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胃腸の疲れにもダイエットにも効果的!「ウコン」の知られざるパワー

  • 2016.9.21
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暑い盛りの8月は何ともなかったのに、最近何だかダルい、むくむ、疲れが取れない、食欲の秋のはずなのに食欲がない……なんて方はいませんか?

実はこの季節は夏に冷たいものを多く摂っていたりすると、胃腸が疲れて全身に影響を与えやすい上に、気圧も不安定な時期なので、自律神経も乱れやすいときでもあるんです。

そこで今回は健康管理士である筆者が、夏の胃腸の疲れにも効果的なウコンの意外な効果をご紹介します。

 

■1:カレーの黄色、実はウコンだった!

カレーに使われるスパイスは実は呼び名が違うだけで、漢方でも使われているものが非常に多いです。カレーの香りや辛味成分で使われているクミンは馬芹子、香り成分のコリアンダーは莞欄、香菜(シャンツァイ)、パクチーと言えば分かりやすいでしょうか。

そしてカレーの黄色い色のもとがターメリック、これが実はウコンなのです。

 

■2:ウコンはどんな働きがある?

ウコンの効果というと、まず思い浮かべるのが悪酔いや二日酔いの予防かと思います。これはウコンに含まれるクルクミンというポリフェノールの一種が肝臓の解毒を促進する働きがあるため、アルコールの分解途中にできるアセトアルデヒドという有毒性のある物質の分解を早めるということから、悪酔いや二日酔いの予防に繋がるとされているのです。

またクルクミンには抗酸化作用や胆汁の分泌を促進する働きもあります。胆汁は食事で摂った脂質の分解を促し消化を助けてくれるので、抗酸化作用によって血行がよくなった体にエネルギーとして使われやすくなった脂質が吸収されることで、代謝をあげて痩せやすい体づくりのサポートもしてくれます。

 

■3:漢方から見たウコンの効果

日本で流通しているウコンは春ウコン、秋ウコン、紫ウコンの三種類です。漢方では春ウコン、秋ウコンには“気”と“血”の巡りをよくする作用や、体にこもった熱を冷ます作用、そして鎮静作用もあるとされるため、PMSや生理痛、そして不安定な気持ちを落ち着かせるためにも処方されたりします。

また、むくみをとる作用もあるので、むくみで悩んでいる場合にもオススメです。その他にも消化不良を改善する働きがあるとされているため、夏の冷たい飲み物、食べ物の摂り過ぎで疲れてしまった胃腸を改善してくれるのです。

 

筆者は個人指導の中で、「夏バテ、秋バテは冷たいものの摂り過ぎからくる!」といつもお話しさせて頂いていますが、これは冷たい食べ物や飲み物で冷えた胃腸の体温を正常な体温に戻すためにエネルギーが使われるためです。

食べてしまったことを悔やんでも仕方ないことなので、もし冷たいものを摂り過ぎたという自覚がある場合は、早めにウコンで胃腸を癒してあげましょう。ただし、妊娠中や胆石のある人、胆汁肝障害のある人は禁忌とされているので注意が必要です。

【参考】

※ 日経Gooday サプリメント辞典
※ 山崎郁子著 「中医営養学」 第一出版

【著者略歴】

※ SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。

【画像】

※ siriratsavett / shutterstock

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