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コミュニティを生み出すビール「Mikkeller Tokyo」in 下北沢

  • 2016.11.7
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ちいさな路地が網の目のように続き、どこも人で溢れかえる下北沢。この町をさまよう人たちは、それなりにみな目的がある。古着屋を物色し、小劇場やライブハウスに通い、ビレバンで立ち読みして、個性豊かなコーヒースタンドで淹れたてのローストを味わう。

学生にはじまり、インテリ、サブカル、外国人、文化人まで。あらゆる人種で飽和しているのに、なぜか居心地良く感じてしまう。そして、他では誰も見向きもしないようなローカルな話題を介して、人々が同じ場所に集い、小さなコミュニティが醸成される町。それがシモキタの魅力だ。

そんな人と町の熱量を跳ねかえす、パワフルなビールが下北沢ケージに登場した。じつは、11月12日(土)までと残された日数は少ないが、この町で飲むのにふさわしいビールだ。

コミュニティを生み出すビール「Mikkeller Tokyo」

Mikkeller Tokyo(ミッケラートウキョウ)」、その名を聞いただけでも足が下北沢へと向く人は少なくないはずだ。

コペンハーゲンに誕生したMikkellerは、マイクロブルワリーのなかでも特定の醸造所を持たずに、世界中の小規模ブルワリーとコラボしてビールをつくり続けるクラフトメーカー。こんなスタイルで世界中にファンを増やしてきた。

完成された緻密なレシピとフィロソフィさえ合えば、どこにいたって自分たちのビールをつくり出すことができる。彼らはローカルに根ざすことなく、ノマドライクに自分たちの味を広め、それぞれの都市にMikkellerを愛する人たちのコミュニティをつくっている。

人と文化の交流地点にはいつも、このビールがある

2016年2月、惜しまれつつ閉店した渋谷の店舗。その後は中目黒や代官山をはじめ、人と文化が交流する町を選び、期間限定のポップアップバーを出店してきた。

もちろんキャパシティーの問題もある話。だけど、どこに出店してもMikkellerを愛する熱烈なファンに囲まれ、行くところ超満員というのだから。

そんな彼らが次なる出店地に選んだのが、京王井の頭線高架下の多目的スーペース、下北沢ケージだった。改装したキャンピングトレーラーが目印だ。まだ未体験のビールファンをもうならせる、重厚感のある黒ビールが楽しめる。

とりあえずの1杯はインペリアルスタウトから

とにもかくにも、まずは鉄板のインペリアルスタウト「Black」からスタートしたい。この味にハマり、多くのファンがMikkeller Tokyo閉店後も、どこまでも濃い黒ビールを求めて“行脚”する、いわば定番中の定番。

きめ細やかな泡に鼻を近づければ、ブランデーのようなアロマ香。口に含めば、まるでローストしたてのコーヒーにビターチョコレートを合わせているかのような、複雑でパンチの効いた味がする。

アルコール度数17.5%だけ見れば、これだけでノックアウトされてしまいそうだけど、こちらは“のどごし”を楽しむようなビールではない。ゆっくりと時間をかけて味わいたい。いつもより一枚多めに着込んでさえおけば、この時季の外飲みにちょうど良く、体も内側からほてってくるだろう。

2杯目には、レアな「ハチミツのビール」がいい

チャンスがあれば、2杯目は「Mead(ミード)」にトライしてほしい。珍しいハチミツのビールだ。こちらもBlackに負けず劣らずの真っ黒さ。どことなくホットブランデーにハチミツをたらしたような味わいは、きっと言われるまでそれがビールだとは気づかない。

このほか、タップは常時6種類とバリエーションも豊富。もちろんMikkeller Tokyoで定番だったブラウンエールも「Kitazawa Brown」と名前を変えて、下北沢ケージ仕様で再登場している。そうそう、定期的に開催される施設内のイベント時には、トレーラーからビアバイク(自転車)にサイズダウンし、厳選2種類のタップとなる。 

自分と同じニオイのする人とシモキタで交わすグラス11月12日(土)まで。

※ウィークデイは15:00から、土日は12:00からそれぞれ23:00(L.O.22:30)まで。

時間やシーンを選んで飲むビールは、一人だってうまい。その最良のつまみとなるのがここでは人だ。

本を開いたり、スマホに目を向けるよりも、ケージ全体を見渡してみよう。そこにたたずむ人たちの服装や雰囲気をチラ見しているだけでも時間がつぶせる。もちろん、ライブハウスや劇場終わりにここを訪れる人もいるはずだ。

訪れるたびに違う顔があり、誰もが思い思いの場所に陣取り、飲み、語らい、それぞれの時間を楽しんでいる。もとより、下北沢ケージとはそういうための場所。

夕暮れから夜遅くまで、漆黒のビールを求めて入れ替わり立ち替わり、あらゆる人種がケージのなかに入っていく。自分と同じ文化感を匂わす人も。出自なんて関係ない。フィロソフィさえ合えば、いつのまにかコミュニティなんて醸成している。

勝手な想像ながら、Mikkeller Tokyoがシモキタという町に出店を決めた意図はそこにあるんじゃないだろうか。

(Instagram)

Licensed material used with permission byMikkeller Tokyo,(Facebook),