歳頃からにしましょう。油分や糖分も多いため、量の目安は子どもの握り拳1つ分程度。なるべく添加物の少ないものを選びましょう。

ケーキは2歳から
スナック菓子などと比べると食べる機会が少ないものなので、イベントの際に楽しく食べるということを考えれば2歳頃からOK。「みんなで同じものを食べて楽しむ」ことも、食事の大切な役割のひとつです。ただし食べ過ぎは禁物。カットされたケーキなら1/2程度にしましょう。

ジュースは1歳から
子ども用のジュースなども販売され、中には飲料として日常的に与えている人もいますが、それは絶対にNG。野菜100%といっても、野菜と同等の栄養価が摂れるわけではなく、糖分などの取り過ぎに繋がってしまいます。与えるなら1歳を過ぎてから、薄めて飲ませるなどの配慮も必要です。3歳以降も、日常的に飲ませることは避けましょう。

子どもの発達には、それぞれ個人差があるものです。「○歳になったから今日から食べて大丈夫!」ということではなく、上記の年齢を参考に、歯やあご、体の発達などに合わせて、ひとり一人に合った時期に与えるようにしてくださいね。

取材協力/山口真弓さん ブログ「管理栄養士ママの三食健美」
(nakamura omame)

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