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大正時代の郵便局をリノベーション。時間を忘れて夢中になれる、レトロな古本屋「ひらすま書房」

  • 2016.10.25
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大正時代に郵便局として使われていた建物を活かした文化施設「LETTER(レター)」。その1階に入る古本屋「ひらすま書房」には、絵本や文芸、リトルプレスなどの小冊子まで、さまざまなジャンルの本が並んでいます。思わず覗きたくなるレトロな外観につられて、足を踏み入れてみませんか?

大正時代の旧郵便局をリノベーションした建物

あいの風とやま鉄道小杉駅から、下条川方面に歩いて15分。かつて宿場町として賑わった荒町通り沿いに、文化施設「LETTER」があります。こちらは2016年7月に開業したばかりの新スポット。

建物は大正時代に建てられた旧小杉郵便局をリノベーションしたもので、大正時代以降、手が入っていない天井や窓など、建物のあちこちからレトロな味わいが漂ってきます。 現在の大家・永森さんに管理者が変わると同時に、改修作業も行なったそう。館内に入るテナントも自分で探しました。

前職を辞めて本屋に。移動販売であちこちへ

その1階に入るのが古本屋「ひらすま書房」。2013年に出会った「旅する本屋・放浪書房」がきっかけで、店主の本居さんが古本やリトルプレスの移動販売を中心に始めた本屋です。以前の店舗は、本居さんの自宅玄関一角を使い、“隠れ家本屋”として営業。その後「LETTER」の大家である永森さんから誘いを受け、2016年7月に移転オープンしました。

今では近所のおじいちゃんがふらりとやってきたり、観光客が訪れたりと県内外からくるお客さんで賑わいを見せています。

次から次へと手に取りたくなってしまう本の数々

入り口には絵本が所狭しに並び、奥には生き方や働き方、暮らし方や食など分野ごとに棚が分かれている店内。一つ手に取ると近くの本にも目を奪われてしまう、そんな並びになっています。

置いてある本は新しい古本や、大型書店ではあまり見かけない小さな出版社が発行しているリトルプレスなど。本居さんが選んだ“気張らずに読める本”が、棚いっぱいに並びます。

「本の手ざわりやにおいを感じながら、ゆっくりしていってほしい」と話す本居さん。つい時間を忘れて長居してしまいそうな「ひらすま書房」で、自分のお気に入りの一冊に巡り会えるかもしれません。本選びに迷った時は、本居さんがアドバイスしてくれますよ。

週末にはイベントも開催

週末には2階に入っている美術教室「アトリエセーベー」が、子どもも大人も交えたデッサン教室のイベントを開いたり、「風景と食の設計室ホー」というユニットで活動中の食のプロでもある永森さんが、食に関する展示会を開いたり、手作りご飯をふるまったりすることも。いくつもの文化が交じりあう「LETTER」では、老若男女関係なく楽しめるイベントが行われています。 静かな町並みの中で、ゆったりとした時間を感じられる「LETTER」。大正時代の面影を残す建物の中で、あれこれと思いを巡らせるのも楽しいです。小杉地区にいらしたら、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

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