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小栗旬、“妻と子どもがいる幸せな時間”から離れて挑んだ主演作

  • 2016.11.15
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「過激すぎてヤバい!」

2013年『ヤングマガジン』で連載が始まるとすぐに、想像を絶するほどの残虐性や過激な描写から読者のみならず漫画ファンを震撼させた、巴亮介氏の『ミュージアム』。“問題作”と断言してもいいであろうこの漫画が、映画『るろうに剣心』シリーズを手がけたことで知られる大友啓史監督によって実写化されたことで、今度は映画界をざわつかせています。主演は、小栗旬さん。

雨の日に限って起こる連続猟奇殺人事件を追う、小栗さん演じる沢村刑事。幼い子どもと妻を持つ沢村刑事は、自身の姿にも重なるそう。

「僕もおなじように家族がいるので、その距離感や家庭環境などはわからなくもなかった。ただ、僕ら役者は撮影期間の2ヶ月間、プライベートな日常生活がありながらその役を通し続けなければいけないんです。そんな毎日で、沢村がずっと心の奥底に抱え続けてきたものをどこかに忘れてきちゃうのだけは怖かった。嵐を観にも行きましたけど(笑)(※大阪での撮影中に、共演の妻夫木聡さんと京セラドームでの嵐のコンサートに行ったそうです)、でも体も精神的にも追いつめられていく沢村を演じるうえで、僕が家に帰ったら妻と小さい子どもがいる幸せな時間にひたりきってしまうのは……と。だから後半は、撮影スタジオに近いところでホテル住まいをさせてもらい、撮影が終わったらすぐにホテルに帰って誰にも会わないようにしていました。それにより、自分でも見たことのない表情が出せていたので、沢村へのアプローチの仕方は間違いじゃなかったのかなぁと」

見どころは、凄惨で救いようのない連続猟奇殺人事件ではない、と小栗さん。

「あるとき、雑誌などのこういうインタビューでどう伝えていったらいいんだろうね、と監督と話していたんですが、裁判員制度の問題点や司法のあり方について切り込めているところも大きなポイントだと思った。今の日本は、一般から選ばれた裁判員が抱える不安はまだまだあるし、犯人からの逆恨みを受けてもおかしくないような状況ですよね。そういうリアルなテーマとして盛り込めたのはすごく映画的だな、と思います」

完成した作品を改めて観たときに「ああ、僕もビジュアル的に大人になったな。これで大人の俳優の仲間入りができるのかな」と思ったのだそう。

「とはいえ、中身は中二病(笑)! 自分勝手でほとんど子どもと一緒で、なかなか大人になれません。アイスが好きだし、アプリゲームが大好きだし……今は時間があれば『実況パワフルプロ野球』というゲームばっかりやっています」

※『andGIRL』2016年12月号

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