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「曖昧な関係」展、銀座メゾンエルメス フォーラムで - 作品と身体の間に生まれる関係を紐解く

  • 2016.11.8
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エルメス(HERMÈS)は、銀座メゾンエルメス フォーラムで、展覧会「曖昧な関係」展を開催する。会期は、2016年12月21日(水)から2017年2月26日(日)まで。

世代や国籍、表現方法が異なる3人のアーティストの作品を通し、作品と身体の間に生まれる曖昧な関係性を考察する本展。スイスのジュエリー作家ベルンハルト・ショービンガー、フランス人の画家、アンヌ・ロール・サクリスト、ベルリン在住のアーティスト、ナイル・ケティングそれぞれの立ち位置や感性から、オブジェと身体、空間が相互に刺激しあう関係性が紐解かれていく。

ベルンハルト・ショービンガー

身につけることを前提とするジュエリーを制作することを通し、身体自体の物質性やその欲望や強さ、弱さを描き出すベルンハルト。割れたガラスを使用したジュエリーの自由で大胆なフォルムは、見るものを誘惑する魅力がある。愛や権力と深い結びつきがあり、欲望の対象であり続けた装飾品を身体性からくくりだすことで、関係性を浮かび上がらせた。

アンヌ・ロール・サクリスト

アンヌ・ロール・サクリストは、絵画表現の領域を問い続ける画家。展覧会では、15世紀にパオロ・ウッチェロが描いた『サン・ロマーノの戦い』に見られる詩的で幾何学的な抽象性を、京都の石庭に重ね合わせ、室内と外や、部分と全体の移ろいやすく相対的な関係を浮かび上がらせる。

ナイル・ケティング

光波や音波といった不可視のマテリアルをベースに、シグナルや香りといった現象を新しい物質性の感知や、コミュニケーションへと置き換えてゆく試みを行っているナイル・ケティング。

イタリアの思想家マリオ・ペルニオーラの「エニグマ」を引用しながら、「モノ」化してゆく人間を貫く態度として、パンクカルチャーの“未来のなさ”や“何も感じないこと”にフォーカスする。インスタレーションでは、近未来的な身体と物性、そして新たな公共性の知覚が提案される。

作品を制作する中で、あらゆるアーティストと素材の身体的関係が構築されるが、それは偶然ではなく、私的な諸条件を反映し生まれている。しかし造形表現においては、素材の捉えられ方、表現のされ方においては、必然的に結びついた二者が相互に刺激しあった中で生まれていく関係性を反映するのだ。

言語化することが難しい、まさに「曖昧な関係」に踏み込んだ本展に、ぜひ足を運んでみてはいかがだろう。

【概要】

「曖昧な関係」展
会期:2016年12月21日(水)〜2017年2月26日(日)
時間:月〜土曜11:00~20:00(最終入場19:30)、日曜 11:00〜19:00(最終入場18:30)
定休日:不定休 (エルメス銀座店の営業時間に準ずる)
入場料:無料
会場:銀座メゾンエルメス フォーラム
住所:東京都中央区銀座5-4-1 8階
TEL:03-3569-3300