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鮮やかな色遣いとコロンとしたフォルムに魅せられる。久米島の紅型工房でがま口ポーチづくり

  • 2016.12.18
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沖縄本島から飛行機で約30分。東シナ海に浮かぶ久米島は、東洋一美しいと称される「ハテの浜」で知られる、自然豊かな小島です。 そんな久米島にある「紅型工房 あかしょうびん」では、沖縄に伝わる昔ながらの染色技法で、様々な小物をつくることができます。体験を通して沖縄の伝統工芸を学びましょう。

沖縄の伝統工芸「紅型(びんがた)」とは?

沖縄を代表する染色技法、紅型。琉球王朝時代から継承される伝統的な工芸ですが、「紅型工房 あかしょうびん」は、そんな紅型の作品を扱うショップです。

特徴的なのは、そのやわらかな色づかい。ポーチやアクセサリーなど、日常で使えるような商品展開も見逃せません。

「紅型工房 あかしょうびん」では、制作体験も人気です。初めての人でも1時間ほどで気軽にできる「型染め体験」から、2日かけて紅型の型紙から制作を行なう「型彫り体験」まで、メニューは様々。今回は「がま口小物入れ制作体験」にトライしてみました。

制作体験を通して「紅型」の魅力に触れる

京都の友禅や、中国の染め物に由来する紅型の染色技法は、「型染め」を中心に「筒描き」「藍染め」と、大きく分けて3種類。「がま口小物入れ制作体験」では、「型染め」の技法で作品づくりを行ないます。

「型染め」は、まずはこのような型紙を作り、それを布に当てながら、防染糊(ぼうせんのり)と呼ばれる染色を防ぐ糊を塗る工程から始まります。「がま口小物入れ制作体験」では、ここまではスタッフの方が事前に準備をしてくれます。

当日は、図柄全体をベタ塗りしていく「色差し」の工程からスタート。くるくると刷り込むような筆使いは、すぐに慣れるとともに、思わず夢中になってしまいます。

もちろん、顔料は好きな色を使うことができますよ。カラフルな色づかいはもちろん、ツートーンでも味がある仕上がりに。

次は、「色差し」より濃い色の顔料を塗ることで陰影をつける「隅取り(くまどり)」の工程へ。作品に立体感を生むこの工程こそが、紅型最大の特徴ともいえます。

「隅取り」を終えたら、体験は終了。あとはスタッフの方が防染糊を落とし、染色された布をがま口へと縫い上げて完成です。完成品は、後日自宅まで送ってもらえます。

作品づくりは思い出づくり

今回教えてくださったのは、スタッフの菊地愛子さん。沖縄のローカルヒーローに魅せられたことがきっかけで東京から久米島へ移住したという、アクティブな経歴の持ち主です。

紅型には、桜やツバメ、雪の結晶など、縁起の良いモチーフが四季の垣根を超えて詰め込まれています。鮮やかな色はもちろん、そんなチャンプルー(ごちゃ混ぜ)感からも元気がもらえるのではと、菊地さんは紅型の魅力について話します。

久米島の自然の色をギュッと閉じ込めたような紅型作品づくりができる「がま口小物入れ制作体験」は送料込みで5000円、所要時間は約1時間~です。図柄は予約時に下記のURLからセレクトを。準備があるため、2日前までのご予約をお忘れなく。 旅から戻っておうちに届く完成品は、まるで旅先の自分から贈られたプレゼントのよう。世界でひとつの紅型作品、楽しい久米島旅の思い出にいかがでしょうか。

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