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世間からナメられない!? 既婚者が“嫌婚派”に教える結婚のメリット5つ

  • 2016.11.9
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【女性からのご相談】

独身の妹(20代後半)は、どうやら嫌婚派です。これまで何人かとお付き合いをしたようですが、どれも結婚に結びつきませんでした。実家の両親も心配していて、私も「結婚しないの?」と聞いたのですが、「メリットを感じない。結婚はコスパが悪い」と言われてしまいました。

なんとか妹に、「結婚はいいことなんだ、結婚したい!」と思えるようになって欲しいのですが、どんなアドバイスを送るべきでしょうか?

●A. まずは“愛”抜きでメリットを教えてあげましょう

ご相談ありがとうございます。木村華子です。

嫌婚派とは、読んで字のごとく結婚に積極的ではない人たちを指しています。

週刊誌AERA(朝日新聞出版)と社会学者の水無田気流さんが行った共同調査によると、家庭を運営する能力があるにもかかわらず「結婚したくない」と考える嫌婚派の数は近年増加している とのこと……。相談者様の妹さんも、そのうちの一人のようですね。

全てのケースがそうだと言い切れないのが悔しいところですが、ほとんどの既婚者は結婚が素晴らしいものであると感じた経験を持っているのではないでしょうか。

それこそが、きっと未婚者の知らない結婚のメリットであるはず……なのですが、その内容がイマイチ伝わっていないからこそ、嫌婚派の増加という現実があるのでしょう。

今回は、嫌婚派の方へ贈る既婚者からのアドバイスについて考えてみました。

●“愛”とか言われても……

嫌婚派とされる彼らの主張は、以下のような声がメジャーどころです。

・「結婚はコスパが悪い(子育てや生活費などで独り身以上にお金が必要)」

・「結婚すると権利が半分になり、義務が2倍になる」

・「日本の離婚率は30%だから、結婚するとそのリスクを負うことになる」

・「趣味や生きがいにかける時間やお金が少なくなる」

などなど……。

そんな嫌婚派の意見を聞いて、既婚者の方はどう反論するでしょうか。

・「イヤ、結婚ってそんな打算的にするものじゃないよ!」

・「赤の他人と共同生活になれば不満もあるだろうけど、結婚には愛があるから!」

・「大好きな人と暮らすんだから、頑張れるんだよ!」

いかがでしょう? 合理的な嫌婚派の声に対して、既婚者の主張はなんとなく“弱い”印象を受けませんか?

結婚を恋愛のゴールだと位置付けるなら、そのメリットには愛情が深く関わっていることは否めません。

しかし、愛というあやふやな価値を持ち出すことによってイマイチ魅力が具体的にならない……そんなジレンマを感じます。

それなら、愛情以外のメリットを考えてみてはいかがでしょうか。

ということで、既婚女性の方へ向けて『結婚で感じたメリットを“愛”抜きで教えてください』という質問をぶつけてみました。

●既婚女性が感じる結婚で感じたメリット(“愛”抜き)5選

●(1)実際にはコスパ抜群だと思う

『よく、「結婚はコスパが〜」とか言う未婚者がいるけど、アレは旦那が一馬力で働いている家庭限定の話だと思う。まずは結婚式。数百万が一瞬で飛んでいくヤバい行事だと思われがちだけど、わが家の場合はご祝儀でほぼ全額ペイできた。

その後の妊娠・出産でも、お互いが勤めている会社からの手当てや祝い金などがあったので、二人でためたお金にほとんど手をつけずに済んだ。家賃や生活費もそう。二人で働いて出せば、独身のころの一人暮らし時代よりもうんと支出は少ない 。

私が出産や育児で会社を休んだ時期もあったけど、旦那が病気になったときには私が頑張れる。愛がどーのこーの言うよりも、社会を生きて行くパートナーを得る意味で結婚には価値があると思う』(40代・結婚10年目)

独身の方が誤解している代表的な結婚のデメリットかもしれません。共働きであれば、生活はむしろ楽になるものです。

とはいえ、子どもが大きくなれば教育費にかかるお金も大きくなっていくもの。「お金が浮いて儲かるから結婚しなよ!」とは言い切れないのも事実ですね。

結婚した瞬間から莫大なお金が必要になる……くらいに感じている嫌婚派の方であれば、「そんなでもないのよ」と教えてあげたくなるメリットなのではないでしょうか。

●(2)半人前同士がくっついて、一人前になれた

『私たちの目標は、一軒家を建てること。多分、旦那も私も一人では家を建てようなんて考えられなかったと思う。経済的にも一人では無理。知識も無い。一人では重大な決断もできない甘ちゃん夫婦。

