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プロが教える!「乾燥する場所別」原因とケア方法

  • 2016.10.3
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顔は身体と違って、皮膚が薄く、場所によってはよく動きます。そして常に外気に触れているため乾燥しやすいのです。

また、肌のうるおい成分である皮脂は毛穴から分泌されるので、毛穴の少ない部分、目の周り・両頬・口の周り(あご)のUゾーンは特に乾燥しやすくなっています。

そのため乾燥から防ぐためのケアが必要です。

そこで今回は、長年美容業界で活躍してきた筆者が、乾燥する場所別に原因と対策をご紹介します。

 

■乾燥の原因と対策

(1)目の周り

●原因

目の周りは顔の中でも特に皮膚が薄く、刺激や乾燥に弱い場所です。そのデリケートな場所にアイカラー、アイライナー、マスカラ、アイブロウとメイクをのせていくわけですから、トラブルも起こりやすくなります。 

乾燥の原因としては、“洗顔の仕方”と“保湿不足”が考えられます。

メイクを落とす時に、簡単に落とそうと洗浄力の強いクレンジングを選んでいたり、ゴシゴシ擦ったり、何度も何度もクルクルと洗ったりしていませんか? 濡れた状態で摩擦を起こすと皮膚が傷つき、角層がダメージを受けてバリア機能がなくなってしまいます。そうなると、潤いをキープできなくなってしまい乾燥してしまうのです。

また、皮膚が薄いので保湿力も弱い部分でもあります。

 

●対策方法

アイメイクを落とす時には、ポイントメイクアップリムーバーのような目元専用のリムーバー(低刺激のも)で、優しく丁寧に落としましょう。マスカラやアイライナーでは、フィルムマスカラ、フィルムライナーのようにお湯で簡単に落とせるものもあるので選んでみてもいいかもしれません。

また、肌では角層にある細胞間脂質が水分保持の80%を占めています。その主成分である“セラミド”配合の美容液やアイクリームなどで目の周りに水分をしっかりとキープしましょう。

 

(2)頬

●原因

頬は柔らかく、肉厚で丈夫なイメージがありますが、皮脂腺があまりなく目の周りと並んでデリケートな場所で、乾燥が進むと化粧ノリが悪くなり、目立ってしまいがち。また、頬は顔の中でも一番広く凸凹も無く触りやすい場所です。

乾燥の原因としては、“洗顔・クレンジングのやり方”の場合が多いです。

目の周りと同様に洗浄力の強いクレンジングで簡単に落としていたり、頬は洗いやすい場所なので、クレンジングや洗顔の時に何度もクルクルと擦っていたりしていませんか? 頬も摩擦に弱く、角層がダメージを受けてバリア機能が低下してしまいます。

 

●対策方法

先ずは、頬はデリケートな場所だ!ということを理解して丁寧に優しくケアしましょう。

クレンジングは、ファンデーションにも馴染みやすく、肌にも負担が軽い“クレンジングクリーム”(クリーム・ペースト状のもの)や“クレンジングジェル”(ジェル状のもの)がオススメです。使用量と力加減に注意して丁寧に優しく落としましょう。

洗顔はよく泡立て、Tゾーンから泡をのせて、次にUゾーンへと洗い、すすぎは20〜30回行いましょう。

その後、保湿を忘れずに……!

 

(3)口の周り(あご)

●原因

口の周りは、食べたり飲んだり、喋ったりとよく動きます。

紫外線が気になる季節は、帽子をかぶったり、車のサンバイザーを降ろしたり対策していても、口の周りやあごは隠れず紫外線を浴びてしまっていることも。

また、スキンケアの時に忘れがちな場所が“あご”と“鼻の下”。目の周りや頬、鼻はしっかり化粧水やクリームをつけていても、あごや鼻の下はつけるのを忘れてしまっている人が多いのです。

 

●対策方法

一年中通して、“UVケア”を忘れずに。ただ、UVのアイテムは落ちにくいものもあるので、丁寧で優しいクレンジングと洗顔をしましょう。

スキンケアアイテムを使う時に、あごや口の周りからつけるように順番を変えてみると、つけ忘れが解消されます。

 

いかがでしたか? 顔の中でも乾燥しやすいUゾーンのお手入れは優しく丁寧に、そしてしっかり保湿を忘れずにしましょう……!

【筆者略歴】

※ a.kumi ・・・長年美容業界で携えた知識と技術で、年齢と抗うことより心身共に美しく年を重ねる提案を発信している。

【画像】

※ Pressmaster / shutterstock

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