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もっともっとお互いを知りたい!イタリア流ライフシェアリングのコツ【中編】

  • 2014.11.23
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【前編】

では、ライフシェアリングを始める時の環境作りに関するコツをご紹介しました。【中編】では、メンタリティの保ち方についてのコツをお伝えしていきます。

■3)ギブアンドテイクのルールを厳守する

カップルでシェアハウスの1室に住み、できるだけ生活費用を節約して結婚に備える…というパターンが珍しくないここイタリア。

何年かパートナーと一緒に住み、結婚前提だと誰もが思っていたとあるイタリア人の友人が突然「別れた」と激白。訳を聞くと、「一緒に住んでいたとき、食事を用意する以外に生活への参加をしてくれなかった。部屋を決めた時も、シェアメイトとの顔合わせに出なかったし、生活費用も私持ち。何度も頼んだけれど、聞いてくれないのにこれ以上耐えられなくて…」とのことでした。

イタリアでは男性も家事や共同生活に参加するのが当たり前。生活に関することを同居人の誰かに丸投げ、というタイプの男性はまず、彼女を作るどころかライフシェアリング自体も難しめです。

一緒に住む以上は楽しい時間と生活、その両方を共有するのが前提です。どちらかに偏った負担が出てくると、必ず不満が出てくるもの。しかし「費用から何から、きっちり半分づつシェア」というのはあまり現実的ではないので、代わりに「ギブアンドテイクの生活を送る」ルールをお互いに守るよう心がけてください。

「何をどれくらい、相手がしてくれているのか」、マメに相手の様子を見ることがコツです。「××してくれてたんだね、ありがとう。私は××できるから、やっておくね」と声がけを忘れなければ、彼も「他に、自分にもできることがあるかな」と進んで生活を共有しようという気持ちを持ってくれるでしょう。

■4)「気が利く」人にならない

ローマの友達の家で流れていた、ラジオの「リスナーの恋愛お悩み相談」コーナーを聞いていたときのことです。「彼が、3週間前に知り合ったばかりの女性とどこかに逃げた。10年以上一緒に住んで彼につくしたのに、なぜうまくいかなかったのか。すぐにでも復縁して、結婚してもらいたい」という相談が流れました。

恋愛アドバイザー? の方が「無理無理。『ママみたいな女性と結婚したい』という男がいるはずがないもの。逃げるような相手を追うより、もっといい女になるために努力すべきよ」とバッサリ。たまたま早く帰ってきた同居人のMさんがそれを聞いていて、「僕が女性だったら絶対、相手に家事全部やらせる」とさらに厳しくツッコンでいたのが印象に残っています。

一緒に生活していくにつれて、お互いの存在に慣れてきます。それにつられて、時間が経てば経つほどにいろんな部分が「なあなあ」になる可能性も否定できません。

「彼が××しないなら、自分でやってしまおう」「これなら自分一人でやったほうが早いから、やっておこう」と気を利かせるのは逆効果。単なるママ代わりになってしまったら、「なんで一緒に住んでるんだろう…」とお互いの愛情を疑ってしまうことも。

「彼の為=ひいては私の為」と理由づけせずに、「二人の生活は二人でやっていく」スタンスを守ってみてください。彼が苦手そうな分野は、手伝いながら教えることが理想的です。さらに二人の気持ちを深めてくれる効果も期待できるでしょう。

(金丸 標)

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