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子連れ美術館をあきらめないためには ママが行う3つの事前準備

  • 2016.11.2
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「芸術の秋」が到来。でも小さな子どもを連れての芸術鑑賞は、なかなか難しく、我慢しているママも多いのでは? 子ども向けのイベントを開催している美術館・博物館もありますが、一般的な展覧会では「周囲の人に迷惑をかけるかも」「子どもが飽きて騒いだら…」と不安な気持ちでいっぱいになってしまいます。

そこで今回は、子どもと一緒に美術館・博物館へ行くために、事前に準備したい3つのポイントをご紹介。子どもと一緒に利用しやすい美術館もあわせて紹介しますので、今年の秋は家族で足を運んでみてはいかがでしょうか?

© JackF - Fotolia.com

■準備1.大人向けの展覧会に赤ちゃんを連れていくポイント

展覧会や美術館・博物館では、ベビーカーで入場できたり、貸し出しを行っていたりするところもあります。しかし、混雑時はベビーカーが邪魔になってしまい、結局ずっと抱っこして見てまわる…ということになりがちです。

乳児を連れて行くなら、抱っこ紐やスリングの持参は必須。ママと密着している方が子どもも安心して、静かにしていてくれる可能性が高まります。

赤ちゃんを抱っこすることも考えて、手荷物は減らす工夫を。大きな手荷物があるときは、まずは館内のロッカーなどに預け、できるだけ身軽な状態で展示スペースに入りましょう。

■準備2.子どもに「お約束」を守らせるためのポイント

ある程度子どもが大きくなれば、一緒に展覧会を楽しむこともできます。ただし、大人向けの展覧会では、子どもが退屈して騒ぎだしてしまうこともまだまだある時期です。

できるだけ混雑時を避けるために、曜日や時間帯を上手に選びましょう。そのためには前もって会場に問い合わせ、混雑状況を確かめておくことが重要です。

また、事前に「大人向けの展覧会であること」「騒いだり、走ったりしてはいけないこと」「作品には触れないこと」「鑑賞中は手をつなぐこと」など、ルールをしっかりと言い聞かせておくことが大切。特に、「鑑賞中は手をつなぐ」は基本ルールとして徹底しましょう。

ルールを言い聞かせるコツは、かならず出かける前に「お約束」をすること。ルールを紙に書き出して、ひとつずつ説明し、会場に着いたらもう一度「お約束」を確認します。

展示スペースに入ってから「静かにしなさい」「騒いじゃダメ!」と注意するよりも、事前に「お約束」をして、じっくり話しておいた方が効果的です。

最後に「ルールを守れないときは、すぐに帰る」と伝えておき、もし子どもがルールを守れなければ、約束どおりすぐに帰宅しましょう。大人がきっちり約束を守ることも大事なポイントです。

そのかわり、子どもがきちんとルールを守ってくれたら、「ママもパパもとても楽しかった」「ルールを守ってくれてありがとう」と褒めて、感謝の気持ちを伝えましょう。

■準備3.託児サービスや子ども向けイベントの調査

一緒に展覧会を楽しみたくても、子どもが静かにできないということはどうしても起こってしまいます。そんなときには、託児サービスのある美術館を利用するのもひとつの手です。たとえば、東京都美術館では、専門スタッフが子どもを預かってくれる託児サービスの日「パパママデー」を設けています(有料)。

こういったサービスは、事前予約制の可能性がありますので、どうしても鑑賞したい展覧会があるときには、早めに施設に問い合わせてみましょう。

まずは子ども向けの美術館・イベントに出かけてみることから始めてみてはいかがでしょうか。

こういったイベントが「楽しい!」と感じられたら、大人向け展覧会のルール・マナーも身につきやすくなるはずです。

子どもの年齢や性格、またイベントの種類などによっては、子連れでの鑑賞が難しい場合もあると思います。入館の年齢制限が設けられていない展覧会であっても、「周囲に迷惑をかけないこと」を大人が心がけていることが大切です。

でも小さなころから美術館・博物館に親しむのは、とても素敵なこと。ママ・パパが展覧会を楽しむためにも、子どもと一緒に芸術を楽しむための工夫を考えていきたいですね。

<子どもと一緒に楽しめる美術館>

●東京おもちゃ美術館

0~2歳までの子どもとその保護者を対象とした、木のおもちゃで遊べる「赤ちゃん木育ひろば」や、3歳以上の子どもを対象としたおもちゃの手作り体験などがあり、子どもが楽しく過ごせる美術館です。

●サントリー美術館

子どもが楽しく日本美術を学べる鑑賞支援ツール「おもしろびじゅつ帖」を配布(小・中学生対象)。親子で参加できるワークショップも開催されています。

●埼玉県立美術館

美術館での“できごと”を楽しむプログラム「MOMASの扉」を、毎週土曜日に開催。ほかにも、美術館クイズにチャレンジしながら館内を巡る「アート☆ビンゴ」や、スタッフの話を聞きながら作品を鑑賞する「わくわく鑑賞ツアー」などのフリープログラムも実施されています。

(森川ほしの)

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