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どんな靴を履いても足が痛い! もしかして「内反小趾(ないはんしょうし)」かも?

  • 2016.10.3
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外反母趾といえば、多くの女性に見られる足の変形症。実は「内反小趾」(ないはんしょうし)という症状もあることをご存じでしょうか? どのような症状があらわれるのか、対処法とともに紹介します。

(c) liza5450 - Fotolia.com

■足の小指側が痛い場合は要注意!

「内反小趾」とは、小指の側(小趾)が内側に曲がる変形症のこと。鳥の足のように、足の第1趾(親指)が第2趾(人差し指)から離れるように変形した状態です。

外反母趾と同じように、小指の側面の骨が変形し、靴に触れて大きな痛みを伴うことがあります。また、タコができて歩くのがつらくなることもあるそうです。

■骨の変形?内反小趾の原因とは?

内反小趾の原因はさまざまですが、主に次のようなものがあげられます。

・小指のつけ根の骨頭がもともと大きく肉付きがあまりよくないため、骨が靴にあたりやすい

・開帳足(つま先が広がっている足)だ

・第5中足骨(足の小指のかかと方向にある骨)の湾曲

・第4、第5中足骨の中間の角度が拡大している

・足にあわないサイズや形の靴を長期間はき続ける

このように、もともとの足の形が内反小趾になりやすい人がいますが、内反小趾は、50代、60代でも訴える人が多いのも特徴です。

加齢により少し痩せて、骨が靴に当たりやすくなることなどが理由です。また、日常生活で間違えた靴選びをしていることもあります。

■内反小趾の対処法

内反小趾になってしまった場合の対策法をご紹介。これらを覚えておくと、予防にもつながります。

●靴を変える

パンプスや足全体を圧迫するような靴は避けましょう。最近は外反母趾や内反小趾用の幅の広い靴があります。これならつま先が圧迫されないので、患部が靴に当たりにくいです。

ラフで履きやすい靴、ヒールが高くない靴がおすすめ。かかと周りの骨格の崩れも悪影響を及ぼすので、この部分の収まりが安定している靴を選びましょう。

つまり、かかと部分も幅広でしっかりと安定感があり、少しクッションがあるものなどが良いですね。歩くときに圧力が分散されることがポイントです。

●足底板(インソール)を使う

中足骨の角度が全体に広がるようにするのがいいようです。指全体に隙間ができるので小指が内側に曲がりにくくなり、開張足にも対処可能。足底板は薬局などでも購入でき、靴に貼るタイプのものもあります。

●足の側面パットを使う

パットを患部(第5中足骨頭)に直接貼ります。靴に当たって痛みが生じるのを防ぎ、出っ張った骨の部分を保護するためです。足裏パットと同じように、薬局などでも購入できます。

パットが大きすぎると反対に圧迫を強めてしまうので、靴を履いたときに患部に少しゆとりがあるものが良いですね。

まずは靴の変更や足裏パット、保護シートなどを活用するなど、簡単にできることから試してみましょう。それでも効果がなく、痛みがひどくなって日常生活に支障をきたすなら、第5中足骨頭の隆起部を切除する外科手術をしたほうがいい場合もあります。

ただ、足の変形症はこれ以外にもさまざま。実は外反母趾の外科手術の後遺症で内反小趾になった人もいるので、ほかの変形症の可能性にも注意しておきましょう。

(宮本燈)

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