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こたつで食べたいソウルフード!福井の冬のご当地おやつ「水ようかん」の名店5選

  • 2017.1.12
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全国的には夏に食べる涼菓子として知られている水ようかんですが、福井県では雪が降る寒い冬に食べる風習があるのをご存知ですか?福井県内には冬限定の水ようかんを販売しているお店が100軒以上あります。老舗の定番から新感覚の変わり種まで、今回は5つをセレクトしてご紹介します。

まずは福井の水ようかんのことを少しご紹介します

糖度が低く賞味期限が短かい水ようかんは、福井の冬の寒さが冷蔵庫代わり。気温の低い時期にしか販売することができなかったことから冬限定の商品になったといわれています。かつては木枠の型(羊羹舟)に流したものを切り売りするのが主な販売スタイルでしたが、やがて紙箱に直接流して販売するようになり、今では各店ごとにパッケージも多彩です。

厚みや色の濃さ、水ようかんを切り分ける付属のヘラもさまざまなので、複数のお店の水ようかんを見て・食べ比べてみるもの楽しいですよ。

女性職人が作る繊細かつ本格水ようかん「たつの」

1900年頃に創業以来、福井の茶人や和菓子好きに愛される老舗の和菓子店「たつの」。
こちらの水ようかんは、和菓子づくりに用いる餡と京都・丹波産の糸寒天を使い、しっかりしていながら滑らかな口どけ。女性の職人さんたちが丁寧に手づくりしているため、大量に作ることができず、毎日50枚のみの限定。お彼岸(3/20)まで販売しています。
雪の結晶をイメージした可愛いパッケージの水ようかんは、真空包装にして全国発送も行っています。

“冬の水ようかん”文化を生み出した「えがわ」

「えがわ」は、雪が降りはじめる頃、漆塗りの板容器に水ようかんを流して売り歩き、“冬の寒さ=水ようかん”を広めたパイオニア。こしあん、寒天、黒糖、ザラメを原料に作る、この「えがわ」の水ようかんこそ福井を代表する味わいなのです。

福井県民にはお馴染み、「えがわ」の水ようかんといえば真っ赤な枠のパッケージが目印。直接箱への流しを考案し、真空容器での販売をいち早く行ったことで県内ではもちろん、全国区でも認知されるようになりました。

ホテルメイドの洋風水ようかん「メゾン・ド・レトワール」

「メゾン・ド・レトワール」の水ようかんは、国産の伊那寒天と北海道・十勝産の小豆、黒砂糖を原料にラム酒を加えた大人味。風味が香り、口の中に美味しさの余韻がいつまでも残ります。プリンのようなフォルムで、ちょっとした手土産にも重宝しそうです。

福井鉄道の西鯖江駅から歩いてすぐの場所にあるサバエ・シティーホテル1階にあるプリン専門店。水羊かんジュレをはじめとするプリン系スイーツが約30種類以上揃います。

ミルクをかけて味わう新感覚水ようかん「ブルジョン」

個性派「とろける水ようかん」は、黒糖を控え、コーヒーリキュールと福井県産の越前塩を利かせた甘じょっぱい系。牛乳、生クリームで作る「BOURGEON(ブルジョン)」特製のミルクソースをかければ、よりマイルドな味わいに変化します。

フランス語で“新芽”を意味する「ブルジョン」は、その名の通り、フレッシュでかわいいケーキが並ぶお店。女性ゴコロをくすぐる華やかなスイーツは店内でイートインもできます。

あったかい部屋で食べたい、ご当地アイス「栄進堂」

「水ようかんあいす」は、「栄進堂」自慢の水ようかんが進化した変わり種です。小豆の風味と黒糖のコク、甘さはまさに水ようかんそのもの。シャリ感があり、後口がとてもさっぱりとしています。あたたかい部屋で食べれば、福井の冬の食文化が体感できそうです。

「栄進堂」の店内にはご主人のアイディアが光る和洋菓子が所狭しと並びます。水ようかんあいすの他に、おろしそば、ソースカツ丼といった話のネタになりそうなご当地グルメアイスシリーズもあります。「水ようかんを寒い時期に食べる」というのは、県外の人が聞けば驚く、福井県特有の食文化。味わいや見た目、食感などふたつと同じものはありません。100軒以上の中から、ぜひお気に入りの水ようかんを探してみてくださいね。

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