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コラーゲンの落とし穴! 本当に効き目ある“美容ドリンク”の選び方

  • 2014.12.2
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【女性からのご相談】

最近、肌荒れと肌のたるみが気になりはじめたので、美容ドリンクを飲んでみようかと思っています。コラーゲンドリンクは飲んでも意味がないと言われていますがどうしてなのでしょうか。また、市販の美容ドリンクを飲むならどうやって選ぶと良いのでしょうか。

●A. コラーゲンドリンクは飲んでも消化のときにアミノ酸に分解されるからです。

こんにちは。健康・美容ライターのMAKIです。

女性だけではなく、最近は男性も愛飲している人が多い美容ドリンクですが、コラーゲンドリンクなど、中には飲んでもあまり意味がないと言われている美容ドリンクもあります。

そこで、特にコラーゲンドリンクに焦点を当てて、どうしてコラーゲンドリンクが美容効果に期待できないのかということと、市販の美容ドリンクならどんなものを選べば良いのかについてご紹介します。

●コラーゲンドリンクに効果が期待できない理由

コラーゲンというと、お肌のハリや弾力を保つために欠かせないタンパク質だということは、世間によく知られている事実です。確かにコラーゲンはお肌の潤いを保持する役割があります。そして、コラーゲンは加齢とともに減少していくことも事実です。

しかし、コラーゲンが減少したからといって、コラーゲンを含むフカヒレやスッポンを食べたり、コラーゲンドリンクやコラーゲンサプリを飲んでも、消化・吸収の過程でアミノ酸にまで分解されてしまいます。アミノ酸がまた、コラーゲンを生成する可能性はありますが、摂取したコラーゲンが全てコラーゲンとして再び生成されるわけでないのです。

美容のためにはコラーゲンをせっせと摂取することよりも、コラーゲンを作るために必要な他の栄養素を摂取することの方が大切です。

●市販の美容ドリンクの選び方

コラーゲンを生成するにはアミノ酸(リジン、プロリン)とビタミンCが必要です。リジンは、牛乳、チーズなどの乳製品に多く含まれ、プロリンは大豆や小麦に多く含まれていますので、一般的な食生活を送っていれば十分補える栄養素です。

ところが、野菜や果物が不足しがちな人はビタミンCが不足しやすいです。また、自分がタバコを吸っていたり家族がタバコを吸っている場合、ビタミンCは破壊されてしまい、コラーゲンの生成にまで回ってきません。

従って、美容目的でビタミンCの効果を期待する場合には、ビタミンCが豊富に配合されている美容ドリンクを選ぶのがおすすめです。またビタミンCだけでなく、お肌のターンオーバーを促し、皮膚の粘膜の保護をする働きを持つビタミンB群もおすすめの栄養素ですので、ビタミンB群も配合されている美容ドリンクがさらにおすすめです。

ちなみに、ビタミンは低分子なので、そのまま吸収されます。コラーゲンのように分解されて意味のないものだと言われる心配のない栄養素です。

●市販のドリンクの分類3つ

市販のドリンクといっても、医薬品、医学部外品、食品の3つに分類されています。

●(1)医薬品

厚生労働省の審査を受け、有効性や安全性を確認できたもので、効果効能を謳えるものです。

●(2)医薬部外品

医薬品ほどの効果はないものの、効果を緩やかに期待できるものとして厚生労働省から許可を得たものです。

●(3)食品

医薬品、医薬部外品の表示がない美容ドリンクは全て食品の扱いになるので、効果効能に期待できないものとなります。

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このような違いがあるので、美容ドリンクを選ぶときには成分の表示と分類の表示を見て、選ぶようにしましょう。

(ライタープロフィール)

MAKI(健康・美容ライター)/患者さんと直接対面して接客する機会の多い職場を希望し、調剤薬局やドラッグストアで薬剤師として勤務。大手化粧品会社の勉強会などにも積極的に参加し、美容分野の知識を深める。結婚を機に退職。単なる職場復帰とは違う新しい働き方を模索し、現在は育児のかたわら、資格や経験を活かしてフリーのママライターとして活動中。医療・美容分野だけにこだわらず、様々なジャンルのコラムも執筆する。

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