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夫死亡後のわが家のお金の問題 生活費はいくら必要?【夫を亡くしたとき 妻が知っておきたいお金のこと 第4回】

  • 2016.11.19
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四十九日の法要が終わった頃になると、「今後の生活をどうしよう?」という気持ちも出てくるだろう。そう思ったとき、どんなことから考え始めればよいのだろうか?

フィナンシャル・プランナーの内藤浩介さんは、「お金の問題」を洗い出す必要があると話す。

© beeboys - Fotolia.com

■お金の問題は二本柱で考える

夫が突然亡くなり、つらく悲しみの中に沈んでいたとしても、母である私たちは、遺された家族の生活を守っていかなければならない。

「生活設計を考えるうえで、何よりも大切なのが、お金のことです。ここで、いちばん大切なことは、夫の収入がなくなったあとの、『わが家のお金の問題』を、きちんと洗い出すことです」(内藤さん)

問題がわかれば、対策を立てることができる。「わが家のお金の問題」とひと口に言っても、大きく2種類のお金にわけられる。2種類のお金とは「生活を回していくためのお金」と「大きな出来事にかかる費用」だ。

●これからのわが家のお金を考えるための二本柱

1)生活を回していくためのお金

・住居関連費(家賃、管理費、修繕積立金など)

・基本生活費(水道光熱費、食費、日用品費など)、

・教育費(学校関連費、塾・おけいこごとの月謝など)

・社会保険料(国民年金保険料、国民健康保険料など)

・民間保険料(生命保険など)

・その他(旅行費、交際費、雑費など)

2)「大きな出来事」にかかる費用

・子どもの進学

・車の買い替え

・戸建ての持ち家の場合、外壁の塗装や屋根の修繕(10~15年に一度100万単位)

出典:『夫が亡くなったときに読むお金の話―あなたの生活を守る届出と手続き』(内藤浩介/東洋経済新報社)より抜粋

それぞれのお金について、ワークシートに書き出してみると把握しやすくなる。それぞれの掲載例を参考に、自分のケースを一度書き出してみてはいかがだろうか?

■生活を回していくためのお金記入例

生活を回していくお金とは、「近距離の視点」でわが家のお金を眺めてみるということだ。

●A子さんの家庭のケース

出典:『夫が亡くなったときに読むお金の話―あなたの生活を守る届出と手続き』(内藤浩介/東洋経済新報社)より抜粋

■「大きな出来事」にかかる費用の記入例

「大きな出来事」のお金とは、「長いスパンの視点」でわが家のお金を眺めてみるということだ。

●A子さんの家庭の今後の出来事

出典:『夫が亡くなったときに読むお金の話―あなたの生活を守る届出と手続き』(内藤浩介/東洋経済新報社)より抜粋

■「大きな出来事」にかかる費用の記入例

『わが家のお金の問題』を考えてみるときには、このように「近距離の視点」と「長いスパンの視点」、両方が必要なのだ。

次回は、「今後の収入」について考えてみよう。

■今回取材にご協力いただいた内藤浩介さんの著書

『夫が亡くなったときに読むお金の話―あなたの生活を守る届出と手続き』

(内藤浩介/東洋経済新報社 本体1,400円+税)

Facebook:内藤浩介さんFacebook

(楢戸ひかる)

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