だけど、二人そろえばなんとか目指せる範囲にいると思う。半人前同士がくっついて、一人前になれた感じ。細かなことを言えば、マナーや常識なんかも共有してる。「こういうときは、こうするんだよ」「えー! 知らなかったよ」というやりとりを繰り返しながら二人で社会を渡り歩いてる。

独身時代は自分のことでイッパイイッパイだったけど、結婚してからずいぶん見晴らしが良くなった 』(30代女性・結婚8年目)

どんな大人にも苦手なことってあるものです。互いに苦手をフォローし合えるのも、人生をともに歩むパートナーを持つ者の特権 だと言えるでしょう。

例えば私は人の気持ちを思いやることができないので、友人に気を使ったメールを送りたいときには主人に内容を推敲してもらっています。

もしも私が独身で、夜中に一人でメールを作成していたとすれば……無神経な内容を送って何人もの友人と縁が切れていたことでしょう。これは大きなメリットです。

●(3)おおまかに未来のスケジュールが定まる安心感

『窮屈に感じる人も多いと思うけど、結婚した瞬間に、この先数十年のスケジュールが大まかに決まったと感じたこと。さらに子どもが生まれた日からは、もっと細かなスケジュールが20年分ぐらい決定した。

就職したてのとき、未来が見えなすぎて心を病みかけた経験がある。学生のころっていろんな行事があって、生活に区切りやハリがあった。

それなのに社会に出た途端その区分けがなくなって、明日も、明後日も、来週も、来年もずーっと何の目的もなく働き続けなくてはいけないことに絶望した。だから、結婚や出産によって未来がある程度定まる感覚に安心感を抱いた 』(20代女性・結婚4年目)

この先の予定が埋まらない不安……わかる気がします。何の目標もなく働きづめな毎日を送っていると、何のために働くのか分からなくなってしまいますね。

結婚や出産によって目的が定まると、これまで意味を感じられなかった生活のあらゆるシーンに、新しい価値を見出せるようになるでしょう。

さらに、子育てには行事ごとがたくさん! 意識しなくてもスケジュールは賑やかになっていきます。

●(4)ナメられない

『我ながら最低だと思うけど、いい年して独身の人を見ると見下してしまう。晩婚化とか、未婚率が上昇してるとか言われている世の中だけど、私と同じ感覚を持っている日本人はまだまだいるんじゃないのかな。

たとえ本人のポリシーで独身を貫いているにしても、“結婚できない=異性から魅力を感じてもらえない人”というレッテルを貼る人はいる。そういう人からディスられたくないなら、結婚しとくべき。結婚をするだけで得られる社会的信頼がある 』(30代女性・結婚6年目)

スーパー正直者な奥様によるご意見です。とくに年配の方からの評判には既婚・未婚が問われがち。社会的信頼のアップは、結婚がもたらすプチうれしい副作用なのではないでしょうか。

●(5)一緒に寝るとあたたかい

『愛情なしに、寒がりの私にとっては旦那とくっついて眠ると暖かいこと。「ペットでいいじゃん!」と感じる人も多いかもしれない。でも、成人男性くらいの大きさの大型哺乳類って飼うの大変だと思う。

旦那なら、自分でご飯食べて、お風呂に入ってきてくれる。しかも、くっついて眠れる。こんな都合のいいペットは、探してもそうそういない 』(30代・結婚5年目)

たしかに、成人男性ほどの大きさのペットを飼うとなれば餌代や世話にかかる費用・手間ははかり知れませんね。

愛情抜きでご主人を見たとき、手間のかからない湯たんぽ として捉える奥様は案外多いのかもしれません。

●まあ、やっぱり、愛なんですけどね……

結婚のメリットには、愛情以外にもさまざまなメリットがありました。相談者さまの妹さんにも、ぜひ結婚のメリットを伝えてあげてください。

それと同時に、結婚や子どもをもうけることには多大な責任が伴うこともウソではありませんので、嫌がる人に無理強いすることのない程度に……と付け加えておきます。

また、こう言っては元も子もありませんが、結婚の最大のメリットはやはり“愛” だと思います。

恋人時代から大好きな彼氏と毎日一緒にいられるだけで十分幸せですし、新たに誕生してくる子どもたちに対しては、これまで抱いたことのないような規模の愛情を持つ経験もできました。

これは何物にも代え難いメリットです。結婚を損得で考えるのだとすれば、本当は愛情がすべての損を打ち消すほど大きい利点になりうるということを伝えたいですね(難しいんですけどね)。

●ライター/木村華子(ママライター)

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