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我が子を国際派に!? 日本にも増えている「バカロレア教育」

  • 2016.11.4
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グローバル化が進む昨今、教育にも「国際化」をのぞむ家庭が増えています。語学はもちろん、相手を尊重し、柔軟な考え方ができるコミュニケーション能力の高い子に育てたい。そんな風に考えるママを中心に注目されているのが3歳から19歳までの生徒を対象にした「国際バカロレア」という教育プログラムです。

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文部科学省も「国際バカロレア」の普及・拡大を推進しています。2018年までに、国内における国際バカロレア認定校を200校までに増加させる取りくみが進められているのだとか。

国際バカロレアって、一体どんな教育なのでしょうか?

■「国際バカロレア」が提唱する人物像

国際バカロレア(IB : International Baccalaureate)は、本部をジュネーブに置く、国際バカロレア機構が提供する教育プログラムです。

国際バカロレア教育のいちばんの目的は「多様な文化の理解と尊重の精神を通じて、より良い、より平和な世界を築くことに貢献する、探求心、知識、思いやりに富んだ若者を育成する」こと。

そして、人が持つ違いを「違い」として理解し、自分と異なる考えの人々にも、それぞれの正しさがあり得ると認めることのできる人を育成することだそうです。

具体的には、「IBの学習者像」として、以下の10の人物像が挙げられています。

・探求する人

・知識のある人

・考える人

・コミュニケーションができる人

・信念をもつ人

・心を開く人

・思いやりのある人

・挑戦する人

・バランスのとれた人

・振り返りができる人

出典:文部科学省/国際バカロレアについて

また、年齢に応じたプログラムが組まれています。

・プライマリー・イヤーズ・プログラム(PYP)

3歳~12歳を対象。初等教育。

・ミドル・イヤーズ・プログラム(MYP)

11歳~16歳を対象。中等教育。

・ディプロマ・プログラム(DP)

16歳~19歳を対象。大学入試を目的としたもの。

・キャリア関連プログラム(CP)

16歳~19歳を対象。専門学校への進学や就職を目的としたもの。

IB認定校で「ディプロマ・プログラム」を取得すると、世界の大学の受験資格を得られるというメリットもあるのだそうです。日本でも、IBの成績を入試に取り入れる大学が増えているのだとか。

■自主的な学習を最重要視する「国際バカロレア」

ディプロマ・プログラムには、「コア」といわれる「課題論文(EE)」、「知の理論(TOK)」「創造性・活動・奉仕(CAS)」の3つの必修要件があり、普通の科目と並行して履修します。TOKは批判的思考などを養うための授業のため、毎回ディスカッションが行われるそうです。

先生が一方的に知識をたたきこむのではなく、自分たちで考え、取りくみ、自主的に行動することを重要視しているのです。また、それぞれのカリキュラムは、地域のニーズや文化的状況にも合わせて編成するようになっているようです。

認定校の初等部のカリキュラムを見てみると、国語、算数、理科、社会…と、一般の小学校とほぼ同じ教科が並んでいます。しかし、授業は外国人教員と日本人教員がどちらもいる状況で行われ、すべての教科において英語習得の機会となるため、初等部6年間のあいだに英語で自分の考えをディベートできるようになります。

インターネットの普及やその技術向上により、海外留学する人は年々減っているそうです。その一方で、世界がぐっと近くなり、国際的な視野が求められているのはいうまでもない事実。

国際バカロレア認定校は、玉川学園、東京学芸大学付属国際中等教育学校、東京都立国際高等など、全国に39校あります(2016年11月現在)。

正直、入学金や授業料が高額の学校もあります。しかし、留学と比べれば…ですし、安全な日本で国際的な教育が受けられることを考えると、検討してみる価値はありそうです。

(参考)

・文部科学省/国際バカロレアについて

(マムズラボ)

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