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パリから東京へ −代官山の料理教室−

  • 2017.1.31
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遅ればせながら、番外編で昨年末の料理教室の模様をお届けします。

毎年恒例になってきましたが“ノエルと新年のおもてなし”というテーマで、
いつものように北海道の父が作る有機野菜や地元からの産物、フランスからの調味料を取り混ぜて6品ほど作りました。

Photo : Ohigashi Yuko

(左上から時計回りに)材料:北海道から取り寄せた子羊のラムチョップをニンニク、ローズマリーとオリーブ油でマリネ。築地で仕入れた活車海老。フランス大西洋の島Noirmoutierノワールムティエの塩入りバターとオマールオイル。フランス南西部のドライフルーツ(プルーン、イチジク、ブドウ)。

先日のおせちにも登場させている、アレンジしたアボカドとヤーコンのタルタル。味付けはハーブ塩、オリーブ油と青いぶどうを搾って作ったペリゴール地方のヴィネガーVerjusヴェルジュ。紅大根で包んで、上にのせたのは蕎麦の芽とピンクペッパー。

北海道オホーツク海沿岸から取り寄せた帆立貝は、パリのビストロ風の“レモンバターソース”にペパーミントを散りばめて。

これも、おせちに加えてみたものですが、北海道サーモンのパテとマッシュポテト。上にはオマールオイルを滴らし、いくらと金柑をのせて。

子羊のグリルにロメスコソース、ドライフルーツとポルト酒のソースをあしらったもの。

モンブランに使った、ゆり根は北海道千歳の農家で秋に収穫されてから、低温保存されて糖度がぐーんと上がり、今が甘さ最高潮。中には父の畑で採れた黒豆と、もっちりとしたマスカルポーネ入り生クリームはグランマルニエで風味付け。
これは各々でデコレーションしたのですが“フジヤマ”あり“エベレスト”ありの個性豊かなモンブランが出来上がりました。

モンドールとSt-Julien(サン・ジュリアン)というクルミとノワゼットの入ったブルゴーニュ産のチーズ。

他には、かぼちゃのポタージュ、ロメスコソースとガーリックパン粉をかけて香ばしく焼いた車海老を添えたものを作りました。

いつもながら、常連さん達と初めて参加してくださった方々が和気あいあいと楽しい雰囲気で料理を。この教室で知り合ってから、ずっと仲良くやりとりしている方たちも多いのは、嬉しいことの一つです。
ここに集まってくださる素敵な皆さんがSNSを通じて発信していること、食べることや学ぶことを大切にしている様子に刺激を受けて、私も先日からインスタグラムを始めました。これから、いろいろな方と繋がれるのを楽しみにしています!

そして、毎回この教室を支えてくださるAL Tokyoのスタッフの皆さんにも感謝。
本当に有り難うございました。

■AL Tokyo-kitchen studio
東京都渋谷区恵比寿南3-7-17 2F
www.al-tokyo.jp

 

SACHIYO HARADA
料理クリエイター

長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業 適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理 教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。2016年春、ベジタリアン向けの料理本『LA CUISINE VEGETARIENNE』をフランス全土と海外県、ベルギー、スイス、イギリスなどのヨーロッパ各地で発売。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。
Instagram :@haradasachiyo

 

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