オムライスからサンドイッチまで♪『純喫茶、あの味』の著者が選ぶ、とっておきの“喫茶ごはん”5選

昭和の文化遺産とも言われる、純喫茶。当時のインテリアが残る店内で味わえるのが、ナポリタン、オムライス、サンドイッチ、トーストなど、どこか懐かしさを感じるメニューです。 そんな喫茶メニューの魅力を伝える一冊『純喫茶、あの味』（イースト・プレス）の著者、難波里奈さん（以下、難波さん）に、とっておきの“喫茶ごはん”を5つ教えてもらいました。

豪快な盛りつけでボリュームたっぷり♪上野「王城」のミートソーススパゲティ

昭和45年創業、上野のアメ横で、多くの観光客や近隣で働く人たちの憩いの場所として愛され続けてきた「王城」。現在の三代目のオーナーは、上野駅近くにある漢方専門店の天心堂診療所の先生でもあるため、薬膳カレーや、なつめミルクなど漢方を取り入れたメニューもあるそう。人気のミートソーススパゲティは、ソフトな食感の太麺と、コクのあるミートソースがよく合います。

断面のうつくしさにうっとり。浅草「ロッジ赤石」のエビサンド

スパゲティなどの喫茶店らしいメニューはもちろん、とんかつなど定食屋のメニューまでそろう「ロッジ赤石」。中でも一押しメニューはエビサンド。少し厚めのトーストの間に、ぷりぷりの大きなエビが3尾、千切りキャベツにタルタルソース、からしの効いたソースが挟まれています。朝5時まで営業しているので、時間を問わず好きなメニューを食べられるのがうれしいですね。

長谷「浮」のオムライス

「鎌倉は夜が早いから、店を閉めた人たちがあたたかいごはんを食べられるようにしたくて」というママの思いから、鎌倉では珍しい朝4時までの営業。店内では、一流ホテルのレシピを引き継いで作られた、グラタン、ハンバーグ、ピラフなど本格的な洋食メニューがいただけます。具はハムと玉ねぎ、薄く焼かれた卵で巻かれたシンプルなオムライスを味わえば、一日の疲れも吹き飛びそうです。

ジュージューの音もごちそう。東向島「マリーナ」の鉄板ナポリタン

海に憧れを持つマスターの想いがつまった「マリーナ」。船内を思わせる舵や窓枠などのインテリアはいつ見てもハイカラです。常連客のリクエストに応えるべく年々増えていったメニューたち。そのひとつである鉄板ナポリタンは、今やマリーナの名物メニュー。熱々の鉄板にのって運ばれてくるナポリタンから聞こえる、ジュ―ジュ―という音が食欲をそそります。

有名純喫茶の隠れた絶品メニュー「純喫茶 アメリカン」のビーフサンド

美人姉妹が三代目としてお店を守っている、昭和21年創業の老舗店「純喫茶 アメリカン」。お取り寄せできるホットケーキが有名ですが、常連客に人気のビーフカツサンドも見逃せないメニュー。こんがり焼かれたトーストに、サクサク食感の牛カツと、まろやかな味わいの手作りマヨネーズを挟んでいます。店内のゴージャスなインテリアを眺めながら、あつあつをどうぞ。 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

いかがでしたか？“喫茶ごはん”の情報がもっと知りたいという方は、難波さんの『純喫茶、あの味』（イースト・プレス）をぜひ、読んでみてくださいね。

来週は今週に引き続き、難波さんに聞いたとっておきの“喫茶スイーツ”をご紹介します。どうぞお楽しみに♪