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飲みすぎたけど…休めない!何とかしたい朝に試したい「二日酔い」の対処法

  • 2016.10.26
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間もなく11月。ハロウィンパーティが日本でも定着し盛り上がりを見せているほか、世間ではもうクリスマスケーキやお節料理の予約が始まりっていますよね。

そしてこれからの時期に増える飲み会。始まる前には「飲み過ぎないよう気を付けよう」と思っていても、ついハメを外して飲み過ぎて二日酔い……それでも仕事は休めない! こんなこと結構ありますよね?

そこで今回は、健康管理士である筆者が、知っておくと便利な起こってしまったと二日酔いの対策法をご紹介します。

 

■二日酔いは「酔い」ではない

お酒を飲んでいる時の酔いはアルコールによる脳の麻痺からくるものです。しかし、二日酔いは“酔い”といっても実はアルコールの分解過程で発生する有害物質アセトアルデヒドによって起こるもの。血液中のアセトアルデヒド濃度が高くなることで、頭痛や吐き気などの二日酔いの症状が引き起こされます。

このアセトアルデヒドも最終的には無害な酢酸、二酸化炭素と水に分解されてしまうのですが、アセトアルデヒドを分解するアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)の分解能力によって二日酔いになりやすいか否かが決定されます。

 

■〆のラーメン、実は理にかなっていた!?

アルコールを摂取すると、その分解に糖質やナトリウム、アミノ酸、ビタミンB群などが使われます。そしてアルコールの利尿作用によってカラダは多くの水分を失います。〆にラーメンが欲しくなる理由がそこにあります。麺には糖質が、スープにはナトリウム(塩分)がそしてスープにはアミノ酸が含まれているのです。

ただ、身体が不足しているものを欲しているといってもウソではないのですが、アルコールの刺激で疲れた胃にラーメンはかえってダメージを与えかねません。できるならあさりやシジミの温かいお味噌汁を〆に摂るといいでしょう。もちろん二日酔いの朝でもかまいません。

 

■二日酔いの朝に摂るべきもの

まずは水分。きっとカラカラに喉が渇いているはずです。喉越しのいい冷たい水を一気に飲みたいところでしょうが、冷たい水は吸収が悪いため、お白湯をゆっくり飲んだ方が効果的。

まだ体内に残っているアセトアルデヒドの分解に必要な糖質やビタミンB群、アミノ酸の補給も必要です。お粥と糠漬けとシジミのお味噌汁があれば最高の二日酔い対策となりますが、そうはいっていられないでしょう。まずは温めたスポーツドリンクを飲むことで糖質やナトリウム、水分の補給をし、少しでも早く血液中のアセトアルデヒド濃度を下げる努力をしましょう。

また吐き気がなく、頭痛がするようであればコーヒーなどカフェインを含んだ飲み物もいいでしょう。二日酔いの頭痛はアルコールの影響で拡張した血管が神経を刺激して起こることもあるので、血管を収縮させる働きのあるカフェインは頭痛を緩和してくれます。ただし同時に利尿作用もあるので、他の水分で水分を補給した上でカフェイン飲料を摂るようにしましょう。

 

アセトアルデヒド分解酵素の能力は遺伝の影響が大きいとされています。ご両親の体質を考慮したうえで、飲む量を調節して二日酔いになるまで飲まないのが、素敵なアラサー女性といえるでしょう。今回は“どうしても”の時の緊急措置として、頭の片隅に置いておいておく程度の方がいいかもしれません。

【参考】

二日酔いが起こる仕組み – 二日酔い対策センター
【筆者略歴】

※ SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。

【画像】

※ Africa Studio / shutterstock

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