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ハイヒールが原因!? 外反母趾を予防するポイント2つ

  • 2014.12.4
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【ママからのご相談】

今年の4月から子どもを保育園に預け、働いています。仕事柄、ヒールのあるパンプスを毎日履いているのですが、最近、足の親指の外側に痛みを感じるようになりました。外反母趾になるのでは? と心配です。何か予防法があれば教えてください。

●A. 靴選びより立ち方、歩き方に注意しましょう。

こんにちは。健康管理士のSAYURIです。

足に痛みがあると、夕方は疲れと痛みで憂うつになりますよね。おまけに仕事が終われば、子どもの世話をしながらの家事が待っている。働くママは自分の痛みは一番後回し。本当に大変です。

さて、外反母趾の原因というとまず、「ハイヒールを履いているから」「先の細い靴だから」と靴が悪者になってしまいますが、実はハイヒールを履かない男性にも外反母趾は増加中です。

今回は解剖学から外反母趾についてひも解いてみたいと思います。

●外反母趾の予防のポイント2つ

●(1)立ち方

立っているとき、自分の足の裏のどこに体重がかかっているか意識する人は少ないと思います。しかし、ちょっと意識して見ると外側に体重が偏ってかかっていたり、または内側に偏っていたりしていないでしょうか。

本来、土踏まず以外の指を含む足の裏全体で、体重を支えなければいけません。しかし、立っているときに指に体重が乗っていない立ち方をしていると足首から先の筋肉が部分的に弱ってしまい、アーチ型になっている足の甲の骨が平らになってしまいます。これが外反母趾の第一歩だと考えられています。

●(2)歩き方

歩くときにまず、足の裏のどこが地面に着くかをチェックしてみましょう。

最初に着地するのが爪先であったり、全体が同時にベタッと着地したりするようであれば要注意です。まず踵から着地し、足の指で地面を掴んで、つま先で地面を押し出します。このような歩き方ができていれば足首から先の筋肉がきちんと使われ、足の甲の骨が広がることもないので、外反母趾の心配もなくなってくるのです。

●タオルトレーニングもおすすめ

足の甲の部分の筋肉も鍛えればきちんと機能するようになります。足の指を思いっきり曲げたり伸ばしたり、タオルを足の下に敷き、指でタオルを掴んで手繰り寄せたりするトレーニングをするのも効果的でしょう。

このとき、注意して欲しいのが第三関節まできちんとまがっているかどうかです。第三関節とは指先から数えて3つ目の関節で、指の部分ではなく、足の甲の部分にある関節です。この第三関節がボコボコと出ている状態であればきちんとトレーニングできていると思っていいでしょう。

また土踏まずがあまりはっきりしない偏平足の人も外反母趾になりやすいので、ご自身だけでなくお子さんの足の裏もきちんと土踏まずがはっきりあるかチェックしましょう。ないようであれば、足の指遊びとして足指のグーパーやタオルトレーニングをさせたり、ひどいようであれば整形外科で偏平足矯正のインソールを作ってもらうのもいいでしょう。

【参考文献】

・『ネッター解剖学アトラス』Frank.H.Netter・著

(ライタープロフィール)

SAYURI(心理食育インストラクター)/長年の医療機器メーカー勤務の経験から健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーの資格を取得し、健康管理士事務所『優縁』を設立。現在、食で愛を育む食愛ナビゲーターとして、食育の講演や執筆活動を中心に、NPO法人『予防医療推進協会』理事長として、成人向けの生活習慣改善のさまざまな提案を発信中。

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