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カラコンは恥ずかしいものなのか?【カラコン考察】

  • 2016.11.21
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ギャル発祥のカラーコンタクト

カラーコンタクトが生まれたのは1995年と言われている。時代を振り返れば、1990年代初期に「アムラー」現象が起き、1996年頃に「コギャル」ブーム、2000年前後には「ヤマンバ」ブームと、10代の女性の「ギャル」文化が盛り上がった時期に、カラコンもブレイクしたと言える。つまり当初はギャルの新しい美容習慣として、度なしカラーコンタクトは、つけまつ毛と同類の雑貨カテゴリーとして、扱われていたのである。いわゆる視力矯正のためのコンタクトレンズとは、まるで違う立ち位置で、コンタクトを着用したことがない人でも手軽に変えてしまったのだ。粗悪品も多数出回っていたと耳にしたこともある。

量販店でも買える高度管理医療機器!?

時代は流れ2009年、度なしカラーコンタクトを「高度管理医療機器」として法律が認定。通常、医療機器はメーカーが医者に売るもの。その「高度管理医療機器」を末端の消費者に売るというのはかなり珍しいと言える。しかもコンタクトは(カラーコンタクトも含む)「高度管理医療機器」の中でもリスク分類クラスがⅠ~Ⅳの中でⅢに値する。(ガーゼや絆創膏が注射針はクラスⅠで一番ライトな分類である)

カラコン市場は約600億円、9人に1人はカラコンを着用

である。その中で、

現在のコンタクト市場は、約3000億

だ。さらにそのうちの約300億円がECサイトで購入されている。ちなみにポイントメイク市場が約2099億円だそうだから、カラコン市場は、ポイントメイクアイテムの2アイテム程度の市場と言える。(※ポイントメイクアイテム=アイシャドウ、アイライナー、アイブロウ、マスカラ、チークカラー、リップカラー、ネイルカラー・ネイルケア。富士経済調べ)また

カラーコンタクトは約20%のシェア、約600億円の市場

をしているというデータもある。(黒目部分を強調するタイプのカラーコンタクトを含む)もはやカラコンは、「ギャル」のものではなく、普通の大学生も、普通のOLも着用するアイテムとなったのである。それに伴い、「ギャル」時代のカラコンに比べて、サークルの大きさはやや小さくなり、自然なものも増えてきた。

16~30歳では、9人に1人がカラコン

カラコンの選び方は……イメージモデル?

カラコンの販促ポイントはなんといっても、モデルだそうだ。モデルやタレントプロデュースのカラコンも増加傾向にあり、なりたいイメージ像からECサイトで購入するケースが多いそう。とはいえ、瞳の色でかなり色の出方が違うのが実情ではあるのに、化粧品を店頭で塗り比べて購入するのに対し、カラコンはイメージで買う。それは、カラコン=ギャルのもの、という潜在意識が、カラコンを恥ずかしい、コンプレックス商品のように感じさせるからだろうか。

カラコンをコスメの一部として考える?

“瞳からメイクアップ”をテーマに2015年にローンチしたDAZZSHOPは、そんなカラコンの社会的地位の低さに一石を投じた。カラコンはメイクアップである、カラコンとメイクアップもコーディネートすべきである、これはすごく新しい発想に感じられるが、多くの人がカラコンをしている時代、言われてみれば「当たり前なのに盲点」であったように思える。眉毛やまつ毛もカラーを入れるのがトレンドの時代に、どうして瞳の色を気にしなかったのだろうか、と。もはやカラコンはギャルの遺産ではない、アイメイクの一部と捉えるべき時代が来たのだ。

ちなみにDAZZSHOPは、カラコンの中で世界最薄、しかも百貨店や専門店で対面販売をするという新しい商売の仕方をしている。店頭で試着することも可能で、目を大きく見せる、以外にも、目をツヤっぽくうるうるさせる、などより細分化された用途でセレクトができるのも特徴だ。化粧品よりも管理・確認・工程が多いため、発注するロット数が多くなくてはならず、しかも1商品あたり28度数の幅のラインナップを揃えている。中国国内などへの海外展開もして急成長している、今後も注目のブランドである。

※DAZZSHOPについてはこちらをチェックメイク好きの人には、是非ワンランク上の「カラコン×アイメイク」のコーディネートにチャレンジしてみてほしい。今後のカラコンが「恥ずかしいもの」ではなく、自己主張として取り入れる新しいアイテムに進化するのを見守っていきたい。

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