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ひと釜ずつ職人が炊き上げるごはんが、おいしさの秘密。鶏ガラだしが香る福岡の釜めし専門店

  • 2016.11.25
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福岡・天神の新天町商店街にある「釜めしビクトリア」は、昭和29(1954)年創業の釜飯専門店。半世紀を超えて愛される理由は、そぼろ、山菜、五目など、具のおいしさはもちろんのこと、鶏ガラスープと和風だしを合わせて炊き上げた滋味深いごはんが絶品だから。秋冬はふっくらと蒸したコクのあるカキが主役のかき釜めしがおすすめです。

創業62年。福岡で愛される釜飯専門店

地下鉄天神駅から歩いて3分ほどのところにある新天町商店街は、2016年に生誕70年を迎えたアーケード街。二つの通りが南北に平行に走っていて、北通りの一角に釜飯専門店「釜めしビクトリア」はあります。創業以来62年、地元・福岡の人たちにはなじみが深く、親子三世代で通う常連さんも多い人気のお店です。

鶏ガラを使っただしでひと釜ずつ炊き上げます

「ビクトリア」の釜飯は米と具をいっしょに炊き込むのではなく、釜で炊いたごはんにあとから具を加えます。おいしさの秘密は、鶏ガラを使った秘伝のだしで、職人さんがひと釜ずつ炊き上げるごはん。創業者直伝という製法は鶏ガラを4、5時間煮込んでコクを出し、かつお節、さば節、調味料を合わせて整えます。

炊き上がりは、ふんわりだしが香って、鶏そぼろや明太子などさまざまな具と好相性。テーブルに運ばれるころには具とごはんがちょうどよくなじんで、いちばんおいしい状態でいただけます。

ごはんは一人前約1合、飯碗に軽く3杯分。最後の一杯を「おこげ」で楽しみたい人は、注文時にリクエストをすることをお忘れなく。

冬の味覚を釜飯で。「かき釜めし」

今時期のおすすめは、11月から翌2月までの限定メニュー「かき釜めし」。濃厚なうまみが特徴の広島産のカキを、チルド状態で鮮度を保ったまま直送。味付けは醤油を軽くまとわせるくらいにとどめ、磯の香りを生かしています。

ちなみに「ビクトリア」では4月から6月を除いて、季節限定メニューが登場。カキの次は、タケノコやアサリの釜飯が春の訪れを感じさせてくれますよ。

人気ナンバーワン「そぼろ釜めし」

創業時からずっと、人気ナンバーワンのメニューは「そぼろ釜めし」。甘めに仕上げた鶏そぼろとパラパラに炒めた卵を、ごはんの上にぎっしりと敷き詰めています。二代目オーナーによると、味がいきわたるように釜の底からよく混ぜて食べるのがおすすめだそう。

バターと明太子のハーモニー「めんたい釜めし」

福岡名産の明太子を使った釜飯には、数あるメーカーのものをスタッフ全員で食べ比べ、ビクトリアの釜飯といちばん相性のよかった「鳴海屋」の粒明太子を使います。ごはんにバター、刻みノリ、高等ネギ、シソをトッピング。博多ならではの明太子の釜飯は、旅行者ならぜひ食べてみたい一品ですね。

平日の午前11時から午後3時は、8種類の中から釜飯が選べるランチがあります。赤だし、サラダ、小鉢が付くセットメニューは1080円から。

ランチタイムは釜飯を次々と炊き上げるので、注文からテーブルに運ばれるまで10分ほど。お昼どきをはずすと15分から20分くらい待つこともあるので、入店の際に確認してくださいね。

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