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子どもの靴選びの基本! 偏平足(へんぺいそく)、外反母趾(がいはんぼし)などを予防する

  • 2016.10.6
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近年、偏平足(へんぺいそく)や外反母趾(がいはんぼし)になる子どもが増えてきているといいます。そこで、子どもの足を育てることの重要性が見直され、「足育(そくいく)」という言葉もよく聞くようになりました。

子どもの足の骨が形成されるのは3歳から7歳くらいまでの幼児期といいます。子どもの足をしっかり育てるために、特に何に気をつけたらよいのでしょうか。

(c) Kadmy - Fotolia.com

■正しい靴を選ぶためにチェックしたい、足裏の3つのアーチとは?

足には3つのアーチがあります。土踏まずのアーチ以外にも、足の外側部分に土踏まずに比べると浅い縦方向のアーチと、5本の指の付け根に横方向のアーチがあります。この3つのアーチが三角形となりバランスを取りながら、体全体を支えるバネの役割を果たしています。

このアーチは3歳から7歳ごろまでかかとの骨が形成されるとともに発達し、12歳ごろまでは不安定な状態が続くといいます。幼児期から小学校卒業くらいまでは、足に合う靴を選ぶことや歩いたり外遊びする機会を持つことがとても大切です。

骨が歪んで成長してしまうと、偏平足や外反母趾などになりやすく、すぐに転んだり疲れやすくなったり、背骨がゆがみ姿勢が悪くなったりしてしまうので、足がしっかり成長しているか時々チェックしてあげましょう。

偏平足や外反母趾など、子どもの足のトラブルは正しい靴を選ぶことによってほとんどが解決するといいます。歩き方がおかしかったりすぐに転んでしまったり疲れやすかったりする子は、もしかしたら靴が合っていないのかもしれません。

正しい靴を選ぶために知っておきたいことをチェックしてみましょう。

■足の長さ、足幅、足囲(そくい)を正確にはかる

小さいうちはあっという間に足が大きくなってしまうので、気づかずにサイズアウトした靴を履かせていた、なんてこともありますよね。足にフィットする靴を選ぶため、まず行いたいのは足のサイズを正確にはかることです。

足の長さ、足囲、足幅(親指の関節部分の一番出っ張っているところと小指の一番出っ張っているところを結んだ長さ)、の3つを測ります。

足囲は足幅を測った位置で、メジャーでぐるりと足の周りを一周した長さです。指の先は動きやすいよう子どもの場合は8mm程度の隙間が必要ですが、それ以外は足にぴったりとしているほうがいいので足幅や足囲をはかっておきましょう。

■かかとのしっかりしている靴を選ぶ

靴を選ぶときはかかとをしっかりと支えられるものを選びましょう。かかとがしっかり支えられていると指を自由に動きやすくなるので、足の裏で地面をつかむ力や蹴りだす力が鍛えられ足裏のアーチが形成されます。

兄弟がいてお下がりの靴を履かせたい場合は、かかとがやわらかくなっていたり、履いていた人の形に変形している可能性があるので注意が必要です。なるべくその子に合ったサイズを新品で買ってあげるほうが足にとってはよいでしょう。

また、長く履けるように大きめサイズにしたり、そのために中敷を入れるのはNGです。大きめサイズだとかかとがフィットしないので、変なところに力がかかってすぐに疲れてしまったり、変な歩き方のくせがついてしまうことがあるのでジャストサイズを買ってあげましょう。

■シューフィッターのいるお店に行ってみる

子どもが小さいうちや、足のトラブルの疑いがある場合は、シューフィッターのいるお店に行ってみてもらうとよいでしょう。シューフィッターとは、「足と靴と健康協議会」という社団法人が認定している足の健康と靴に関する専門家で、全国で3654名が認定されています(2016年現在)。

一人ひとりの足に合った靴を見立ててもらうことができ、履き方や歩き方のアドバイスももらえます。足のトラブルを未然に防ぐために相談に行ってみるのもよいでしょう。

■正しい靴の履き方

サイズの合った靴を買ったら正しく履きたいものです。正しい靴の履き方は、まずマジックテープやひもを緩めてから履きます。そして、つま先ではなくかかとをとんとんとして、足をかかとに合わせます。その後マジックテープやひもをしっかり締めて足の指が靴の中でしっかり動くかどうかを確認します。

毎回靴を履くたびにひもを緩めたり締めたりするのは手間も時間もかかるので、大人でも正しい履き方をしている人は少ないようです。履き方が正しくないとすぐに靴がだめになってしまったり足のトラブルが解消されないこともあるので、ちょっと面倒でも正しく履く習慣を身に付けましょう。

(KANA)

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