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『セカチュー』の監督も!大人の女性に今観てほしい和製「ポルノ映画」の基礎知識

  • 2016.11.10
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ピンク映画ってご存知ですか?AVもどきでしょ?って思った方、それは違います。

AVというのは、まずビデオっていうくらいだから、プライベートな空間でこっそり楽しむためのもの。

一方、ピンク映画はその名の通り映画なので、映画館というパブリックな空間で上映されるもの。

もちろんどちらも隠微なイメージはありますが、作り手にとっても観る側にとっても、そもそもの意識が違うんじゃないかなと思います。

◆ピンク映画ってどんなもの?

ポルノだから当然、R-18指定。ただし、一般の映画と同じ「映倫」を通しています。低予算で早撮り、3本立てで上映するのですが、映画なのでエロいだけではNG。

早送りして観るわけにいかないし、面白さがなければお客さんが帰ってしまうため、ストーリーや演出にもこだわりがあります。

特筆すべき点は、作品の中に決まった回数の濡れ場さえ入っていれば、後は何をしてもいいところ。かなり実験的なシナリオや撮影も許されるので、若手監督やVシネマの監督が、経験を積むために制作に参加することも。

過去には『岸辺の旅』の黒沢清さんや『Shall we ダンス?』の周防正行さん、来春、『新宿スワンII』が公開される園子温さんといった錚々たる映画監督を輩出しています。

ちなみに、一部例外がある可能性はありますが、ピンク映画は基本的に本番なし。セクシーなシーンはこれでもかっていうくらい登場しますが、全部演技なんだなと思えるので、潔癖な女性でも安心して観られるかもしれません。

◆日活ロマンポルノって知ってる?

ピンク映画は、日本のポルノ映画のうち、大手ではない映画製作会社によって作られ、配給された作品の総称です。1960年代から量産されるようになったのですが、その人気を受け、大手の会社でもポルノ映画を製作するようになりました。

そのうちの一つが「日活ロマンポルノ」。1971年から1988年にかけて日活で製作された成人映画です。

なんと当時、出演していた女優さんたちは、日活俳優養成所でレッスンを受けてから出演していたのだとか。セクシーなうえ、演技力のレベルが高いって鬼に金棒ですよね。

日活ロマンポルノ出身の映画監督には、『セーラー服と機関銃』『夏の庭 The Friends』などで知られる相米慎二さん、『の・ようなもの』や『失楽園』の森田芳光さん、『おくりびと』の滝田洋二郎さんなどが名を連ねます。

アラーキーこと荒木経惟さんも監督&出演を経験しているそうです。

◆ロマンポルノが復活!

そんな「日活ロマンポルノ」が約28年ぶりに復活!「ROMAN PORNO REBOOT PROJECT」という名のもと、新作5作品が製作され、今年の11月から来年にかけて東京・新宿武蔵野館で封切られる予定です。

このプロジェクトでは、往年の日活ロマンポルノのように「10分に1回絡みのシーンを作る」といった一定のルールの中で撮影するという特質を引き継いで製作。

公開される作品は以下の5本。

11月26日~『ジムノペディに乱れる』

行定勲監督(『世界の中心で、愛をさけぶ』『クローズド・ノート』『パレード』)

12月27日~『風に濡れた女』

塩田明彦監督(『抱きしめたい』『黄泉がえり』『害虫』)

2017年1月14日~『牝猫たち』

白石和彌監督(『ロストパラダイス・イン・トーキョー』『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』)

2017年1月28日~『アンチポルノ』

園子温監督(『自殺サークル』『愛のむきだし』『東京スワン』)

2017年2月11日~『ホワイトリリー』

中田秀夫監督(『リング』『仄暗い水の底から』『クロユリ団地』

有名監督たちによる本気のポルノ映画…めっちゃ気になる!

ちなみに塩田明彦さん監督の『風に濡れた女』は今年の夏、スイス・ロカルノ映画祭に出品され、若い映画ファンによる「若手審査員賞」入賞を果たしました。

国際映画祭への出品はロマンポルノ史上初。エロという色眼鏡抜きで評価されたと思うと興味深いですよね。

◆終わりに

ポルノ映画を観るというと、なんとなくドキドキしてしまいますが、誰もが知る有名監督による作品だと思えば、ハードルはグッと下がりそう。

面白くてクオリティが高く、でもセクシーで…この冬は、ポルノ映画でちょっと知的にエロを学ぶ…なんていかがでしょうか。

「『セカチュー』の監督だよ」とか言えば、彼氏や女友達も誘いやすいかもしれないし。

(文=プーアル)