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2020年にスタート!? 小学校での“プログラミング学習”必修化へ賛否

  • 2017.1.30
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いま、教育現場が大きく変わろうとしています。2020年を目標に、小学校でプログラミングの授業を必修化させようという動きがあるのです。

IT関連ビジネスが拡大していくなか、WebエンジニアなどのIT人材の不足が問題になっています。その対策として先日、文部科学省が打ち出した方針です。

日本の義務教育にとって大きなターニングポイントになりそうなこの改革。実は、子育て世代のママ・パパたちの耳にはあまり届いていないようです。

情報セキュリティメーカーのデジタルアーツ株式会社は、0歳から6歳までの子どもの保護者672名を対象にアンケートをとりました。

それによると、この方針について「知らない」と回答した保護者が54.5%にものぼることが明らかになりました。

未就学児童の保護者の半数以上が知らない改革が、小学校で行われようとしているのです。

●これまでの経緯

この方針は、もちろん急に決定したことではありません。まずは、これまでの経緯を簡単におさらいしておきましょう。

2012年、中学校の技術家庭科で『プログラムによる計測・制御』が必修になりました。

アルゴリズムやフローチャートの書き方を学び、実際にプログラムを組んでロボットを操作するなどの授業が各校で行われています。

続く2013年6月には、政府の成長戦略の中に“義務教育段階からのプログラミング教育等のIT教育を推進する ”という内容が盛り込まれました。

それを受けた文部科学省が有識者を集めて会議などを行い、2016年4月、小学校でのプログラミング教育必修化を検討する旨が発表されたのです。

●賛成or反対? 保護者たちの声

子育て中のママ・パパたちはこの改革についてどのように感じているのでしょうか。ここからは賛否の声を紹介していきましょう。

●賛成派の声

『子育てが一段落ついて、さて改めてオフィスワークを探そうと思っても、パソコンスキルを求められて挫折……そんなことばかりでした。時代によって、仕事に必要なスキルというのは変わってくるはず。将来食いっぱぐれないためにも、先を見越した教育は必要 です』(50代女性/飲食店パート/大学生、高校生のママ)

『海外に比べて日本は、IT教育がとても遅れていると感じます。うかうかしていると海外からの移民に、日本人の仕事が奪われてしまうのでは。そうならないためにも、幼いうちから学ばせていくべきでしょう』(30代男性/会社員/中学生のパパ)

『反対してる人は“食わず嫌い”なのでは? わが家ではいち早くデジタル教育を取り入れました。プログラミング教室に通わせていますが、とても楽しそうに学んでいますよ。家の端末で復習している姿を見ると、教室で習ってきたことだけでなく、自分なりの手を加えて違うものを作っています。それをオンラインでお友だちと見せあい、評価しあってより面白い作品にしようとしている。とても創造的な学問 なんですよ』(30代女性/自営業/小学生、幼稚園児のママ)

●反対派の声

『上の子が、中学でプログラミングの授業を受けていますが……先生に知識がなさすぎて、全く意味をなしてません。教育者の質が保証されていない中で必修化するのには反対 ですね』(40代女性/主婦/中学生、小学生のママ)

『小学生でしょ。冷淡な機械を前にするよりも、自然に触れてほしいです。論理的思考をつけるばかりが教育じゃないですよね。子どものうちはもっと、空や風、雲、土、草木に対する素朴な興味と畏怖の念を大切にしてほしい』(30代女性/幼稚園児、1歳児のママ)

『小学校での教育時間には上限が定められています。つまり、プログラミング学習を導入する分だけ、ほかの学習の時間が削られるということ。これは問題ですよ。僕は特に国語学習が削られるのが不安です。

長文を読み書きする力や語彙力などの低下は、ここ数年激しいです。国語はすべての学問の基礎でもあります。プログラミング学習は必修ではなく、課外や部活など教科とは別の形で行うべきでしょう』(50代男性/教員/高校生、中学生、小学生のパパ)

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賛成派、反対派の声を紹介してきました。さて、あなたはどのように考えますか?

プログラミングに触れたことがないなら、まず一度お子さんと一緒に経験してみてはいかがでしょう。

文部科学省からは子供向けのプログラム作成サイト『プログラミン』がリリースされています。

かわいい絵柄で操作もカンタン。文字が拾い読みできる年長児くらいでも、ゲーム感覚でプログラミングを学ぶことができます。

もしかしたら、大人顔負けに端末を操作するお子さんの姿を目の当たりにして、これまでと違った感想を持つかもしれませんよ。

【参考リンク】
・教育の情報化の推進 | 文部科学省(http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1375607.htm)
・21世紀型教育に関する0歳から6歳のお子さまを持つ保護者を対象とした認識調査 | デジタルアーツ(http://www.daj.jp/company/release/2016/0722_02/)
・プログラミン | 文部科学省(http://www.mext.go.jp/programin/)

●文/パピマミ編集部
●モデル/前田彩(桃花ちゃん)

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