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日本でも導入間近!? 画期的な勉強スタイル“反転授業”の特徴とメリット

  • 2016.9.30
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こんにちは。学習アドバイザーの佐々木恵です。

皆さまは、反転授業という言葉をご存じでしょうか。

現在アメリカで主流になりつつあり、近い将来に日本でも導入される可能性のある反転授業。その内容とメリットとは何なのでしょうか。

目次反転授業とは何か反転授業のメリットなぜ、成績が上がる?一方で課題もまとめ

●反転授業とは何か

教室で講義を聞き、自宅で宿題として問題を解いて予習復習をするのが一般的な学習スタイルでした。

反転授業とは、これを逆転させた形式の学習スタイルです。

自宅で講義動画を見て学習し、教室では動画で得た知識をもとに問題を解いたり議論を行ったりします。

従来のスタイルを反転させることで、教室では講義動画の内容をフォローし、問題を解く時間を増やせる ことが大きな特徴です。

●反転授業のメリット

教師が一方的に講義をする一斉講義のスタイルでは、どうしても生徒たちの集中力が続かず、授業に対する理解度に差が開いてしまうことにより、勉強に対する意欲が低くなりがちなのが課題でした。

反転授業では、講義を家で見ることができるため、教師は一人ひとりにあった対応をすることが可能 です。

生徒側にもメリットがあります。一斉授業では一度きりしか講義を聞くことができませんが、動画であれば好きなときに何度も講義を確認できます。

理解ができない箇所は動画を見返して復習することもできるため、理解度に合わせて自分のペースで学習することができるという利点があります。

●なぜ、成績が上がる?

授業での理解が難しい成績下位層の生徒にとっては、授業動画を何度も見て必要な箇所を自分で学べる というのは大きな利点でしょう。

動画であれば、必要な部分を必要なだけ見ることができ、予習復習がしやすくなります。

成績上位層においては、反転授業によって、知識を得ること、活用することの両方が可能になります。

知識を与えるだけの一斉授業に対する批判はこれまでもありましたが、時間不足の問題から解消するのは難しいとされてきました。

反転授業を導入することにより、各自が講義によって予習しておくことで、授業ではそれらを応用して問題を解いて思考力を伸ばすことが期待できます。

あるいは、浮いた時間にグループ学習を導入すれば、個々人の主体性や仲間と共に取り組む協働性 を育てることもできるでしょう。

知識のみではない、活用できる学力を伸ばせる可能性があるのです。

●一方で課題も

メリットの多い反転授業ですが、課題もあります。自宅で動画を見るためには、インターネット環境の整備や端末の準備が必要です。

これらの経済的負担を誰が負担するのか。

子どもが小さいうちは、自宅で動画を見るために保護者から子どもへ促す必要もあり、家庭には経済的・時間的な負担がかかるという懸念があります。

自宅で動画を見ておかなければ、学校授業で置いていかれてしまい学習意欲がそがれる こともあるでしょう。

●まとめ

一人ひとりに合った学習が可能になる反転授業。

自宅でタブレット端末を使って動画を見て学び、教室では話し合ったり問題を解いたり、アクティブに活動する。

近い将来、これが当たり前の光景になるのかもしれません。

【参考文献】

・『AERA』2013年5月27日号

●ライター/佐々木恵(教育コンサルタント)

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