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今や定番!? 子どもの成績が上がる“リビング”での勉強法

  • 2014.12.3
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【ママからのご相談】

中学受験を考えている小学校4年生の母です。リビングで勉強をさせると良いと聞いて実践していますが、子どもの成績が一向に伸びません。それどころかリビングでの勉強を嫌がります。集中できるように部屋をシンプルに片付け、子どもが問題を解いてる間は家事などせず静かに見守るようにしています。どうすればいいのでしょうか。

●A. 生活感のあるリビングが成績アップをもたらします。

こんにちは。ライターのakiです。

今やリビング勉強法は定番中の定番となっていますね。

母親の目が行き届く、子ども部屋とは違い玩具・漫画に手を出してしまうことがない……などが主な理由と言われています。実際に、有名小学校中学校合格者のお子様のほとんどが実践されていたと言われます。

しかし、ただ漫然とリビングで勉強しさえすれば成績が伸びるというわけではありません。成績のいい子のご家庭のリビングにはある意外な共通項があったのです。

●リビングは完璧にきれいにしておく必要はない

これは、部屋を汚く散らかし放題にしておくという意味ではありません。

『御三家・灘中合格率日本一の家庭教師が教える頭のいい子の育て方』の著書である西村則康氏によれば、『高価な調度品や壺が飾ってあったり、きれいな大人仕様のシックな空間になっている部屋は子どもが生き生きできず成績が伸びにくい傾向があり、それよりはむしろ、適度に子どものエネルギーが感じられる部屋の方がいい』そうです。

本棚に父親の本に混じって子どもの恐竜の本があったり、どこか片付けきれていないような生活感があったり、そのような方が子どもは安心して勉強ができるそうです。

●生活音がある方が脳の刺激になって成績が上がる

リビングで勉強をさせる際に生活音があると集中できないのではないかと思われがちですが、実は反対なのです。

同上の西村氏によれば、母親が料理をする音や自然に動く気配が耳に入ってくる方が子どもの脳は活発になるそうです。特に小学生くらいの子どもは母親がそばにいるとわかると安心して集中できます。

また、子どもは周囲のいろんな情報を関連づけて記憶していきます。“この問題はお母さんがカレーを作っていたときに解いたものだ”など記憶から知識を引き出して勉強をマスターしていくこともできるのです。

●ホワイトボード、タイマー、地球儀などちょっとした小物をリビングに配置

難関中学校に合格されたご家庭のお母様方から聞いた話によると、『リビングにホワイトボード(100円ショップで購入できる)を置いて一緒に問題を解いたり、タイマーで時間をはかってゲーム感覚で計算問題を解いたりした』そうです。また、『地球儀を置いて一緒に見ながらおやつを食べたり、漢字練習のときはCDプレイヤーでモーツァルトを流してリラックスしながら勉強した』というお話も伺いました。

こういった小物を置いてリビングで一緒に勉強する、という工夫も成績向上に一役買うかもしれません。

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いずれにしても、リビングは子どもにとって安らげる場所であることが一番です。

勉強部屋という息詰まった空間にならないよう、生活の延長で楽しく学習ができる配慮をしてあげるのがいいと思われます。どうぞご参考になさってください。

(ライタープロフィール)

aki(中高英語教員)/大学卒業後、出版社に就職。グルメや旅行など様々な特集や冊子を企画出版する。その後取得している小学&中高英語教員免許を使わねばと、私学中高一貫進学校で英語の教員として働く。児童英語講師、塾講師、家庭教師なども経験。幼児教育から大学受験まで全て現場を見てきた経緯あり。現在は一卵性双子姉妹の母として育児をしつつ、カルチャースクールの講師をしたり自宅で翻訳や執筆に携わる。ハワイが大好きでハワイアンリトミック講師資格も取得。近い将来、双子と一緒に親子ハワイ留学をするのが夢。

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