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産後うつを防ぐ! ベビーマッサージが心の安定につながる理由

  • 2014.11.26
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【ママからのご相談】

数か月前に母親になりました。ですが気持ちの浮き沈みがあり、子どもの泣き声に敏感になってしまっています。産後うつなんじゃないかと考えたこともあります。どうやったらこの状況を受け入れられるでしょうか。

●A. 子どもとの肌のふれあいを増やしてみましょう。

こんにちは。フリーライターの桜井涼です。ご相談ありがとうございます。

無事に出産されたとのこと、本当にお疲れ様でした。出産は、女性にとって大仕事と言っても過言ではありません。その疲れが体だけでなく心にも影響することはよくあることです。産後うつになる人とならない人がいるのは確かですが、心に何らかの影響があるのは確かです。これは、出産を経験した人にしかわからないことだと私は考えています。

一種のストレスが発生しているのと同じなのですが、それを解消するためには肌のふれあいが一番効果的だと思っています。

●気持ちの浮き沈みはどこから?

妊娠出産と、大仕事をやり遂げた女性の体は、ホルモンのバランスが崩れてしまい、体も心も大きく変わってしまうことがあります。気持ちの浮き沈みなどが起こってしまうのもそのせいだと考えられています。もちろん赤ちゃんの泣き声に敏感になってしまう人もいます。相談者様もそうなのではないでしょうか。

それに時期的に慣れない育児で疲れてしまっていることも理由として考えられます。今は、「自分のせいではなく、ホルモンの状態でこうなってしまっているんだ」と考えるようにしませんか。ホルモン量が安定してくれば、気持ちも落ち着いてきます。

●科学的根拠からみた子どもとの肌のふれあい

子どもと肌を触れあうことで、心が安定しリラックスした状態になれることが研究でわかっています。

育児工学者で医学博士の小谷博子氏がこんな研究結果を発表しています。

『ベビーマッサージをすることでマッサージ中の母親の脳からアルファ波が倍増し、ストレスホルモンのコルチゾールが半減する』というものです。脳がリラックスしていたり、心地よいと感じている時にアルファ波が放出されます。それにマッサージ後には体温の上昇もあったということです。

どちらもリラックスしていることを示しています。リラックスすることができると、気持ちの面での安定が図れます。そうすれば、気持ちの浮き沈みを少しずつ解消していけることにつながるのではないでしょうか。

●生活の中にベビーマッサージを取り入れてみる

科学的な解明がなされているベビーマッサージの効果ですが、肌をふれ合うことで心が温かくなることは確かだと思います。頭で理解するのは難しいことかもしれませんが、赤ちゃんの肌を触るのって気持ちがいいですよね。それを生活の中に取り入れてみてはどうでしょうか。

赤ちゃんもお母さんにマッサージによって気持ちが良くなるだけでなく、機嫌も良くなりますし、赤ちゃんは寝付きが良くなるのもわかっています。それに触っている母親も気持ちが少しずつ落ち着いてきます。「どう接して良いかわからない」という気持ちを和らげてくれるでしょう。頭ではなく、本能的に感じ取れる行為がこのベビーマッサージだと思います。

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出産、慣れない育児、家事などさまざまなことが一気に押し寄せる出産後は本当につらいと感じることが多い時期ではないでしょうか。私も2人の子どもを産んですぐは相談者様の気持ちと同じような感じがありました。

でも、ベビーマッサージを知って実践するようになってからは、その気持ちも薄らいでいたと感じています。子どもは大きくなりましたが、今でも手にハンドクリームを塗ってあげたりして、肌をさわったり、抱きしめたりをしています。子どもが安心できる行為ですが、親も安心できる行為だと考えています。

ぜひ、ベビーマッサージを取り入れて心で感じてみませんか。気持ちが少しでも安定するきっかけになるかもしれません。

【参考文献】

・『出産で女性は賢くなる』小谷博子・著

(ライタープロフィール)

桜井涼(フリーライター)/新潟県佐渡島出身。親が転勤族だったため、幼少期より引越し・転校を多数経験しました。母親が病弱だったこともあり、「地球が滅亡しても生きていける!」と呼ばれている父の元、家事からサバイバルまでを様々経験してきました(そのワザが震災時に大活躍!)。4人兄弟の長として奮闘してきましたが、現在は、2児の母をしています。妊娠中と出産のハプニングを乗り越え、今はフリーライターとして活動中です!

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