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高台に広がる和風庭園から甘味処まで。千葉県佐倉市の城下町を着物でさんぽ

  • 2016.10.26
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江戸時代に佐倉城が築かれ、城下町の面影が残る千葉県佐倉市。今年には平成28年度「日本遺産」に認定され、観光地としてますます注目を浴びています。この秋は、着物姿で旧佐倉藩主の邸宅や佐倉茶スイーツを味わえる日本茶カフェに訪れてみませんか。

昔ながらの商家で着物をレンタル

今も江戸の情緒を感じられる町並みや風景が残されていることから、同じ県内の成田市、香取市、銚子市とともに「日本遺産」に認定された佐倉市。こちらでは11月から4月までイベント「佐倉城下町きもの散歩」が開催されます。

開催日には、京成佐倉駅から歩いて約10分、散策マップの配布や観光ガイドの予約受付をしている町並み情報館「佐倉一里塚」で着物をレンタル。約70着のなかから好みの柄を選べ、着付けもしてもらえます。

帯、ショール、バッグ、草履などもすべて借りられるので気軽に体験でき、リピーターも多いそうですよ(着物レンタル・着付け料/1人3000円 ※要予約 1日20人限定)。

記念撮影や抹茶とお菓子のサービスがあるほか、観光施設(「旧堀田邸」「佐倉武家屋敷」「佐倉順天堂記念館」)の入館無料、2月11日(土)〜3月10日(金)の「佐倉・城下町ひなめぐり」の期間には飲食店の割引などの特典も受けられます。

旧佐倉藩主の邸宅と庭園が美しい「旧堀田邸」

「佐倉一里塚」の前を通る「佐倉道(旧成田街道)」は、城下町時代のままの道。昔ながらの建物もいくつか見られ、当時の様子を思い描くのも楽しみのひとつです。

お寺が点在する町並みを眺めながら歩くこと約15分。最後の佐倉藩主・堀田正倫(ほったまさとも)が住み、庭園とともに残されている邸宅「旧堀田邸」に到着。

邸宅は明治中期に建てられた格調高い和風住宅で、玄関棟、座敷棟、居間棟の室内を見学できます。部屋ごとに異なる天井や壁、ふすまや戸などの建具の装飾、調度品がどれも見事で、ため息がでてしまいます。

高台に広がる和風庭園と芝生地の「さくら庭園」も自由に散策でき、開放感あふれるすばらしい眺め。秋は紅葉、冬は梅がきれいですよ。

日本でここだけ。「佐倉茶」を味わえる貴重なカフェ

ちょっとひと息つきたいときは、「佐倉一里塚」の斜め向かいにある日本茶の老舗「小川園」に立ち寄って。2階のカフェ「茶房 茶粋心」では、明治初期に刀を鍬に持ちかえた旧佐倉藩士たちが育て、ニューヨークへの輸出も成し遂げた「佐倉茶」を楽しめます。

現在は「小川園」が次世代に伝えていこうと「佐倉茶」を栽培しており、まだ生産量が多くないため、味わえるのはこちらのカフェでのみ。すっきりとした口あたりながらコクがあると評判の奥深い味わいです。

「佐倉茶寒天と白玉あずき」は佐倉茶が付いている手作りのスイーツセット。佐倉茶で作った寒天や白玉に、あんこ、黒蜜、マーマレードを合わせていただくと、佐倉茶のまろやかな味とともに疲れを癒してくれますよ。 *****

佐倉市にはほかにも、武家屋敷や佐倉城址公園などさんぽしたいスポットがあります。焼きたてワッフルがおすすめのカフェと一緒に、「後編」でご紹介します。

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