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ホントにうるさいの? 保育園や学校の近くに住む人たちの本音7つ

  • 2016.9.27
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突然ですが、あなたは子どもの声を“騒音”だと思いますか?

待機児童の増加は現代日本が抱える重要な社会問題のひとつです。各自治体もその対策として、保育園の増設に力を入れようとしています。

しかし、近隣住民の反対により新規園の建設がなかなか進まないケースが見られるようになってきました。

住民から寄せられる主な反対の理由は、「子どもの声がうるさくて迷惑」というもの。実際に2016年4月、千葉県の私立保育園が地域住民の反対を受け、開園を断念するという事件がありました。

また愛知県では、「保育所からの騒音で体調を崩した」として近隣住民が損害賠償を求める訴訟を起こしています。

保育園や幼稚園、学校は本当に迷惑な施設なのでしょうか。それらの近隣に住んでいる人たちに、実態を聞いてみました。

目次泣き声や音楽、部活の音……「ウルサイ」のは本当らしい路駐にポイ捨て! マナーの悪さも迷惑要素いい関係を築いていくために必要なのは“コミュニケーション”

●泣き声や音楽、部活の音……「ウルサイ」のは本当らしい

まずは保育園の騒音問題です。実際のところはどうなのでしょうか。

『2件となりが公立保育園です。正直言ってめちゃくちゃウルサイ です。朝から外遊びの声、大音量のラジオ体操、先生のピアノと子どもたちの絶叫みたいな歌声が延々と夕方まで続きます』(40代女性/主婦/子どもなし)

『新入園児がギャン泣きしつづける4月、運動会の練習を一日じゅうやっている10月。このときばかりは気が狂いそうになります ね。仕事場も兼ねた持ち家なので、引っ越すこともできません』(30代男性/自営業/2歳児の父)

このように、多くの住民が「やはり音は気になる」と回答しました。子どもの声だけではなく、足音、ピアノの音、先生の声なども響いてくるようですね。

保育園ではなく、学校はどうでしょうか。子どもの年齢からしても、泣いたり叫んだりする声はあまり問題にならなそうですが……。

『中学校・高校の騒音も負けてませんよ。野球部だのサッカー部だのが夜まで残って練習しているときは、掛け声とかボールの音とかでホントに迷惑してます 。そこにブラスバンド部の練習がかぶってると、もう最悪としか言いようがない』(30代女性/主婦/1歳児の母)

青春の美しいひとコマ、部活。しかし、近隣住民からすれば、それさえも騒音のタネに感じられてしまうようです。

●路駐にポイ捨て! マナーの悪さも迷惑要素

気になるのは騒音だけではありません。多くの近隣住民たちが語ったのは、マナーの悪さの問題でした。

『向かいに新設の保育園ができましたが、送迎時のマナーが悪すぎます 。わが家のほうまで無断駐輪のママチャリがビッシリで、とてもじゃないけど歩けません。車で来ている人の路上駐車や一通無視も日常茶飯事です。子どものことならまだ許せますが、こういった親たちの態度には腹が立ちますね』(50代男性/会社員/中学生の父)

『路上にお菓子のゴミをポイ捨てする親子がいる 。いちど園に苦情を入れにいったら、「それはその親子に直接言ってください」だって。園の対応もどうかと思った』(30代女性/パート/子どもなし)

●いい関係を築いていくために必要なのは“コミュニケーション”

騒音やマナーをめぐって、トラブルになりがちな保育園・学校と近隣住民たち。果たして、いい関係を築くことはできるのでしょうか。

インタビューを重ねていくと、こんな話を伺うことができました。

『1階部分が保育園の集合住宅に住んでいます。かつては住民と保育園はギクシャクしており、トラブルも頻発していました。でも、数年前に園長先生が、私たちと話をする場を設けてくださったんです 。

そこで細かく一日の時間割を教えてくれたり、園が取り組んでいる騒音対策について説明してくれたりしました。行事の前には全戸に手紙が入るようにもなり、私たちも気持ちが変わりましたね。今では住民全員で園の子どもたちを見守っているような思いで暮らしています』(40代女性/運輸業/中学生の母)

『近隣の高校。授業や部活の声は響いてくるし、生徒のマナーもいいとはいえません。だけどそこの生徒さんたち、学校の周辺を毎朝ゴミ拾いしてまわっている んですよ。ガタイのいい丸刈りの男の子や、どう見てもギャルっぽい女の子たちが、ゴミ袋片手に「おはよーございまーす」「いってらっしゃーい」なんて言ってるのを見ると、悪いことばかりではないなぁという感じがします』(30代男性/会社員/3歳児の父)

園や学校と近隣住民が、いい形でコミュニケーションを取っていくこと。ここに、心地よく共存していくためのカギがあるのかもしれません。

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いかがでしたか?

保育園、幼稚園、そして学校。これらは全て子どもたちにとって必要不可欠なものです。

「ウルサイから」「マナーが悪いから」といって社会から排除していくのではなく、どうにかしてうまくやっていくこと。その方法を、園や学校、住民たち全員で考えていきたいものですね。

●文/パピマミ編集部

●モデル/福永桃子

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